【1分の知識】第4回 こんなにある諸経費項目
諸経費の内容と支払う時期を知っておく
建築工事費と設計監理費についてはこれまでの記事で解説しました。つづいて気になる「諸経費」です。主な諸経費として、「税金」、「各種手続き費用等」、「住替えに係るその他費用」の3つが主なものです。
多くの諸経費は「現金」で支払うもの
諸経費はその都度窓口などで支払う場合が多く、カードなどではなく、現金で支払うことが多々あります。中には決済金から事前に差し引くローン手続き費用などもありますが、意外と費用が嵩むもので、家計を圧迫するおそれもあります。
諸経費の内訳を知る
諸経費は以下の図のように3つの大項目に分類できます。
①税金
印紙税、登録免許税、不動産取得税等
②各種手続き費用等
・建築確認申請関連と現場での費用
・登記関係の費用
・ローン関係の費用
③住替えに係るその他費用
引越し費用、建て替え期間の仮住まい家賃等
諸経費を見込んで資金調達をしておく
安心できる家づくりのため、建築工事費と設計監理費以外にこうした諸経費までを見込んで、資金調達を考える必要があります。また、家づくりのスタートを切った後、その段階毎に諸経費の支払いが発生するため、必要な費用を早めに用意しておかなければなりません。
諸経費の目安は建築工事費の約5%
諸経費の中で特に影響が大きいのが「仮住まいの有無」です。現在住んでいる土地に建てる場合は仮住まいが必要なため、引っ越し経費が2度かかることも影響を与えます。
おさえておきたいポイント!
諸経費の支払い分は自己資金で用意しておくとよい
諸経費は不動産取得する頃から建設工事が完了し、住まうまでの間にてその都度支払うことになります。そのための費用は自己資金から賄うことでローンと切り離してスッキリとした気持ちで支払うことが可能となります。建築工事費の5%が目安と考えると、本体工事費2500万の際、別途工事を含む総建築工事費は3325万と予想されるため、167万程度と考えておくとよいでしょう。場合によってはふえることもあるため、多めに準備すると安心です。
知識のまとめ
諸経費は建築工事費の約5%(多めに用意しておくと安心)
支払いのタイミングが最初から最後までその都度あるため、自己資金で準備しておくとローンと切り離して考えられて気が楽。