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ぼくらの七日間戦争見ました。いろいろ考えちゃいました。

 先日、BSの放送で「ぼくらの七日間戦争」を見ました。
 久しぶりだった。いやあ、おもしろかった。ところどころ「荒っぽいなあ」というストーリー展開はあったものの、荒唐無稽な話を、プロがよってたかって本当みたいな話にしちゃうところは映画の醍醐味ですね。
 で、見ていてね、思い出したんですよ。
「俺、もともとこっち側だったじゃないか」
 
 高校時代、体制側とか大人の世界とか、本当に嫌いだった。田舎の進学校でね、いわゆるその地方の名前を冠した旧制中学校の流れをくむ学校。そんな学校の40年ほども前の生徒って、けっこう政治の話をしたんです。
「安全保障条約はダメだって!」
「じゃあ、ソ連が攻めてきたらどうする?」(当時はソビエト連邦だったんです)
「自衛隊があるじゃないか」
「自衛隊は違憲だろう」
「いやいや、自衛隊は現にあるじゃないか。必要だからあるんだ」
「なら、おまえ、戦争にいくのかよ?」
「なんで俺が。だからそれは自衛隊が」
「自分が行かないのに、他人を戦場に送るのか!」
とか、
「大衆は冷静に判断できないんだよ」
「そんなことがあるもんか!正しい知識が与えられれば、大衆こそが正しいんだ」
「間違った道に行かないように、知識階級が責任を持つべきだ」
「知識階級ってのは特権階級のことかよ!」
なんて話をしていました。

 私、反体制で反大人。そんな自分が一番正しいと信じていました。

 時は流れ、私、学校では学年主任を十数年、生徒指導主任を何年か務めました。もちろん、私は私の信じる基準、私の経験則から正しいと思うことを守ってきたつもりです。礼儀にもとることはダメ。人を傷つけることはダメ。特に人に対して「死」という言葉は絶対に使わない。使った者は許さない。
 それはそれで間違ってはいなかった、と今でも思います。
 
 でも・・・
 私はその基準や経験則を伝えるときに、自分が持つちっぽけな力を使いました。
 相手が納得するのを待つよりも、相手を押さえつけることを選びました。
 そうすることが即効的である、と信じていました。

 私は、確かに体制側にいました。大人の理屈で動きました。
 高校生のときの私、どう思うかな?

 もうそろそろ、定年を迎えます。こんな時に自分の出発点を思い出した。これってなんでしょうね?
 もう一回、反体制、やれってことですかね?
 うーん、それはそれで、間違ってはいないかも・・・。

 今の政治状況を見ていると、いろいろ考えちゃいます。

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