247. グループと副キャプテン制度
乃木坂46の要職はかつて桜井玲香キャプテン一人。
日向坂46も現在要職は佐々木久美キャプテン一人。
この二人が副キャプテンを付けずにやれて来た背景には
一つの理由があると思います。
それは他メンバーのキャプテンを支える気持ち
そしてキャプテンに気を遣える人が非常に多かったことだと思います。
①決して王道キャプテンはいない坂道グループ
坂道グループのキャプテンの特徴として
一般的なキャプテンタイプ
(言うことを聞かせて従わせるような)
ではなくそっと寄り添ってあげるタイプが多いです。
そのためキャプテン本人が元々キャプテンタイプではない人が多い。
つまり統率することにあまり自信がない人が多いです。
そういったなかでグループを引っ張っていくというのは
本人にとってはものすごい負担。
なのにやっていけているのは
キャプテンが他メンバーに寄り添ってあげている分
ちゃんと他メンバーもキャプテンに寄り添ってあげている
ちゃんとお返しが皆で出来ているからだと考えます。
②役割への押し付け
矢面に立つ人間はキャプテンなのだから
その役割はキャプテンにお任せすればいい。
キャプテンがグループ全体のバランスを見てくれているから
私はそれを見なくていい。
一人でもこうなってしまうとキャプテン自身の負担が増えていく。
すると負担軽減のためもう一人付けようか・・・
ということで副キャプテン制度が出来る。
そして副キャプテンの役割はその子に任せきってしまう。
個性があるのは仕方ないですが
グループのこれからの成長を望むのであれば
決していい状態ではないと感じます。
③日向坂から感じる全員が副キャプテン感
日向坂を見ていて本当に凄いと感じる部分は
キャプテンの立場に立って行動できる人が多いところだと感じます。
メンバー同士気を遣い合って、キャプテンの補助的なことも頭の回転を生かし出来る。
本来副キャプテンポジションの人がやる行動を皆が出来る。
そうなったら副キャプテンという肩書はいりません。
皆が副キャプテンの役割を担っているのですから。
④副キャプテンを付けるということ
次期キャプテン育成のための副キャプテンでないのであれば
私は副キャプテンというポジションは必要ないのでは無いだろうか・・・
と思います。
副キャプテンが重要なのではなく
肩書が無くてもどれだけ皆が副キャプテンの役割を全うできるのかが大事。
キャプテンだって人間である。
そこをどれだけ当たり前のように支えてあげられるかだと感じます。
⑤櫻坂と副キャプテン
櫻坂46キャプテン菅井が
11月9日「2nd TOUR 2022“As you know?”」東京ドーム公演
をもって卒業することを発表しました。
そうなると現在副キャプテンの松田は重要な人物になっていきます。
新たにキャプテンは誰が担うのか?
松田が繰り上げされてキャプテンになるのか?
どうなるのかは分かりません。
私個人的な理想で言うと
松田がキャプテンになって来年以降3期生のメンバーの中で頭角がでてくるまで
櫻坂の副キャプテンは廃止でも良いのでは?と考えます。
なぜなら今の2期生達は
「副キャプテンポジションの人がやる行動を皆が出来る」
状態だと思うからです。
1期生同士でなかなかコミュニケーションを取れなかった時代に比べると
2期生同士のコミュニケーションは密に出来ています。
皆が松田の明るさに助けられ、時には松田の天然をいじれたり
程よい距離感が構築されています。
ちょっと雑な部分を周りがしっかり拾ってあげることで
土台の強いグループになっていく気がしています。
時に厳しく伝える時も
言いやすい人が副キャプテンのような役割で伝えればいい。
そうやって松田を助ける。
いたるところで自発的にそういったことが増えていく。
それを繰り返していくことでもう一歩研ぎ澄まされた櫻坂46が
生まれていくのだろうと感じます。