ビッグダディになりたい男性が取るべき最適な進路は何か【地方の医者】

今回はいつも学歴ネタやキャリア論とは少し趣きの異なるテーマで書いてみたいと思う。
テーマは少子化である。筆者はこれまであまり少子化問題には触れてこなかった。
この問題は非常にセンシティブで昨今のポリコレも踏まえると、安易に執筆してはいけない内容だと感じていたからだ。

日本は少子化が進んでいる。これは特に筆者がここにわざわざ書くことでもなく、皆の共通認識だと思う。
少子化が進む要因としては、複数ある。
・東京一極集中
・進む未婚化、晩婚化
・経済的な不安
・ポリティカルコレクトネス
・機能不全を起こしている自由恋愛市場

複数の要因が重なった社会現象である。

最近面白いYoutuberを見つけた。
札幌で、事実婚による一夫多妻生活を送るYoutubeのチャンネルである。

ネットでは賛否両論あるみたいであるが、筆者個人の意見としては、昨今の少子化が進む情勢下においては、脳死で批判するのではなく、このような生き方の多様性があっても良いのではないかと感じている。札幌と言う地方都市に確り根付き、皆で協力しながら多くの子供を育てるというのは、ある意味今後の日本の在り方を考える上で、非常に参考になる生き方なのではないかと思う。少なくとも都心で家族を持たず(勿論意図しないものは除く)、自分の美容や住居費やブランド物にしかお金をかけていないエリサラ、バリキャリ女子よりかはよっぽど少子化対策や地方の振興に貢献していると感じるのは筆者が田舎出身だからだろうか(勿論生き方の多様性が認められる時代なのでこちらのことも誰も批判することは出来ないのだが)。

またこちらの男性医師の動画も興味深い。
鳥取に在住しながら、8人の子供を育てる医師の話である。
こちらは特に先ほどのYoutuberと異なり、特段面白い点は無いが、興味深いライフスタイルではある。


これらのYoutubeを見てから、多子そしてQOLに関して考えるようになった。
今回は、少子化が進んでいる昨今の情勢下において頭の体操、仮想的な実験として子供をなるべく多く持ちたい場合に、男性が取るべき選択肢はどのようなものであるのかと言ったテーマを考えてみたい。
ちなみに多子というのは、ここでは4人以上の子供を持つことを指す。
3人であれば都内であっても贅沢をしなければ不可能ではないし、そこまで珍しい話ではないからだ。

今回のようなテーマを思いついたもう一つの背景として、筆者の高校の同級生の話を聞くにつけ、ある集団だけ異常に子供を持つのが早く、しかも子供の人数が多い一方で、逆にある集団は、そもそも結婚していない、結婚していても子供がいない、子供がいても一人っ子と言ったような現象が起きていることに気づいたからである。

筆者の高校は関西の進学校であったが、その進路は多様である。
・東京の大学(東大、一橋、早慶等)
・関西の大学(京大、阪大等)
・都心の医学部医学科
・地方の医学部医学科
・その他(関西の私大、地方国立(医学部除く))
という感じでその進路はバラバラである。関東の進学校であれば、このような分散は見られないだろう。

さて、勘の良い人であれば気づいているとは思うが、前者はどのような集団かと言うと、それは地方の国立医学部に進学し、そのまま地方で医者になったような同級生である。
その一方で後者は、大学もしくは社会人になってから上京し、未だに東京で働いているような同級生である。
取る進路によってこれだけ異なる結果になるのは興味深いというのが正直なところだ。学力は殆ど変わらなったはずの両者だが、ライフプランの進み方具合は随分異なる様相を呈している。

そして、今回あくまでテ―マは、子どもを生むのが早いか、多く持てるかというのがテ―マとなったが、これは言い換えるとどれだけモテるか(早期に結婚しやすいか)、生活にゆとりがあるか(時間的にも、経済的にも)将来を一定程度見通すことが出来て結婚を決意しやすいか、というQOLの話に結局のところは繋がってくるのではないかと考えている。勿論そのQOLとは、都心で賞賛されるようなものとはまた異なるが。

