W杯を戦うメンバーを見て感じたこと
こんにちは!
1日にワールドカップを戦う日本代表のメンバーが発表されましたね!
まさかの落選がありましたがみなさんはどう感じましたか?
正直僕自身もめちゃめちゃ言いたいことはあります笑
ただとにかく選ばれた選手たちを応援することだけしかできることはありません。
今回のメンバーを見て世間でもさまざまな人が考察をあげていますが自分なりに
考えてみました。個人的に今回の争点はこのようなところだと思っています。
大迫外しの是非
原口外しの是非
浅野、前田の2人とも召集された意義
大逆転で滑り込んだ相馬勇紀
最後まで貫いた柴崎への信頼
もう少し出そうと思えばあると思いますが以上の5つの観点から考察していきたいと思います。
その前に一度メンバーの確認をしよう
まずは誰が選ばれたかを知っている人がほとんどでしょうが書いておいた方が
見やすいので整理のためにも確認したいと思います。
GK
川島永嗣 (ストラスブール/🇫🇷)
権田修一 (清水エスパルス/🇯🇵)
シュミット・ダニエル (シントトロイデン/🇧🇪)
DF
長友佑都 (FC東京/🇯🇵)
吉田麻也 (シャルケ/🇩🇪)
酒井宏樹 (浦和レッズ/🇯🇵)
谷口彰悟 (川崎フロンターレ/🇯🇵)
山根視来 (川崎フロンターレ/🇯🇵)
板倉滉 (ボルシアMG/🇩🇪)
中山雄太 (ハダースフィールド/🏴)
冨安健洋 (アーセナル/🏴)
伊藤洋輝 (シュツットガルト/🇩🇪)
MF/FW
柴崎岳 (レガネス/🇪🇸)
遠藤航 (シュツットガルト/🇩🇪)
伊東純也 (スタッド・ランス/🇫🇷)
浅野拓磨 (ボーフム/🇩🇪)
南野拓実 (モナコ/🇫🇷)
守田英正 (スポルティング/🇵🇹)
鎌田大地 (フランクフルト/🇩🇪)
相馬勇紀 (名古屋グランパス/🇯🇵)
三笘薫 (ブライトン/🏴)
前田大然 (セルティック/🏴)
堂安律 (フライブルク/🇩🇪)
上田綺世 (サークル・ブルージュ/🇧🇪)
田中碧 (デュッセルドルフ/🇩🇪)
久保建英 (レアルソシエダ/🇪🇸)
大迫外しの是非
正直26人なら絶対に入ると思っていました。長らく怪我でしたが復帰し神戸でも
しっかりと試合に出ていたのでメンバー外になったのはビックリです。
大迫選手がメンバーから漏れたということは以下のことが考えられると思います。
カウンター狙いのサッカーが中心になる
上田選手で代役が務まる
カウンター狙いのサッカーが中心になる
まずは大迫選手と前田選手の特徴を簡単にまとめるとこうなるかと思います。
前田大然
レベルの高いスプリントを繰り返しできる
とにかく足が速い
スピードを活かして一瞬でDFの間に顔を出せる
大迫勇也
ボールが収まる
ボールの繋ぎ役になれる(起点になれる)
屈強なDF相手にも空中での勝負ができる
1トップの位置に入るのは前田大然選手になることが予想されます。
欧州遠征のアメリカ戦がそうだったように前線から相手を追いかけ回すことが求められてるでしょう。予選リーグでは🇩🇪、🇪🇸と格上と対戦することはもう決まっています。特にスペインはボールを持たれる時間が増えるでしょう。そうなった時に日本は守備からリズムを作っていくことを狙っていると思われます。前田選手からスプリントを開始しコースを限定することで相手の攻撃の選択肢を減らし、守備の的を絞りやすくできます。ただ正直ものすごく決定力のあるタイプではないと思っています。
(Jリーグで得点王になりましたがW杯でやる相手とはレベルが違います)
加えてWGや2列目には点が取れる選手が揃っていることを考えると守備のためのFWとしての前田大然なのだと思います。ただFWである以上点を取ることも仕事です。ただボールを収めてタメが作れる選手ではないので仮に攻め込めたとしても
求められることはボールキープではなくデコイランやこぼれ球だと思います。
ちなみにボールを収めることは不得意ですがパス自体の精度は悪くありません。
フィジカルコンタクトを伴わないワンタッチパスはそこまで不得意なような印象は受けません。また再侵入もできます。
その点大迫選手は再侵入することはあまり想定しておらず大迫選手が落としたボールに追い越していけるようなセカンドストライカー的な存在が必須だと思います。その役目は南野選手や鎌田選手、久保選手あたりの役回りなのかなと思います。
ただ今までの日本代表は電柱系のCFを置いてうまくいっていたので戦術の幅を
狭めることに直結しないかが心配です。
上田選手で代役が務まる
CFの位置に入るだろうと思われる選手は3人います。前田選手、浅野選手、
上田選手です。3人とも裏抜け型ではありますがこの中でも上田選手は
オールラウンダーな気がします。もしかしたら電柱系は上田選手として森安監督は見ているのかもしれないです。所属先のサークル・ブルージュでは必死にボールを収める姿が印象的ですし先日のエクアドル戦もロングボールを空中胸トラップで
