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2018年6月の記事一覧

トルコ・ハルフェティ連詩を終えて:三宅勇介 x 四元康祐 往復書簡第三回

トルコ・ハルフェティ連詩を終えて:三宅勇介 x 四元康祐 往復書簡第三回

四元さん、お返事ありがとうございます。

様々な四元さんの投げかけ、大変興味深い問題が潜んでいるように思えます。

そうだ、まず、「ところで、肝心の連詩のテクストはどうなっているんだい?」と思われる方もいらっしゃると思うんですが、諸事情により、ここでは今のところ、全文を載っけられず、さわりだけしかご紹介できないのが残念なのですが、その場の背景をサイド・ストーリー的に書き出していくうちにぼんやり連詩

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トルコ・ハルフェティ連詩を終えて:三宅勇介 x 四元康祐 往復書簡第二回

トルコ・ハルフェティ連詩を終えて:三宅勇介 x 四元康祐 往復書簡第二回

三宅さん、

お手紙ありがとうございました。あれからちょうど一ヶ月ですね。まるでついさっきだったような。それでていてもう何年も前の出来事のような。

本当に夢のようでした。初日の発句ならぬ発詩で、ゴクチェが「手に手をとって小舟から湖に飛び込む」という一行を書いたら、その翌々日(でしたっけ?)ほとんど水没した建物の屋根の上から、本当にみんなで手を繋いで飛び込んだり。物静かでお淑やかなペリンや若いエル

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トルコ・ハルフェティ連詩を終えて:三宅勇介 x 四元康祐 往復書簡第一回

トルコ・ハルフェティ連詩を終えて:三宅勇介 x 四元康祐 往復書簡第一回

四元さん、こんにちは。

今回、四元さんに誘われて、トルコの詩人の方々とトルコにて連詩を作るという企画に参加させていただき、途方もなく貴重な体験をさせていただきました。まず最初に御礼を申し上げます。また、私にとって、単に、詩歌の話だけではなく、自分の人生における体験としても大きな衝撃を持ちました。新しいものの見方を知ったという意味でも、またトルコの詩人のみなさんやそのご家族、友人、そして大変可愛ら

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