LGBTサークルに入った話
時たま筆をとっては毎度悲しい話ばかりを書いている私ですが。今日は趣向を変えて、負の要素を薄く、楽しい話をしようという所存です。
さて題名の通り。各大学にはいわゆるLGBTサークルなるものがあったりなかったりするようで。幸運にもうちの大学には存在するらしいという情報を得ていました。ちょっと大きい大学に進むとこういうメリットもあるのですねぇ。
ただ、存在を認知してはいたものの、今の今まで入っていませんでした。
だって怖いじゃないですか。そういう組織を「組織する人」って。なんかややこしい政治家というか活動家というか、そういう主義主張に染まった人ばっかりだったらどうしようと。私はライトでフランクで、感覚の近しい知り合いが欲しいだけなので。政治活動は他でやりますし、、、
とまあ、そういう怖さを言い訳にしてずっと行動を起こさずにいたのですが。
しかし、ちょっと私生活でうまくいかないことが多くなって気が滅入っていたところに、もうぼくもいい年で今の若さを失ったらもう二度と、何かに挑戦するチャンスはないかもしれない、という焦燥感が重なりまして。意図的に頭を働かせない間にノリと勢いで、サークルの連絡先に入会希望のメールを送ったのでした。
その後なんやかんやで一カ月が過ぎて。サークルとしての企画物にお呼ばれした訳です。といっても所詮ご飯会の類ですが。ここで初めてサークルの人間の幾らかに会うと。
警戒しないわけがありません。どのような人が集まっているのかわからないままに単身乗り込むわけですから。何の知り合いも伝手もない中で、まるで特攻するような感覚で集合場所へ向かいました。
まあしかし、結果的には何の問題もありませんでした。むしろぼくにとっては新鮮で面白いことが多かったように思います。
特に何が楽しいって、恋愛トークができることが楽しい、趣味の話が合うことが楽しい。
今まで恋愛ネタの話は、いかに自分が集団の中で浮かずに模範解答を出すことが出来るか、そればかり。パンセクシュアルであると、性的少数者であると悟られるわけにはいかないし、しかし他の普通の人とは感覚も違うわけで、相当に気を遣う局面だったわけです。答えのわからないクイズをあてずっぽうで当てないといけないようなものです。
しかし、当日はバイセクシャルの男の子、しかも同い年がいて。そうなると、インスタのイケメンの画像やらなんやらを双方引っ張り出してはキャッキャ出来るわけです。
相手の子は相手の子でBL大好き人間だったため、ここでもキャッキャし、お互い多少メイクする人間だったため、これもキャッキャし。似たような属性なら似たような悩みを抱えるわけで、これも通じ合うわけです。
何となく、世のみなさんが恋バナで盛り上がったり、共通の趣味を持つ人と仲良くなれる、そういうところが少しわかった気がします。今までぼくにはそういう機会がなかったのだなあと気付かされるところです。
結果的に、ぼくにとってとてもいい場と機会を得ました。何としてもこの機を逃さず有効に扱えるように。生きていくことに対して、ほんのちょっぴり希望が見えた気がします。
面白みのない駄文で恐縮ですが、ここで終わりです。まぁたまにはこんな回があってもいいでしょう。
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