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#最所と潤 のスペシャルトーク 「最所さんって◯◯ですよね」
こんにちは!櫻田サロンの角田尭史です!
2018年11月25日に開催されたオフ会の特別版をレポートします!
今回、ゲストとして招待されたのは最所あさみさん。
NewsPicksのコミュニティマネージャーを務める最所さんですが、noteユーザーなら一度は名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
普段のオフ会で、櫻田さんは「会社では基本的に人と話さないけど、最所さんとはよく話します」と語っています。
それを物語るように、息つく間もなく話が展開されました。
その一部始終をぜひご覧ください!
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世界との接し方
櫻田さんはビジュアル、最所さんはテキストと、両者それぞれの持ち味があり、「それらを通じてやりたいこと」に参加者の関心が向けられました。
2人とも社会(世界)とどう向き合うかに重きを置いており、問題に対する捉え方にそれぞれ異なった価値観を持っているそうです。
櫻田さんは「社会の見る目を変える」こと。そして、最所さんは「社会の仕組みをリデザインする」こと。そう語っていました。
まず、櫻田さんの「社会の見る目を変える」について。
櫻田さんがビジュアル的なアウトプットをする理由は「世界と触れ合う接点を持つ」ため。
世の中で起こっていることを理解することが最大のモチベーションで、あらゆることを自分なりに解釈し、それを表現する手段としてビジュアルを使っているといいます。
では、「社会の見る目を変える」とはどういうことか?
櫻田さんは、問題を解決することではなく適応していくことが好きで、世の中に伝えられている以外の捉え方を提示することで、社会にあるフィルターを増やすということなのでしょうか。
「仮に自分と同じような人がサロンメンバーにいたら、その人が生きやすい社会にしていきたい」
そんな優しい気持ちが、「社会の見る目を変える」という言葉に詰まっているように感じました。
一方、最所さんの「社会の仕組みをリデザインする」について。
「解きたいものがある限り生きられる」と自ら語るように、物事から問いを生み、それを解いていくことが最所さんのやりたいことだそうです。
その中で、重要視しているのが原理原則。物事をシンプルに捉え、その美しさを追いかけているようです。
「A is B」というシンプルな解釈を追い求め、”noteにいいタイトルをつけること”を最大の結果と認識する最所さんにとって、「社会の仕組みをリデザインする」とは一体何なのでしょうか。
それは、あらゆる人が生きやすくするために社会の仕組みを変えていきたい、という想いから生まれた言葉です。
人がどう行動するのか、なぜその行動に至ったのかを研究し、あらゆる人が生きやすくするためにその仕組みをどうリデザインしていくか。
これが最所さんにとっての「社会の仕組みをリデザインする」ということ。小売をバックグラウンドに持つ最所さんだからこそ至ったビジョンなのでしょう。
2人の話を聞いて「似て非なる」という表現がピッタリであると感じました。
「あらゆる人が生きやすい社会にしたい」という想いは共通していますが、それに対するアプローチが少し異なっています。
少し異なる部分がある考えだからこそ、違った解釈があって会話が弾むのかもしれませんね。
諦めることへの諦め
今回のオフ会でメイントピックとなったのが、「克服すべきこと諦めるべきこと」。最所さんが持ち出したトピックで、この狭間で揺れることが多いそうです。
強みを伸ばすことが謳われている世の中だけど、弱みを克服することも最低限求められるのでは?
