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BuddiHEXアンテナを導入しました

移動運用用にヘックスビームアンテナのBuddiHEXを導入しました。DXCC 100エンティティを達成した自分へのご褒美です。という冗談はさておき。


前提

これまで自宅では、アパマンハムとしてベランダにMLAを出したりして運用してきました。また、移動運用時はAlexLoopやV型ダイポール、モービルホイップ、最近はATUエレメントなどを利用してきました。

しかしどうにも拾っている (デコードできている) 信号が他局に比べて少ないようなのです。WSJT-Xを眺めていると、こちらでは見えていないDX局を他局が普通に呼んでいることがしばしばあります。送信出力は免許の範囲内なのである程度は仕方がないとして、アンテナについては投資すれば投資しただけリターンが期待できるはずです。

とは言え当局は悲しきアパマンハム。ベランダに3エレフルサイズ八木アンテナをローテータ込みで設置するのは物理的に不可能です。そういう訳で、自宅での運用ではなく移動運用に使える指向性アンテナを物色しました。

が、当然のことながら移動運用に向いたマルチバンドの指向性アンテナなんて都合のよい代物が……ありました。スパイダービームとヘックスビームです。

スパイダービーム

DXpeditionでよく使われているコンパクトなビームアンテナです。対角線上にフレームの張られた正方形の中に、複数バンドのフルサイズ2〜4エレ八木アンテナが収納されています。旋回半径は5m (正方形の一辺が約7m) と結構な大型アンテナですが、移動用バージョンの重量は6kgと軽量です。

ヘックスビーム

こちらもDXpeditionで使われることがあるようです。複数バンドに対応した、裏返った傘のような六角形のお碗型のフレーム内にC型 (またはW型) の反射器とM型の放射器が張られた、各バンドとも2エレのフルサイズ八木アンテナです。旋回半径は (対応バンドにもよりますが) 3mほどで、スパイダービームより一回りコンパクトになります。

ヘックスビームは複数のメーカーが製造・販売しています。


BuddiHEX

BuddiHEXは、移動用ダイポールアンテナで知られるBuddipole社が開発した移動用のヘックスビームアンテナです。Buddipoleで培ったノウハウが投入されており、移動運用に最適化されているようです。

また、BuddiHEXはMastWerksの三脚にマウントして利用することが前提となっています。この三脚には4m, 7m, 11mのモデルがあります。

ただし、このBuddiHEXは人気の商品のようです。実質的には在庫のない受注生産となっており、ウェブサイトの記述によれば納期は2ヶ月ほどです。DXpeditionでもBuddiHEXが間に合わなかった、という記事を見掛けることがあります。

ちなみにWIMOなどの海外の代理店だと、タイミングによってはオンライン在庫があるようです。多少割高になりますが、早く入手したい方はWIMOを覗いてみるとよいかも知れません。

仕様

データシートによると仕様は以下の通りです;

https://turbifycdn.com/ty/cdn/buddipole/BuddihexDatasheet.pdf

  • 指向性ヘックスビームアンテナ

  • 対応バンド: 20m, 17m, 15m, 12m, 10m, 6m

  • 偏波: 水平

  • コネクタ: BNC (※M型に仕様変更されています)

  • 高さ: 0.94m (マストを除く)

  • 回転半径: 3.35m

  • 重量: 4.54kg

  • 荷重面積: 0.37m^2

  • インピーダンス: 50Ω

  • VSWR: < 1.5:1 (バンド中心)

  • ゲイン: 8dBi (10m高)

  • FB比: 15-20dB

  • ビーム幅: 93°

  • 耐入力: 1500W


注文ステータス

24/07/07 代理店に問い合わせ

国内代理店のラジオパーツジャパンさんに問い合わせのメールを投げました。色々とメールでやり取りをし、MastWerksの三脚についてなど確認したりしました。

24/07/09 メールで注文

BuddiHEXと7mの三脚のセットをメールで注文しました。

24/07/30 注文確定

Buddipole社の予約リスト (キュー) に追加されたとの連絡がありました。なんでキューに並ぶまでに1ヶ月弱掛かったのかが分かりません。60日の納期が見えてくるまで別のキューに並んでる、つまりキューが二つある感じがしています。

これって納期60日って言えるの? まあ、何でもいいですけれど。

24/09/12 製造開始

部品が揃い、製造開始できる状態になったとの連絡がありました。

24/09/26 請求・支払い

製造完了の目処が立ったとのことで、請求書が届きました。インターネットバンキングで代金を支払いました。この時点で注文確定から2ヶ月、ウェブサイトの記述通りの納期を期待できそうです。

なお、このタイミングでの為替相場が少し円高気味だったので、当初の想定より少しだけ安くなりました。しかし往時に比べれば十分に円安なので……

24/10/04 検品・再製造

しかしここで落とし穴が待っていました。検品で不具合が見つかったとのことで、製造し直すとの連絡が入りました。マジか。まあ、検品によって不良品がちゃんと検出されていることはいいことです。不良品を捕まされるよりは遥かにマシです。

24/10/24 製造完了・三脚の入荷待ち

BuddiHEXアンテナの製造は完了したものの、MastWerksの三脚の入荷待ちとの連絡がありました。この時点で当初の納期からほぼ1ヶ月経過しています。マジか。

っつーか、検品前の時点でも三脚は揃ってなかったの? それとも別の注文に流用したの? よく分からん。

24/11/13 Buddipoleから出荷済み

Buddipole社からの出荷の連絡はなく、間も無く関空到着との連絡が11/13に代理店からありました。

24/11/14 代理店に着荷・検品

代理店に着荷し、検品が完了したとの連絡がありました。

24/11/15 代理店から出荷

代理店から出荷されたとの連絡がありました。営業所止めで発送してもらったので、営業所に届いたら受け取りに行く必要があります。

24/11/17 着荷、受け取り

実は発送翌日の16日の朝には営業所に届いていたようです。17日に営業所に届いたBuddiHEXを受け取ることができました。メールで代理店へ注文してから4ヶ月以上掛かりました。結局、秋のDXシーズンにギリギリ間に合った感じでしょうか。

ざっくり要約

予約リスト入りまでの謎の1ヶ月と製造不良からの再製造、その後の三脚の入荷待ちで無駄な時間を食いました。

  • 7月頭: メールで代理店に注文

  • 7月末: 予約リスト入り

  • 9月末: 製造完了→ 製造不良 → 再製造

  • 10月末: 再製造完了・三脚入荷待ち → 出荷

  • 11月: 納品


試運転

何はともあれBuddiHEXが届きましたので、さっそく試運転してみました。


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