今回のテーマの答えとしては、「なるべく多くの子供が欲しい場合、男性は地方の医学部に進学し、そこの病院に就職するべき」という結論になる。
以下にそのような結果になる背景を考察したものである。

1.医者の経済的な安定性
そもそも家庭を持って子供をたくさん育てたいとなった場合、経済的な安定性は必要不可欠な要素である。
どれだけ子供に対する支援金があるからと言っても、限界があるし、何より明日の生活が見えない中で子供をたくさん産むことは躊躇されるからだ。(ただ実態として、これまでの日本社会においては、そこまて経済的に安定性がない地元に根付いた人々が出生率を引き上げてくれていたという点は忘れてはならないが)

その点、医師であれば医師免許があるので最低でも1000万近くの給与水準は得られるし、労働集約的で、常に労働市場に高い需要存在するため失職とは無縁である。
また仮に最初は研修医で年収が低くとも将来的には年収の上昇が見込める。
経済的な土台、安定性がこれほどまでに強固な職種はなかなか存在しないのでないかと考えられる。

残念ながら現在の日本においては、地方でそこまでの報酬を得られる職業は存在しない。北海道のホタテ漁等、職種が非常に限定的と言う認識だ。

2.地方の方が医者の給与が高い
ここも大きなポイントだ。
医師の世界ですら、東京一極集中が進んでいるとのことで、地方は医師不足に苦しむ地域があるようだ。
医学部医学科は西高東低で、東京を除く東日本のほうが医師不足は深刻とのことだ。
特に東北地方や北海道の北東エリア辺りは深刻である。
下記が県別の勤務医の平均年収である。



医師は他の士業やエリサラと異なり、どこまで行っても究極的には、BtoCの性質を有し、しかも相手にするのは基本高齢者であるためどこの地域であっても強いニ―ズが存在する。
労働市場の賃金は需給により決まるので、結果的に地方のほうが医師の賃金は高くなるというわけだ。

3.地方の方が土地が余っており、住居のために広大な面積を確保できる
上記の続きとなるが、結局何人の子どもを持てるかというのは、その人の生殖的な年齢や経済力以上に住居の専有面積に依存するところが大きい。
もしかしたらこれが最大の制約条件かもしれない。
都心のタワマンで3LDKであればせいぜい育てることが出来たとして2人だろう。子どもが2人というのは東京だと決して少なくなく、未婚の人や一人っ子も多い中ではむしろ多い方だ。
その点、地方であれば5LDKとかそれ以上の土地の確保は容易である。
現に筆者が高校まで過ごした田舎には御屋敷のような家がいくつも周りにあった。
これだけ家が大きければ子どもを5人以上持つのも決して不可能ではない。

現に筆者が通っていた小学校には4人兄弟、5人兄弟は珍しくなかった。
筆者の地元にいた数少ない医師も当然家庭持ちで子供は複数人いた。
多くの子どもを持ちたいとなった場合は、マンションではなく戸建一択であろう。マンションよりも戸建のほうが専有面積の確保が容易であるためだ。それを踏まえると資産性等は一旦無視して、土地が余っており、地価が安く、土地から仕込める地方のほうが圧倒的に安上がりで広大な戸建てを確保しやすいと考える。残念ながら医師であっても、都内に広大な土地を確保するのは難しい。首都圏でも埼玉や千葉の奥地になれば可能かもしれないが、それでも地方よりは高くつくだろう。

4.地方の方がそもそも医者のステータスが高く結婚しやすい
これは割と自明である。
都心でも勿論医者はモテるが、それは外資系のコンサルや商社マンを大きく突き放すものであるかと言う点では、そうでもないというのが実感だ。
年収の面でも美容等の自由診療を除けば、格別高い訳ではないだろう。それ以上に筆者が、都内在住の医師の弱点であると感じているのが、職場から近い家に住む場合、都心から若干離れたところになるという点だ。
これは下記の記事でも記載したが、首都圏の鉄道は都心のターミナル駅を中心として、そこから同心円状に伸びている形となるため、恋愛の場数を踏むという観点では、都心在住がかなり有利となる。
埼玉に住んでいれば、基本は埼玉と東京北部の異性しかターゲットにならないし、千葉に住んでいれば千葉の異性しかターゲットに入らない。この点、都心に在住していれば、東京、千葉、埼玉、神奈川の全ての異性がターゲットに入ってくる。
今まで見てきただけでも、東京駅周辺で働き、東京駅から電車で20分以内の場所に住む、転勤がないコンサルや外資系企業に勤務する男性は首都圏ではかなり恋愛の場数を踏むチャンスに恵まれている。現にマッチングアプリと居住地の優位性を活用してかなり派手に遊んでいるコンサルマンは枚挙に暇がない。

