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『最長片道切符の旅』を旅する day38-2 どうやって四国に渡るか、それが問題だ (2)

「『最長片道切符の旅』を旅する」は
宮脇俊三『最長片道切符の旅』(新潮文庫)を忠実にたどる記録です。

岡山から直島経由で高松港に渡る。高松から高知を経て窪川まで。

Day38-2  高松 0910(うずしお7)1016 徳島 1200(剣山5)1317 阿波池田 1425(南風11)1539 高知 1543(あしずり7)1650 窪川

高速船で30分 直島から高松へ
高松港着
港から駅へ ここからが遠いんだ

直島からわずか30分、0900 高松港に着岸。

ここからが忙しい。10分間の勝負だ。高松駅で「バースデイ切符」を買い、
0910 の特急「うずしお」に乗らなければならないのだ。

港から高松駅までが遠い。雨の中、小走りに駅に走る。
免許証を見せて「バースデイ切符」を無事購入。

今は無き 連絡船うどん

高松駅では「連絡船うどん」が食べたかったのだが、惜しくも前年、
閉鎖となってしまった。宇高連絡船上で食べるうどんはおいしかったなあ。
もう一度食べたいと思っていたのだが、残念だ。

まあ開いてたとしても、うどんを食べている時間はないのだ。
(昔の欧州便接続のアンカレッジのうどんもおいしかったなあ)

改札の前がホームだ
1980年高松駅 空中写真 宇高連絡航路は1991年廃止された  (wiki)

高松駅は「宇高連絡線」と接続するため終着駅構造になっていて、
今でも駅前広場からホームまで全く段差のない構造になっている。
改札からホームが見渡せる。特急が改札の前に並んでいるのがありがたい。

特急出発寸前に駆け込む。ここまでで10分。やれやれ。
さて、ここからは特急三昧だ。

特急うずしお

特急うずしお7号、高松徳島 66分。お遍路「1番札所」最寄りの板野
過ぎて徳島着。

高松ー徳島

徳島で2時間待ち。前回お遍路で泊まった駅前のビジネスホテルはなくなっていた。スタバでご当地メニュー「ゆずシトラスティー」を飲む。

特急剣山

次は特急剣山5号 徳島阿波池田 43分。

以前は「徳島線」と言ったのだが、今は「よしの川ブルーライン」という。
どうも落ち着きが悪い。そんなに漢字がいやなのかな。

「学」駅 切符を売ってそう

途中「」という駅がある。切符を売ってるんだろうなあ。

硬券の入場券は、券面右端の上部に入場券を意味する「」の文字、下部に駅名が印字されており、縦に「入学」と読めることから、当駅の入場券は受験生を中心に大人気となった。

(wiki)

やっぱりね。5枚セットだと「ご入学」になるという念の入れ方(笑)。

徳島ー阿波池田

阿波池田で次の高知行き特急を1時間待つ。特急なのにどうも接続が悪い。
まあ、阿波池田まで徳島経由で来る人もいないか。

阿波池田で昼飯。ぶらぶら駅前を歩いていたら絵に描いたような
昭和の町中華が見つかった。大衆食堂「八千代

味の老舗 八千代
The昭和の中華そば

老舗(昭和29年創業だそうだ)の食堂。中華そば550円也。
これぞ昭和のラーメンというなつかしい味だった。10時から15時までだけの営業。夜は客がいないか、人手不足なんだろうなあ。

特急南風

阿波池田から本日3本目の特急「南風」に乗る。
これ、「なんぷう」と読むんだね。知らんかった。高知まで74分の乗車。

国道32号線のためにせっかくの景勝が減殺されている。
コンクリートの護岸が岩を覆い、岩を噛むと表現されたはずの激流が、
いまやコンクリートの岸壁を洗っている。
拡張工事で大歩危小歩危を台なしにしてしまった。

(新潮文庫)
車内から小歩危を見る

と先生はお嘆きだが、いまや日本中どこに行ってもそんなものだよね。
たまにはこんなほっとする景色も出てくる。

景勝を台なしにしているのはコンクリートだけではない。
上流のダムが水流を止めてしまっているために、
川の流れが貧弱になってしまったのだ。
この川いっぱいに水が流れていたら、それは立派な景色となるはずなのだ。

谷を見ると腹が立つから上を眺めると、なんたる高いところに耕地があり
家のあることか。それにしても高い。谷から二、三〇〇メートルは
あるだろう。車窓から見上げても首が痛くなるほどだ。
農作物と日用品を背負って上り下りするだけでも大変だろう。

(新潮文庫)
たしかに 山の上に人家がある

高知1539着、接続よく1543特急あしずり7号に乗る。

特急あしずり   (MaedaAkihiko)

本日4本目の特急である。「バースデイ切符」さまさまだ。
特急は速くていいなあ。つまらんけど。

意外にも席は満席。学校帰りの学生も沢山乗っている。

安和駅の近く どんよりと曇っている

須崎から影野に至る区間は海の眺めがすばらしい。
山あいから遙かに見下ろす土佐の海の青さがいい。
今日は快晴なのでひときわ青く、めくるめくような広い太平洋だ。

(新潮文庫)

列車は須崎を出て海沿いに走る。今日は朝から雨で海の眺めはよくない。

この辺りはお遍路で歩いたところだ。毎日歩いた遍路道が見える。
ああ、ここも歩いた所だなあ。雨の中、お遍路の姿は見えない。

1650窪川着。本日はここまで。駅前2分の所にあるホステルに泊まる。
駅の目の前。信号を渡ったところにあるゲストハウス「sou」。

ホステル「sou」 元パン屋さんで宿っぽくない
1階のラウンジが気持ちいい 静かにJAZZが流れる

質素だが清潔で気持ちがよいホステルだった。

ジャン麺 ご飯がすすみそう

宿で教えてもらった満州軒へ。絶賛おすすめ「ジャン麺」、
ピリ辛麺でニラやホルモンが入っている。

明日は宇和島から松山、そしていよいよ仁方航路を踏破する。


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新さんjshin
応援、ありがとうございます。 いただいたチップは次の旅行の切符代にさせていただきます。 次は「ヨーロッパ」「北欧」「東欧」に行きたいなあ。