最所さん自身がモデレーターを務めるときにそう感じるとか。
その意見に対して、櫻田さんの意見は一貫していました。
「変えないが正解です。自分のスタイルは、作ろうと思っても作れない。」
最所さんは、モデレーターを務める時についつい自分の主観を挟んでしまうそうですが、「そんな最所さんだから話したいと思う」というのが櫻田さんの主張なのです。
この「克服すべきこと諦めるべきこと」については、櫻田さんにブレない軸があるように感じられました。
まず、割り振られたことは”一度”努力する。実際にやってみて、無理なものは無理と言うようにする。
そういうスタンスで、初めてやることに向き合っているそうです。
この克服or諦める問題については、「克服した成功体験のある人が陥りがち」だと最所さんも認識しているようで、諦めることの難しさを実感しているようでした。
では、諦めない基準はどこにあるのでしょうか。
櫻田さんは「自分の記事や成果物は諦めない」。最所さんは「どこにリソースを割くと重要なレバーを引けるか」と語っています。
櫻田さんは、自分がやるべき使命に対して諦めずやっているように感じ、最所さんは何%の力を割くかを考えてやっているように感じました。
そうやって、自分の中に諦めない基準を作り、積み重ねていくことで、自分の資産になっていくのでしょう。
ルールではなく旗を設ける
冒頭にも書きましたが、櫻田さん=ビジュアル、最所さん=テキストというイメージが強く、私も含め多くの参加者が興味を持っています。
「ビジュアルとテキストでは、できることとできないことが異なる。図は言語を超えたものだし、数字は世界最大の共通言語になっている。」
まずそう話したのは最所さん。テキストに強みを持ちながら、シンプルさを追い求めるからこそ、ビジュアルや数字への理解もあるように感じました。
続けて、櫻田さんはこう話しました。
「図はあくまで記号化で、言葉も重要。たとえば、家紋だけ見せてもそこに宿る歴史を知らなければ人はついてこない。それが言語化されて、初めて人はついてくる。」
ビジュアルで表現しながらも、言葉のほうが強いと感じることもあるそうで、ビジュアルとテキストをセットで捉えていることが印象的でした。
櫻田さんと最所さんは、ともにコミュニティの運営者。何かを生み出すのは自分だけではありません。
(コミュニティのなかで)自分以外の人が生み出すということから、大きなトピックとなったのが「偶発性と再現性」。
2人とも偶発性に意味があると認識し、捉え方はほとんど同じであるように感じました。
再現性はあくまで同じことを繰り返し行うためのスキルでしかなく、偶発性にこそその人らしさが宿る。
この櫻田さんの意見に対し、最所さんはこう補足したのです。
「再現性は、自分の軸を育てる行為。偶発性によって自分の軸が生まれ、それを再現することで仕組化されていく。」
やはり2人に共通していたのは、他のメンバーには答えを示すことはせず、考え方や方向性しか示さないとのこと。
旗がある場所のみを示し、そこに近づく方法はそれぞれ違っていいという考えから、偶発性を重要視しているのでしょう。
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いかがでしょうか。
今回のオフ会は非常に抽象度の高い内容になり、参加者は多くのことを考えさせられのではないでしょうか。
対談形式で問いを投げかけあうことで、櫻田さん、最所さんそれぞれの考えの相違点を知ることができ、また違った発見がありました。
参加者の皆さんは大いに刺激を受けたようで、それをお伝えすべくレポートを書かせていただきました。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
おまけ
この日の櫻田さんは絶好調で、最所さんのいう「A is B」にあやかって「最所 is 〇〇」を次々と発明していました。
・最所 is 私小説:「最所さんは”私”が強い」という発言から。
・最所 is Netflix:「努力の蓄積でフォロワーが増えた」という最所さんの発言から。
・最所 is “と”:最所さんは「〇〇と〇〇」という議論が好きであるということから。
・最所 is 概念:「地元の友達や両親も、概念として存在していればいい」という最所さんの発言に対し、櫻田さんは「最所さんも概念ですよ」と。
そして、「最所さんは研究者ではなく思想家ですよね」という結論に至り、最所さんをこう名付けたのでした。
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「最子」
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最所さんがゲストということで盛況だったオフ会。多くの反響があったのでそちらも合わせて載せておきますね。
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櫻田潤の「図解・インフォグラフィック」サロン
現在、満員(100名)です。2018年内は増枠の予定がありませんが、月初に空きが出ることがあります。気になっている方はチェックしてみてください!
お問い合わせ:junsakurada.salon@gmail.com
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