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第二十三章 暴発! リボルバー たった一人の殴り込み(前編)
この物語はフィクションです。登場する団体、名称、人物等は実在のものとは関係ありません。
赤線とはー
性風俗の混乱を恐れた国が慰安所として許可を出した特殊飲食店街。半ば公認で売春が行われ、警察の地図に赤い線で囲ったため、赤線と呼ばれた。ー
―名古屋―
大阪行きの特急「つばめ」が横浜駅を定刻通り発った。乗客でほぼいっぱいに埋まった座席の中に黒いオーバーコートを着込んだ浜やんがいた。
行く先は
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波のざわめきが俺を 今夜も酔わすよ
霧にかすむハーバーライト 心映す唄か
誘われてひとり Bay side bar 霧笛屋の
赤いネオンサイン 古いドアを開ければ
Won’t you baby why you gone
夜毎燃えた女 ルージュの匂い
浮かぶ思いせつなく バーボンに甘えて
夜が滲む
恋を忍ぶ二人 ため息が痛い
赤い爪噛みながら 腕の時計隠す
そんな夜もあった Bay side ba
第二十二章 馴染みの娼婦が背中を押した「男の価値は…」(前編)
この物語はフィクションです。登場する団体、名称、人物等は実在のものとは関係ありません。
赤線とはー
性風俗の混乱を恐れた国が慰安所として許可を出した特殊飲食店街。半ば公認で売春が行われ、警察の地図に赤い線で囲ったため、赤線と呼ばれた。ー
―横浜・永真カフェ街―
名古屋に乗り込む前に、どうしても逢いたい女がいた。千秋である。旅を始めてから千秋とは久しく逢っていなかったが、千秋は今も横浜の赤線