少し前置きが長くなってしまったが、医師はその点、病院が必ずしも都心だけにあるわけではないため、立地の観点で負ける。前述した通りで年収面でもそこまで優位に立てる訳ではない。
イブリ―スさんが前に執筆していた通りで、医師と女医を除くハイスペ女子の組み合わせはそこまで多くないし、実際周囲でも見たことはない。

現に筆者の周囲でも最近やたら多いのが、都心在住文系コンサル男×女医のペアである。
やはり都心の恋愛、婚活マ―ケットにおいては、コンサル男は本当に高値で売れるのだろう。

その一方で、地方ではライバルがいないので、年収面やステータス面でかなり優位に立つことが出来る。
実際、地方国立の医学部に進学した同級生はかなり早い年齢で結婚している。勿論自分と同じ程度の学力を有した女性と結婚したいのであれば、都心に在住した方が良いのだが、その様な拘りが特にないのであれば、医師は地方の方が圧倒的にその優位性を確保できるだろう。更に言うと別に地方の男性医であれば女医と結婚する選択肢もある。

実際どうなんだろうか。男性医師はそこまでそもそも都心のバリキャリとは言わなくとも大企業で正社員として働く女性に興味がないように思えるし、それなら仕事の理解がある女医や周囲にたくさんいる医療職のほうが相性は良いのではないかとも思える。

5.地方であれば、共働きの必要が無く、時間を確保しやすい
地方であれば、住居費が安く、医師の年収が高いため、共働きの必要がない。東京で出生率が1を切っているのは、そもそも未婚の人口が多いのと、結婚していたとしても共働きの関係で、時間的な余裕を持つことが出来ず、結果的に子供を持てたとしても2人がマックスと言う事態に陥りやすいからだろう。勿論前述したように家の大きさの問題もある。
都心のライフスタイルだと、どうしても子供を多く持つという選択肢は現実的でない。
唯一可能性があるとしたら、夫婦の両親がいずれも都内に実家があり、家事育児の面でフルサポートを得られる場合であろう。
ただしこのパターンはそもそも恵まれた極一部の層の話なので、今回は敢えて考えないことにする。

その点、配偶者を専業主婦に出来れば、育児の時間がないことで悩む必要はない。この点、地方の医者は最強である。そもそもの地価が安いことに加えて、勤務医であっても場所を選べばかなりの高収入を得ることが出来、一馬力で十分に家族を養うことが可能になるからだ。

また地方の方が教育費が安い。殆どの地方ではその県一番の進学校は公立であることが多く、またそれらの高校に進学するに当たっては、高校受験がメインの入り口であるため、中学受験が不要である。そのため、変に塾代がかかることもない。都内であれば、子供1人につき、中学受験の塾代がかかってくるが、多子の場合はこれも大きな負担になる。

確実に言えるのは以下のことであろう。
・都心の方が生活費がかかり、しかもポリコレの観点で専業主婦と言う考え方が古く、子育てのための専業主婦と言うのは時代的にも受け入れられない可能性が高い
・大都市から離れるほど、医師の平均年収は高くなる傾向にある
・都心の生活スタイル、価値観は子供を多く持つというライフスタイルとはどうしても親和性が低い
・都心部は他にも色んな生活コストがかかる

