ニュータウンの公民館で展覧会をします。
洛西ニュータウンの洛西新林会館という公民館をお借りして個展を開催します。
2021年頃から洛西ニュータウンへ通うようになり、取材した絵を描いて展覧会などで発表してきました。
過去の記事でも紹介しましたが、町の歴史について、開発の経緯から現在までを図書館で調べるところから始めました。
のどかな田園地帯に突如として生まれて以降、紆余曲折あった町の経歴を知った後では、風景の見え方が変わりました。この先も長く訪れたい町です。
下の記事を書いた2022年頃から比べると、僅か2年ですが、全国にある各地のニュータウンについて報道などで見聞きする機会が多くなったように思います。
洛西ニュータウンは私の生まれ育った新興住宅地ともよく似ています。生活味のある風景が親しく懐かしく頻繁に訪れています。
ですがこれまで、その風景を描き、展示を行ってきましたが、実際に住民の方達に絵を見てもらって対話を持つ機会はありませんでした。
特定の町を描いているにも関わらず、これでは地に足付けて向き合えていないような、少しずつどこか不完全燃焼なものを感じるようになりました。
なので今回、住民の方達と直接対面して、町について話をお聞きできる場を展覧会という形で作ろうと思いました。
ニュータウンは理想的な都市生活を与えてくれます。それは画一化されたものでもありながら、地域ごとの風土や歴史も持っています。
生まれ育った新興住宅地に愛着を持つ私にとって、洛西ニュータウンに懐かしむ風景もあれば、固有性を感じる風景もあります。
そんなニュータウンの中へとお邪魔して、「町」と「私」がどのような関わり合いを持てるのか。
実社会の一部としての風景を描く中で、ニュータウンとその風景について、より実感を持った視点を持つことが出来ればと思います。
対話を目指す実践の一歩目です。
公民館の会議室をお借りしての、こぢんまりの手作り展覧会になるかと思いますが、出来る限りのことでやってみたいと思います。
個展に向けての進捗も今後、お知らせしていきます。