収めたプレーが印象的でした。そこを考慮したときに大迫選手の代役は上田選手で務まるという判断に至ったのかもしれません。正直短期決戦でどちらを取るかだと思っています。大迫選手を入れて戦い方の幅を広げるか、上田選手を入れて裏抜け狙い+電柱要素を入れるか。大迫選手を入れたら戦い方がガラッと変わリます。
ボールを収める技術は大迫選手>上田選手なのは間違いないと思います。
ただ最近の調子やどっちの戦い方にもシフトできるという点、三笘、久保、堂安
辺りとの連携面を考えたときに上田選手<大迫選手の考えなのかもしれません。
ただ個人的には大迫選手なら本大会で何かやってくれそうな気はするので
見たかったなという思いは強いです。
原口外しの是非
正直ここ一番衝撃でした。彼の持っている実力、メンタリティーを考えた時に
絶対に本大会で必要になってくる選手だと思っていたからです。原口選手の
選考外は疑問に思う人も多いのではないでしょうか。考えられる可能性として
以下のことが考えられます。
全てのポジションにおいて3番手以降になる
全てのポジションにおいて3番手以降になる
原口選手が起用されるであろうポジションは左WG、右WG、IH、ボランチです。
恐らく左WGは久保>三笘>相馬の順番、右WGも伊東>堂安>久保の順番、
IHでも田中、鎌田、守田、柴崎、ボランチであればどちらかのサイドの控えならありそうですが鎌田選手も所属先でボランチで結果を残しているので頭数に入ってきます。
そうなった時に26名から残念ながら漏れてしまったのかなと思います。
僕自身原口選手は試合を締める役割として起用されると信じていたので選外に
なったのは驚きです。
あのような選手はメンタル的にも本大会で必要になると思っていたんですけどね…
浅野、前田の2人とも召集された意義
俊足の裏抜け系という意味でキャラ被りの声があるこの両選手の登録ですが細かく見てみると小さな違いがあるように思います。
共通点と相違点に分けて見ていきたいと思います。
共通点
俊足
DFの起点になる
裏抜けタイプ
外に流れるプレーもできる
前線どのポジションでも起用ができる
相違点
共有力 前田>浅野
決定力 浅野>前田
ざっくりと考えればこの辺りだと思います。正直浅野選手の方が前田選手よりは
得点は期待できると思っています。最終予選でもあったようにある種のミラクルが期待できる選手であることは間違いありません。前田選手の方が周りを上手く
使うことができそうですが点が欲しい時のカードになるのは間違いないでしょう。
なのでよく比較されるこの2人ですが実は浅野選手が比較されるべきは前田選手ではなく古橋選手なのかなとも思いました。
(浅野さんまだ今季1試合も出てないけどね!笑)
個人的にはこの二人を同時に2トップとして起用して前から鬼プレスをかけて、
2人で裏抜けを狙ったら相手からしたらメチャクチャ嫌だと思います。
嫌とかのレベル超えてたまったもんじゃ無いですきっと。笑
正直浅野選手は選考外になると思っていましたが森保監督の信頼は厚いようです。
というよりも森保監督は古橋選手の代表における最適解を見つけ出せなかった
という表現が正しいのかなと思います。所属先のセルティックで圧倒的な結果を残している古橋選手ですが代表ではイマイチな感じだったのも事実です。
選手としての総合力は古橋選手の方が上だと思います。ただ、森保監督的に
上手く扱えるのは浅野選手だった。という話だと思ってます。
なので選考外になった世間的に言われている4選手(大迫、原口、古橋、旗手)の中で一番納得できる選考外であると思っています。ただ繰り返しになりますが選手としての総合力は古橋選手が上ですし、古橋選手が素晴らしい選手であることは日々の結果が証明していると思います。
もうここは選んだ監督を信じるしかないですね。
大逆転で滑り込んだ相馬勇紀
今回のサプライズ招集となるとこの相馬選手ではないでしょうか。
確かにE-1での活躍は素晴らしかったですがあの大会から本大会に入り込んでくるような選手がいるとは思っていなかったのでサプライズとされていたのではないでしょうか。ではなぜ大逆転で滑り込めたのだろうか。僕はこう考えます。
「初見殺し」
両サイドのアタッカー、の役割とWGBとしての役割
精度の高いキック
「初見殺し」
前回の欧州遠征のエクアドル戦の試合後インタビューで
と本人が発言しているように瞬発力に優れ、縦への推進力を持っている選手です。
国際舞台での登場の機会が少ないので相手にとって未知数な部分が多い選手でも
あります。例えば三笘を先発させて行き詰まり感が出た時の打開策としての起用も
面白いかもしれません。
両サイドのアタッカー、WGBとしての役割
相馬選手は左右両サイドのWGに加え、3バックに可変した時のWGBとしての
