ミライの小石07.相談難民時代の助言者はアウトソースかインハウスか
一番の相談相手が「母親」という若者が増えているそうです。
しかし、進学や就職、友人関係の相談ならまだしも、恋愛相談ともなれば(特に男性は)「母親」を相談相手にするわけにもいかないのではないでしょうか。という考え自体が既に偏見なのかもしれませんが、恋愛相談に限らず、自分の悩みごとの相談相手を周りで見つけられないときには、どうすればよいのでしょう。
その方法の一つに「アウトソース」があります。自分の周りで適切な相手を見つけられないのなら、お金を払って専門家に頼ってしまえばいいのです。日本よりもメンタルヘルスの話題をタブー視する風潮が薄らいできている海外では、街中に気軽に立ち寄って専門家にメンタルヘルスに関わる相談ができるサービスがあるそうです。
日本に馴染みがないサービスだからこそ、エステやマッサージ感覚で、「メンタルサロン月2回」が自分を大切にしたい人たちの間で一気に普及する可能性もあるのではないでしょうか。
専門家に相談相手になってもらうことが「アウトソース」だとすると、究極の「インハウス」とも言える兆しもあります。それが、過去の自分のAIチャットボットとの対話です。
学習する材料として「10年分の日記」を書き続けることはハードルが高いですが、SNSやメールなど、デジタルで自動的に蓄積されるデータを学習材料とすることは、それほど非現実的なことではないように思われます。ミシェルのように癒しを得るだけではなく、過去の自分の夢を思い出し、再チャレンジする前向きな気持ちが生まれるかもしれません。過去の自分の「青さ」を愛おしむと同時に、今の自分も愛せるようになるかもしれません。そんな体験を通じて、自分で解決し、前に進む力を身につけられるとしたら、素敵なことではないでしょうか。
多くの人が頼れる相談相手を探してさまよう時代に、あなたならアウトソースとインハウスのどちらを選びますか?
(引用1)東洋経済オンライン「相談相手は「お母さん」という若者が増える真因 友達と安定した関係を築けないZ世代の憂鬱」 https://toyokeizai.net/articles/-/633594?page=2 2023年2月27日閲覧
(引用2)Self Space Opens The UK's First Mental Health Storefront - SPA+CLINIC https://www.spaandclinic.com.au/wellness/self-space-opens-the-uks-first-mental-health-storefront-for-on-demand-therapy 2023年2月27日閲覧
(引用3)「過去の自分」と対話できる!? 古い日記で言語学習したエモい対話型AI - ナゾロジー https://nazology.net/archives/118535?fbclid=IwAR1hXtsludMMFiIJ8Z3ILoQDHIDkuvBuW9e6FTMER9YpdKjQIEfD-Rr7PQs#lbf8wwvhhs433sdp1d7 2023年2月27日閲覧
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