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『海に眠るダイヤモンド』を社労士受験生的に考えてみる⑥
最終回では、端島の閉山によりとうとう炭坑夫は職を失うことになります。
閉山は昭和49年(1974年)、再就職援助計画を規定した「労働施策総合推進法」が施行されたのは遡ること昭和41年(1966年)、です。
再就職援助計画の内容は次のとおりです。
事業主は、経済的事情による事業規模の縮小等であって、当該事業規模の縮小等の実施に伴い、一の事業所において常時雇用する労働者について1箇月
の期間内に30人以上の離職者を生ずることとなるものを行おうとするときは、当該離職を余儀なくされる労働者の再就職の援助のための措置に関する計画(再就職援助計画)を、当該事業規模の縮小等の実施に伴う最初の離職者の生ずる日の1箇月前までに作成しなければならない
再就職援助計画の認定の申請をした事業主は、当該申請をした日に、大量雇用変動の届出(大量離職届)をしたものとみなされます。
一度に大量の離職が発生すると、労働力の受給に影響が出るため、ハローワークに迅速に対処してもらうために、あらかじめ届出を出す必要がある、ということですね。