6.地方の方が恋愛市場の流動性が無いため、すぐに結婚する
東京にいると基本的に婚期は遅れる。
恋愛市場の流動性があまりにも高いため、他にもいい人がいるのではないかと考え、相手を一人に絞ることが早期に出来ないためだ。
周囲の価値観の影響もある。皆が結婚していない中で、自分だけ結婚しようとはなかなかなりにくい。結局結婚するか否かの判断でさえ、人間は周囲の影響を多分に受けている。
また職場のコンプライアンス意識が高く、同じ集団内で結びつくことが難しいというネックもある。

その点、地方は恋愛の流動性は高くなく、周囲の結婚する年齢も早い。地方の医師が相手を見つける上で1番強力なのは院内だろう。他の医療従事者は女性が多く、都内ほどにはコンプラの概念が浸透しておらず、院内恋愛がしやすいというのもある。
そして男女ともに早く結婚することは子供を多く授かる上で、重要なファクターの1つだろう。これはここで敢えて説明するまでもない。

7.地方のほうが男尊女卑の考え方が残っているから
これは筆者の想像の域をでないが、男尊女卑がどれだけ残っているかという観点は以下の3点と関連してくると思われる。
1.子供の数 
2.再婚の容易さ
3.年の差婚
首都圏で考えてみれば、わかりやすいが、首都圏はジェンダーの平等性が1番高く、かつ恋愛市場の流動性が非常に高い。
まず前者の結果として、共働きが進展しており、社会全般がコンプライアンスに非常にうるさい。そのため男性側が一方的に子供が欲しくとも、女性自身もキャリアを重視したいため、なかなかそうもいかない事情がある。
今の都心の在住する女性は女性活躍推進を掲げる企業にとっても宝のような存在であり、彼女たちが子供のためにキャリアを犠牲するコストはかつてないほど高く、男性の意見が一方的に通るような世界ではない点に留意した方が良いだろ。
そしてジェンダーの平等性が高いことから年の差婚に対する許容度は低い。
あくまで今の東京においては、同年代で結婚し、職住近接で、共働きをするというライフスタイルが主流だ。

また一度結婚生活がうまくいかなかった男性の場合で、子供が欲しい場合、年下狙いで再婚を目指すと思うが、これも都心だとなかなか難しい。
都心には同年代の相手も多く、初婚のライバルも多いため、バツイチ、バツ2の男性が同じ土俵で戦うのは難しい。要するに都心にいるとこの点でも失敗は許容されにくいのだ。

その点、地方にはまだまだ男尊女卑の考え方が残っており、必ずしも共働きがメインでない上、年の差婚に対する抵抗感もそこまでないだろう。現に地方の方が離婚する割合も高い。流動性が無い地方で医師と言うステータスを有していれば、高齢やバツイチであっても一人くらいは拾い手がいるのではないかと想像される。

ある意味東京は先進的で流動性が高いために物事がフェアバリューに収斂し、理論的に妥当なプライスが付き、かつ人々もそれに沿って合理的なアクションを起こしやすいのだ。
金融の世界でも流動性が高い商品ほど、理論的に妥当なプライスに収束する傾向があるがそれと同じ現象だろう。
女性が男尊女卑の考え方を嫌って、地方から都心部に流入してしまうのもよく理解できる。筆者も男尊女卑が決して良いものだとは思わないし、どちらかと言うと改善したほうが良い問題だとは思うが、子供を多く持つという点ではやはり障害になる可能性があるということでここでは言及させていただいた。
ちなみに共働きのほうが子供を産んでいるというデ―タも確かにあるが、これは2-3人の話4,5人欲しいとなるとやはり共働きでは厳しいだろう。
先程紹介したYoutuber然り元祖ビッグダディしかり、多子の家族は大抵田舎に居住地を構えている。

