今日・明日のマーケット見通し(7/2)~ADP、ISM、FOMC議事録と材料たくさん~
今日の国内マーケットの振り返りはこちら
①ディスカッション
S「今日は二人だけだけど、はじめようか」
U「OK-。今日は東京時間からいろいろと材料があったけど、金利の観点では、やっぱり日銀7月国債買い入れ発表を受けた円債売りだね」
S「これは結構リスク。毎年、年に1回くらい円債主導の債券売り相場が来たりするけど、今回はもしかすると来たかな?って感じだね」
U「日銀の7月国債買入れ増額はなし、7月は国債発行増加で需給バランスが崩れる懸念。さらに今後TDB(短期国庫証券)で回している分も今後利付債に回ってくることを考えると、日銀が対応しなければYCCのレンジの昔の上限目線の10年0.1%までは試される相場になるかも」
S「0.1%まで上がった時に日銀が買入金額の増額や指値オペを出してくるのかどうか。もし対応が甘ければ、今の上限目線の10年0.2%まで試す展開だってあるかも」
U「その時は本邦投資家の外債の金利水準の目線も当然上がる。円債売りの時はグローバル金利も上昇する傾向があるからね」
S「今日の夜はADP、ISM、FOMC議事録といろいろ材料があるけど、どれも相場を動かしそうなイベント。今日は株安・債券安と地合いの悪い相場だけに、変な結果が投入されると雇用統計前に相場が荒れかねない」
U「夜はADP、ISMはもちろんだけど、FOMC議事録にも注目だね。前回のFOMCでのYCC議論がどれほどだったのか確認する機会」
S「あとは日銀短観も悪かったし、中国の国家安全法施行で早速香港で逮捕者が出るなどいろいろあったけど、東京時間中のヘッドラインはどう?」
U「短観が悪いのは予想できたものの、やっぱりセンチメントを冷やす内容であることは確か。日本のコロナ感染者数も再び増加傾向にあってセンチメントには悪影響。香港の逮捕者はとりあえずの見せしめだろうけど、これでさらに香港内の混乱、海外からの批判などが高まるようなら注意だね」
S「ポジションは、株の小ロングと債券の中ロングだけど、これは予定通り雇用統計前までに閉じるという話だったから、全部落とそうか」
U「そうだね、とりあえず全部落として、今日・明日の材料を見てから改めて判断していこう」
S「最後に、記事TOPの画像はSKEW指数だけど、昨日グッと上がっててちょっと気持ち悪い感じ。なぜ昨日上がる?という印象だけど、一応気にしておきたいね」
②結論
・株の小ロングはすべて売却
・金利の中ロングもすべて売却
・ドル円はポジションなし
⇒雇用統計を前に全てノーポジションに
<今晩のスケジュール>
・米FOMC議事要旨 (6月9、10日開催分) →YCC議論等の確認で重要
・米シカゴ連銀エバンズ総裁発言
・米自動車販売
・米ADP雇用統計 →明日の雇用統計を占ううえで重要
➡先ほど発表、2369K(予想2900K)で予想下ブレも前月も大幅マイナスが大幅プラスに修正されリスクオン
・米ISM製造業景況指数 →改善見込もある程度程度織り込み済み。昨日のシカゴPMIのような失望はペイン。サブインデックスの雇用・新規受注などにも注目
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