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【1分の知識】第3回 設計監理費の目安

設計監理費は「建築士」を雇う費用

 設計監理とは建築士の独占業務です。建築士でないと行政確認などの新築する際の手続きができません。ハウスメーカーや工務店に一括でご契約された場合でも必ずどこかに建築士の存在がいます。
 国家資格を有する建築士が無償で働くことは絶対にありえません。もし設計監理費が御見積書に項目としてない場合、あるいは設計監理費が低額(設計監理費÷6~12ヶ月で初任給を下回る金額だとすれば、安すぎます)だった場合は、他の費用に加算されているかもしれません。加算されていない場合は金額相応の業務対応しかしない建築士かもしれません。


建築士の実力でデザインとプランニングは決まる

 もちは餅屋で買うのが一番です。工事は工務店、設計は建築士事務所です。それぞれ独立して専門業として生業している人はそれなりのプロとして考えてよいでしょう。

こんな建築士に依頼しないほうがいい

 こういうことを言う建築士は依頼するのをお勧めしません。

ご希望通りの間取りで構造計算します!
お好きな間取りを教えてください!

 計画は立地条件や構造などによって条件があります。御希望に添えることは大変重要ですが、好きな間取り通りに計画しますなんて断言はプロとして絶対できないはずです。こういう建築士はポリシーのない、ただ試験を突破しただけの有資格者の可能性もあります。良い構造はそもそも間取が構造的に合理的でないといけません。無理やり建てる計画案となるかもしれません。

建築士の相場感は総工事費の約10-15%

建築士の設計監理費は告示8号という国土交通省によってさだめられている算定式にて算出することができます。ただし改修案件や、狭小住宅等の場合は告示では対応できません。その目安としてよく言われるものが建設費の10-15%くらいという相場感です。

設計監理費は全体の1割を下回ると安いとおもってよい

 本体工事費が3000万とすると別途工事費はおよそ1000万で建設費の合計額が4000万と推定されます。その場合の設計料の相場は400から600万円となります。
 本体工事が2500万とすると別途工事費はおよそ825万で建設費の合計額が3325万と推定されます。その場合の設計料の相場は330万から500万円となります。

建築士の相場感を坪単価で換算してみましょう

 本体工事費が3000万の30坪(約100㎡)の住宅とした場合、カタログや広告などにおいて坪単価が100万という表記になります。別途工事費1000万を含めた建設費の坪単価は133万となります。建築士の相場が10-15%であれば13.3万から19.95万となります。
 本体工事費が2500万の30坪(約100㎡)の住宅とした場合、カタログや広告などにおいて坪単価が83.3万という表記になります。別途工事費825万を含めた建設費の坪単価は111万となります。建築士の相場が10-15%であれば11.1万から16.65万となります。

建築士の見積書が坪単価で11万程度であった場合はリーズナブルな適正金額だと考えてよいでしょう。決して安い金額ではないのですが、重要な内容を任せる家づくりのパートナーとして一生懸命取り組んでくれるはずです。


おさえておきたいポイント

設計料の相場

設計料の相場は建設費の総額の10-15%。坪換算で11万くらいが目安。安すぎる建築士は疑い、実力を見極めましょう。高すぎる場合は費用の根拠を確認しましょう!


知識のまとめ

設計監理料=信頼する設計者への支払い報酬額
信頼できない設計者は選ばないようにする!


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