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土木技術者が読んでおきたい書籍 ~委員によるビブリオバトル~ vol.2

若手土木技術者のみなさん、こんにちは!教育小委員会の宮田です。
9月も中旬に差し掛かり、暑さも少し和らいできたと思いきや、豪雨や台風が発生したりと現場を担当している方々には気がかりな日々が続きますね。
荒天の日は、自室で本を読み、知識を蓄えましょう!ということでビブリオバトル、第2回、お付き合いください。

今回紹介する書籍は、『水理学(著者:禰津家久、冨永晃宏)』です。

こちらの書籍も前回と同じく、土木学会誌の「私の本棚(若手会員も読みたくなる、読んでおきたい土木の100冊)」で紹介されています。
土木学会誌での紹介文はこちら⇩⇩

水理学と学問体系から言えば親に当たる流体力学を共生的に体系化し記述した1冊。前半部では演習問題の回答・解説が省略せずに丁寧に行われていて水理学の基礎を徹底的にマスターできる。後半部の乱流理論は大学院や若手研究者にも専門書として活用できる内容になっている。本文とは別にコーヒーブレイク欄(水理学の秘話,歴史のいたずら,最先端の研究寸評など)を設け,水理学を楽しめるように工夫されている。
土木学会誌:2021年10月号P.58

この本を紹介してくれた井川委員からのコメントです。

この「水理学」の本は,私が大学時代に使用していた1冊です。
水理学の基礎から応用発展までが1冊にまとめられ,水理学の理解を深めることができます。本文には例題と解説,演習問題が多く記載されており,自分自身の理解度を確認しながら,水理学を身に着けることができます。私自身も例題や演習問題を解いて学びました。また,コーヒーブレイク欄には様々な内容が記載されており,水理学を楽しく学ぶことができます。この本は「水理学」を学ぶ人にオススメの1冊です。
この本の著者の教授に大学時代に「コーヒーブレイクを大切にしなさい」と言われたことを思い出しました。勉強や研究に集中するのは良いが,仲間と一緒にコーヒーブレイクをして自分のやっていることを共有したり,仲間と一緒に考えたりすることで,新しい発見,課題解決につながることもあるとアドバイスをもらいました。実務でも同僚や上司とコミュニケーションは重要だと思います。自分が担当していること,同僚や上司が担当していることなど,コーヒーブレイクの場で話すことで新しい発見,課題解決につながるかもしれません。同僚や上司とコーヒーブレイクをする時に教科書などの本について話をすると,自分の知らない1冊に出会えるかもしれません。

この書籍は、実は私も大学時代に教科書として使用していました。大学を卒業してからは長らく実家の本棚に収めたままになっていましたが、社会人になってから、会社の業務で水理学の学習が必要になり、再び手に取ることになりました。

いろいろな学校で教科書として使用されているということは、それだけわかりやすく、優れた書籍であることの証左だと思います。
みなさんも、久しぶりに学生時代の教科書を読み直してみてはいかがでしょうか。業務の手助けになる書籍は、意外と近くにあるかもしれません!?

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