146. 背負い人 小林由依④
①2017年 紅白歌合戦
2017年12月31日 大晦日
「第68回NHK紅白歌合戦」に選出された欅坂46は、年末の歌番組で繰り返し披露した「風に吹かれても」ではなく「不協和音」を披露した。
2回披露の予定で2回目は内村さんとコラボしてパフォーマンスするという企画だった。
楽曲に深く入り込まないと伝えられない不協和音という楽曲。
1度目のパフォーマンスを全力で踊り切ったメンバーに余力はほぼ残っていなかった。そして途中のパフォーマンス中に腕を床に強打する平手の姿が映った。それほど魂をこめて場の雰囲気を一気に変えるパフォーマンスだった。
その後メンバーの意思もあり続行された2度目の不協和音。内村さんとのコラボパフォーマンスを終えた時、鈴本、志田、平手が倒れた。
腕を肩に回し運ばれる後ろ姿が欅坂ドキュメンタリー「僕たちの嘘と真実」にも登場する。
色んな意味で記憶に残る瞬間であった。
②平手が欅坂を離れる
しかしこの日の出来事はこれで終わらなかった。
パフォーマンス披露後にメンバーが集まり平手が小さくつぶやいた。
「いったん欅坂を離れようと思います」
涙ながらに引き留めるメンバー、先の世界が真っ暗になり絶望するメンバー。
それはセンターは絶対平手である。
という考えをもう強制的に見直さなくてはいけないところまで来ていることを示した瞬間だった。
ゆいちゃんずにとっては既に覚悟していた瞬間だったのかもしれない。
しかし多くのメンバーはまだ受け入れられない状況だった。
③運命の武道館3days
欅坂ドキュメンタリー「僕たちの嘘と真実」のパンフレットに全メンバーが答える46問46答がある。
そこに欅坂至上一番悔しかったことは?
という質問がある。
小林は武道館ライブと答えた。
2018年1月1日年明け早々に発表された「日本武道館3days」だったが
1月13日に平手の怪我により3日間全てひらがなけやきによる公演に振り替えられることが発表される。
ひらがなけやきにとってこの公演はその後の日向坂へと繋ぐ大きなターニングポイントになった。
小林はそのライブを観に行き多くのことを吸収した。
そしてきっとひらがなけやきにはあって漢字欅にはないものを知り大きな刺激を受けたのだと感じる。
少しづつ大きな責任を背負いながら
6thシングル「ガラスを割れ!」期間に突入していく。
続く・・・
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