第九章 店の主人が…「もっとおなごを集めんか」(後編)
この物語はフィクションです。登場する団体、名称、人物等は実在のものとは関係ありません。
赤線とはー
性風俗の混乱を恐れた国が慰安所として許可を出した特殊飲食店街。半ば公認で売春が行われ、警察の地図に赤い線で囲ったため、赤線と呼ばれた。ー
―博多―
男の方が一枚も二枚も上だった。男は金が欲しい浜やんの胸の内を見透かしていた。
浜やん、金額に不満は残ったものの、これ以上ゴネると全てパーになる。男には一本取られたが十四万は手に入るのだ。
「…わかった。それでいいや」