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コロナ禍における、フィリピン ロックダウンの実情

フィリピンがロックダウンになり、その最中の4月中旬にどうにか帰国してきました。

秋か冬に第二波がやってくると思っていましたが、昨今の感染者数を見ると、もう第二波が始まってるんじゃないかと。研究者の中には、第二波は第一波を大きく上回ると。その結果、感染拡大地域ではいよいよロックダウンの必要性も出てくるんじゃないかと。

いやいや、やめとけ。。。
ロックダウンになると、ほんと大変だから。。。
緊急事態宣言で過ごした日の比じゃないから。。。

私はもう2度とロックダウン生活を経験したくないので、ロックダウンの実情を記載し、「やばいじゃん、第二波止めようぜ」って思う人が増える事を願います。

一応記載しておくと、正確にはフィリピンではロックダウン(都市封鎖)という言葉は使っておらず、ECQ:Enhanced Community Quarantine(強化されたコミュニティ隔離措置と呼ばれていますが、内容としては所謂ロックダウンですので、ここでは分かりやすくロックダインと記述します。

ロックダウンになる前に、色んな規制が毎日のように追加される日々が3月は続いてました。

中国、香港、台湾からの受け入れ禁止
・外国人はフィリピン到着後の2週間隔離
・ソーシャルディスタンスの徹底
・検温の徹底
・飲食店の時短営業
・飲食店はテイクアウトのみ
・国内線の中止(海、陸、空全て)
・国際線の中止(海、陸、空全て)
・学校の休校
・学生、65歳以上の人の外出禁止
・禁酒
・ビーチに出ることの禁止
・マリンアクティビティ禁止
       などなど

日々こう行った厳しい規制が増えていきました。

フィリピンでロックダウンが課されたのは、世界でも早かったように思います。フィリピンの中でも首都マニラ近郊がロックダウンになったのは3月中旬頃。まだ「ロックダウン」ってなんだ?と思ったのを覚えてます。

その約2週間後の3月30日から、セブ島はロックダウンに入りました。

「ついにきたか!」と準備ができていればよかったのですが、日々厳しくなる規制についていくのがやっと。規制に従って業務内容や業務方法を変えたり、生活様式を変えたりする事に必死でした。その中でのロックダウン。しかも、明後日から!?!?!?!?!?
「最短1ヶ月」とのお達しだったので、1ヶ月間外出せずに生きていく為の準備を行いました。

ロックダウン中は、、、上記の規制にプラスして、
・家の敷地からの外出禁止
・生活に必要な仕事(スーパー、水屋、銀行、病院など)以外は禁止
・家族に一人だけ、外出許可カードを受け取れる。
 その人のみ外出出来るが、生活に必要最低限の目的のみ
 (買い物、銀行、病院など)

違反者は、刑務所行きです。
お散歩やジョギングも、刑務所行きです。

フィリピンは、規則に対する容赦は全くありません。

私は家に一人だったので、許可カードを取得しましたが、感染の恐怖と、外出しても不要不急と判断されるのではという恐怖から、1ヶ月一人で家で生きていけるように食料を買い込みました。でも1ヶ月分の買い物なんてした事ないし、フィリピン暑いから食べ物すぐにダメになるし、、、と保存がききそうなパスタや缶や米など大量に買い込みました。

ロックダウン中に一番心配だったのが
・停電
・断水
・Wi-Fiが切れる

です。ま、Wi-Fiなんてよく切れるのはよくあること。でも、一人きりで生きていて通信手段がなかったら私が死んでも誰も気づいてもらえずぴえんだし、なによりも退屈ぴえんなので、切れて欲しくないなあ。。。と思ってましたが、案の定毎日のようにブチブチきれて、完全に社会との接点がゼロになる日々でした。

停電と断水に関しても普段からよくあるのですが、何が困るって、暑いのとトイレに行けないこと。でも普段なら、
「停電だから海入ろう〜♪」
「トイレ行きたいからカフェ行こう〜♪」
「暑いからスーパーで涼もう〜♪」
とか出来るのに、ロックダウンだと、デキナイ
まあ、最悪トイレなら誰もいないし庭ですればいいんだけど、暑いのはどうにもならんよね。。。しかも、4月ってフィリピンで一番暑い時期よ。

幸いにも、ロックダウン中は停電にも断水にもならずに済んだので、死なずに済みました。切実によかった。

ロックダウン中に一番辛かったのは、ひとりぼっちで24時間過ごすこと。

何にも誰にも求められずに過ごすって結構ぴえん。
仕事もないし、再開する目処もないし、ぶっちゃけフィリピンに滞在する必要性なんて何もないのに孤独に過ごすのぱおん。

仮に日本でロックダインになったとしても、フィリピンほど厳しくないだろうし、家族がいるし、ネットもあるし、電気もあるし、水もあるし、フィリピンでのロックダウンに比べたらましかもしれないけど、
絶対に孤独な思いする人出てくるし、なんなら死にたくなる人も出てくるかもしれないし、ダメ!ぜったい!ダメ!


第二波を、止めましょう。
若者よ、繁華街に行くでない。

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