
せっかくの秋なんだから みんなで「インフォプラモ」始めませんか?
早いもので10月も間もなく終わり。季節はすっかり秋ですね。食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋。みなさんはどんな秋をお過ごしですか?
櫻田サロンはやっぱり「インフォプラモの秋(?)」。ということで今回はサロンメンバー森田佳祐さんによる10月12日に行われた櫻田サロンのオフ会「インフォプラモ キックオフ」のレポートをお届けします。
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(写真:森田佳祐)
遅ればせながら、10月12日(金)に行われた櫻田サロンオフ会「インフォプラモ キックオフ会」に参加してきました。
(写真:Tomoko Suzuki)
「インフォグラフィックは特別な人が作るものじゃない」
「インフォプラモ」の発案者であるサロンメンバー鈴木潤さんが初めの説明で語ったこの言葉が今回のワークショップのコンセプトそのものだと思いました。
おおよその流れを書き取ったメモからインフォプラモを行う上でのポイントを説明すると、次のようになります。
・インフォグラフィックは「分析」「編集」「デザイン」の3つに分けられるが、デザインに関しては、手を動かさないと成長していかない
・Illustratorなどデザインソフトを使うとハードルが高い
・PowerPointやKeynoteを使って、特別なスキルがない人でも作れるようにする
・クオリティーはアウトプットの数に比例する
・作ってみよう
(写真のように、インフォグラフィックは分解すると、シンプルな図形の組み合わせでできていることがわかります)
プラモデルのように、組み合わせて作る
上の図を見てもらうとわかるように、使うのは●と■の図形だけ。プラモデルのようにパーツを組み立てて、ピクトグラムを作っていきます。
あらかじめ用意されたパーツを「Ctrl+C(コピー)」と「Ctrl+V(ペースト)」の、いわゆる「コピペ」で組み立てるだけなので、作業自体はすごく簡単。PowerPoint上で色も変えられるので、画像素材サイトからダウンロードした素材よりも、手軽にカラー塗装も行えます。
オフ会では、参加者それぞれが選んだ題材を作りました。私がまず選んだのは「書類を提出する」ピクトグラムです。
せっかく貴重なnoteを書く機会をいただいたので、作業中に受けたアドバイスを元にして作ったピクトグラムのBeforeとAfterを残しておこうと思います。数ヶ月後にでも振り返った時に、「このくらいのレベルだったな」と思えるように…。
まずはこちらがBefore。左の書類を渡している人の肩が、これだと遠近法の見え方と逆になってしまっていた(手前の方が大きく見える)。また、右手と左手も同じ長さになってしまっていて、腕が交差しているように見えてしまっている。
そして、こちらがAfter。胴体の四角形を反対にする(右肩上がり→左肩上がり)のもPowerPointの反転機能を使って、簡単にできます。こういった微調整ができるのも、インフォプラモならではのメリットですね。
過程を楽しむことこそ、インフォプラモの醍醐味
インフォプラモの一番の醍醐味は、プラモデルのように自分でどう組み立てるかにあると思います。画像素材サイトにある、すでに作られたフィギュアは完成度も高く、時間がかからずにすぐに使用できます。
その点、インフォプラモは作業時間というコストがかかります。しかし、作る過程にある思考プロセスや苦労があるからこそ、完成した時には喜びにつながり、愛着も湧きやすいのだと感じます。
私の兄は一時期、ガンプラ(ガンダムのプラモデル)にハマっていて、コレクションを棚に並べていた。世代も趣味嗜好も違う私は、正直冷ややかな目で見ていましたが、今ではなんとなくその気持ちがわかったような気がします。
シャア専用ザクはそのままでも格好いい。でも、赤とピンクのモビルスーツを一つ一つ組み立てていくことで、その人の想いがカスタムされて、“格好いい”を超えたものができあがる。
フィギュアかプラモデルか。素材ピクトかインフォプラモか。手を動かすことで気がつく新しい学びがありました。
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※そもそも「インフォプラモ(プラモデル感覚で作るインフォグラフィック)」って何?という方は、以前noteでも簡単に紹介しましたのでこちらをどうぞ。
Twitterのタイムラインで櫻田さんとサロンメンバーによって図解やインフォグラフィック談義が行われることもしばしば。そのやり取りから今月、新しいプロジェクトが誕生しました。
(中略)
ここから生まれたのが題して「PowerPointやKeynoteを使ってインフォグラフィックづくりをカジュアルにしていくプロジェクト」です。
新たに始まったインフォプラモ・プロジェクトも盛り上がるを見せる櫻田サロン。みさなん、気になってきましたか? スタートから7ヶ月以上が経ち、メンバーは100人になりました。
現在、サロンは満員状態ですが、月末には若干名の空きが出ることがあります。
今年はもう増枠の予定はありませんが、この機会にぜひチェックしてみてくださいね。一緒にインフォプラモをはじめましょう。
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テキスト:森田佳祐
編集:石川遼
写真:森田佳祐 Tomoko Suzuki