役割も果たせます。WGよりも低めに位置することになりWGよりも守備での
貢献度が求められます。森保監督は4バックと3バックを併用して戦うため
相馬選手が求められる機会もあると思います。今回召集されたメンバーの中でWGBでの出場がありそうな選手は右サイドは酒井、山根、伊東の3人がいますが左サイドは三笘のみの可能性も高いです。加えて三笘はWGBが存在するフォーメーションではもう1列前のシャドーで使いたいはずなのでそこを考慮したときに
左WGBができる相馬選手の選出は必須だったのかなと思います。
精度の高いキック
E-1でも直接FKを沈めたように相馬選手はプレースキッカーができる選手です。
試合の終盤でどうしても1点が欲しい場面でパワープレーをしたい時に精度の高い
キックを放り込むことができる選手が必要になります。吉田麻也(189cm)
冨安健洋(188cm)、伊藤洋輝(188cm)、板倉滉(186cm)など高さで戦える選手
がメンバーにいるのでパワープレーも戦い方の選択肢に入ってくるでしょう。
以上ことが相馬選手がメンバー入りした要因だと考えます。
最後まで貫いた柴崎への信頼
最終予選のサウジアラビア戦で決勝点を献上する致命的なミスをし、それ以降序列が下がっていた柴崎選手。またセルティックの旗手怜央が大活躍を続けていたことにより柴崎<旗手の声が大きくなっていました。実際CLという大舞台のレアルマドリーとの大一番で孤軍奮闘していたのは旗手選手でした、
しかし最終的に選ばれたのは旗手選手ではなく柴崎選手でした。
では森保監督は柴崎選手に何を求めてカタールに連れて行くことを
決めたのでしょうか。ここではサッカー的な話のみで展開していきます。
パワープレー時の配給役
パワープレー時の配給役
ズバリこれでしょう。今の状況で柴崎選手の良さが流れの中で出るかと言ったら
正直出ないと思います。6月に行われたキリンチャレンジカップに2試合で似たようなミスが起こりました。パラグアイ戦の失点とガーナ戦の失点です。
1分20秒あたりから
こちらも1分20秒あたりから
この2つの失点は後方からビルドアップを試みたサイドバック選手が縦にボールをつけようとするものの受け手が見つからず相手にカットされたことから失点に
つながります。これは出し手の問題でもあり受け手の問題でもあります。
このうちパラグアイ戦の失点ではボールを受けた右SBの山根選手がパスを出す
相手を探しますが見つからず、苦し紛れに人のいないところに出したパスを
掻っ攫われました。この時に7番をつけていた柴崎選手が山根選手がパスを出したスペースに降りてきていればこのミスは防げました。
このプレーだけで決めつけるのが極論なのは理解していますし、別の試合で
別の選手でも同じようなことが起きているので代表自体の問題だとも思いますが、
果たして守田選手や田中選手がいてもこのようなミスが起きたのかな…と
思うところではあります。
ではなぜ柴崎選手が必要なのでしょうか。
それはパワープレー時の配給役です。ここまでネガティブなことが続きましたが
ロングボールの精度は一級品です。前線に上背の選手を投入しパワープレーに出る時に低い位置に下がって前線にロングボールを配給する。柴崎選手が求められていることはおそらくこれでしょう。前を向ける能力も併せ持っています。
まとめ
ここまで色々書いてきましたがまとめると今大会で森保監督がやりたい戦い方は
このような方向性になると考えます。
アグレッシブな守備から流れを持って行きたい
劣勢に立たされることを想定してポゼッション<カウンター
前線のスピードを活かしたい
パワープレーをかなり想定した人選
大迫選手が外れたというのはポゼッションは捨てたという考えに至ってもいいのかなと思います。また旗手選手が入っていてもいいと思います。もしやりたいのであれば大迫選手の役割は上田選手が担うことが想定されます。
前線から掻き回し守備からリズムを作り時間を稼ぎショートカウンターと
パワープレーでワンチャンスを狙う。
強豪国との短期決戦を戦うために割り切った人選をしてきたなという印象です。
ゆえに浅野>古橋、柴崎>旗手という結果になったのかと思います。
活躍度や総合的な能力は残念ながら今回選ばれなかった古橋選手や旗手選手の方が上だと思います。ただ代表でイマイチだった。というより森保監督が活かせなかったのが大きいと思います。
11月23日 ドイツ戦 🇩🇪
11月27日 コスタリカ戦 🇨🇷
12月1日 スペイン戦 🇪🇸
となっています。さまざまな議論を巻き起こしてきた森保ジャパンの集大成で
どのような結果を残せるのか。
あとはみんなで応援することしかできないですし、僕自身も全力で大会期間は
寝不足ですら楽しみたいと思います笑
ここまで読んでくださりありがとうございました!