しらべてまとめる まちとくらしのうつりかわり
土木学会事務局です。
大人が読んでも面白い、ためになる児童書を紹介する不定期掲載「土木技術者も読みたい児童書 #土木の本 」シリーズ、今回紹介するのは2020年12月に刊行されました「しらべてまとめる まちとくらしのうつりかわり」(刊 汐文社・監修 澤井陽介)全3巻から、第1巻「交通、公共施設、人口ほか」です。
明治、昭和、平成・令和の3時点で、土地利用・交通・公共施設が都市部と山間部でそれぞれどのように変化していったのか、イラストと平易な文章で紹介されています。
小学校で学ぶ、身近な地域や市区町村の様子のうつりかわりや、国土・インフラと産業と生活との関わりなどの学習に役立つ構成になっています。
普段の暮らしでは、「いま」が基準となり、「かつて」がどうだったか、あまり意識することもないのではないでしょうか。供給処理のようなインフラは気がつかないところで供用され変化に気がつきにくいですし、道路や橋梁のような目に見えるインフラは、供用直後は目につき状況の変化を感じやすいですが、時間が経つとその存在は「当たり前」になり、なかったときはどうだったのかという以前の状況は思い出しにくくなります。
今、みなさんが当たり前のようにくらすことができているのは、多くの人の努力によって、まちがかわってきたからです。
~ p.2 はじめに より
昭和の時代くらいは「そういえばそうだったな」と思い返しつつ、それ以前は「そうだったのか」と、どのようなインフラが蓄積されて、令和の今が支えられているのか、子どもと一緒に見ながら改めて考えるのも面白いのではないでしょうか。
最後には「これからのまちのために」と、まちの将来を考えるページも設けられています。50年前100年前の時代からすれば、今は50年後100年後の未来の世界。「そんな先のことなんて」とついつい思ってしまいますが、今の時代から、50年後100年後の世界がどのようなインフラに支えられて、どのような暮らしぶりになっているのか、考えてみるのはいかがでしょう?
今ある土木インフラもたくさん、100年後の世の中で使われているのでしょうか?
土木技術者も読みたい児童書
ひきつづき「土木」に関連するこども向けの本を大人向けに紹介していきたいと思いますので、絵本クラスタ・児童書クラスタのかた、絵本・児童書の出版社の中の人のみなさま、土木・建機・防災など弊会の方々が興味をもちそうなオススメの絵本・図鑑・児童書があったら「#土木の本」のタグをつけて、noteやtwitterでご紹介ください!土木学会note Twitter(@JSCE_note)をフォローいただいてDMで直接連絡していただいても結構です。よろしくお願いいたします。