【それではおススメの医学部はどこか】

それでは、どこの医学部が最もおススメ出来るだろうか。
それを考えるに当たっては、以下の要素が重要であると考える。

①県内の(もしくはその近辺の)男女比
これは重要な要素である。
男女比が重要な要素としては、そもそも相手が見つかりやすいかと言う観点にもつながってくるし、男女比が歪な方が、どちら一方がパートナーになってからも主導権を握りやすいからである。
これは東大や京大等の上位大学で考えると分かりやすい。
これらの上位大学では、当然だが在学中は女性の方が希少価値が高く、発言権が大きい。そこには数の暴力が関係していると思われる。
九州はわかりやすい。元々男女比が他の地域と比べて女性が多いため、男性は貴重であるがゆえに男尊女卑の考え方が根強く残る地域である。九州は全般的に女余りの地域で、男性が結婚しやすいというのは割と有名な話ではないか。
東北は確かに医師数が絶対的に不足していて、医師が高収入を確保しやすいが、東京圏へ女性が流出しやすい地域であり、男女比の観点であまりお勧めできない。


②周辺の出生率
子供を作る、作らないというのは、自分の周辺にいる人が子供を何人生んでいるかと言う点に強く影響を受けると思われる。
自分の周囲が皆、独身であれば自分も独身で良いと思ってしまうし、逆に周囲が皆3人の子供がいる場合、自分も3人欲しいと思ってしまうのが人間の性であろう。やはり人間は周囲の環境に大きく影響される生き物なのである。
この点でも九州の出生率は際立っている。
地価が安く、広大な面積を確保しやすい、男性が結婚しやすい、地元に残る価値観等色んな要素が影響しているだろう。この点でも九州は、出生率が日本のどの地域と比較しても高い水準を保っている。九州の価値観なのか、何が影響しているのかは分からないが、間違いなく男尊女卑、男女比の影響はあると思う。

③医者の平均年収の高さ
これは前掲した表の通りである。
注意したいのは日本は医師の数に関しては、全体的に西高東低なので、医師の年収は九州ではそこまで高くない点だ。ただこれも福岡では確かに低いが、宮崎や鹿児島であれば引けを取らない。
筆者も色々な情報源をみてみたが、確かに東北は高く、福岡や大阪等の大都市では医師の給料は軒並み相対的に低かった。

恐らく一番良いのは、気候的にも恵まれ、男女比が男性有利で、しかも男尊女卑の考え方が残っている九州の医学部のどこかである。
ベストは九州大学の医学部であろう。九州大学を卒業していれば、九州のどこの医学部にも就職出来るはずだからだ。学閥の問題もあるだろう。ただ九州大学の医学部は当然難関であるので、それ以外の地方国立の医学部、例えば熊本大学、鹿児島大学、宮崎大学でも全然問題ないだろう。
これらはいずれも、東大の理一、理二よりははるかに簡単であるのに、将来的な経済面での不安は取り除かれ、しかも家庭に恵まれやすいという観点で明らかにお得な大学群であると思われる。
個人的におススメしたいのは、宮崎大学と鹿児島大学の医学部医学科である。
偏差値の観点でも割安で狙い目だ。正直こんなに簡単でいいのかと目を疑ってしまうレベルで今の地方国立医学部は入りやすいみたいだ。
東大の理科一類が67.5であるところ、宮崎大学の医学部医学科、鹿児島大学の医学部医学は62.5である。東大は問題も難しく科目数も多いので、難易度の差はこれ以上であろう。
また九州の医学部は総じて再受験生にも寛容とのことだ。
まだ20代前半で人生をやり直したい方は積極的に九州の医学部を目指してみても良いかもしれない。


今は沢山の家族に囲まれ、地元で尊敬される地方の豪族である医者になれる絶好のチャンスである。
東京的な生き方である、タワマン、共働き、中学受験も確かに悪くないが、都内でも一部の恵まれた層しかこうしたライフスタイルを維持することはできない。特に地方出身者には厳しい。これは以前執筆した通りである。

地方の国立医学部であればペーパ―テストさえ出来れば、上記の生活を送る権利が得られる。そこには出自も海外経験も何も関係ない。ただペーパ―テスト、しかも東大よりは遥かに簡単なものに合格すれば良いだけなのだ。
しかも忘れてはならないのは別に地方の医学部を出たとしても医師免許さえあれば、いつでも都心で働くことも出来るという点だ。
やはり地方出身で東京や海外にアクセスを持たない者が進学するべきは、東大ではなく地方の国立医学部なのだと思う。