第1話 オンラインサロン
新宿のバーに向かうとそこにはN先輩が1日オーナーとして営業していた。どうやらまだ他のお客さんはまだ来ていなく、私が一番乗りだった。
「おう!久しぶりじゃないか!元気してた?」
「お久しぶりですね!まあそれなりにはやっていますが何を目指せば良いのか全くわからなくなっているところですね、、」
「なるほどねえ、、俺もそろそろ今の会社抜けようとしてるんだよね」
どうやらN先輩も同じ境遇にいるようだった。というのもN先輩の会社も上司の理不尽な仕事の振り方をしたり何かと人間関係についてtwitterで発信していたのを私は知っていたからだ。
「そうなんですか!転職先とか決まっているんですか?」
「ほぼほぼ決まっている。教育系の会社なんだけどもともと自分がやりたかったこととほぼマッチしていたから」
ちなみにN先輩はもともと教育に興味を持っていて教員免許も大学時代に取得済みだった。今の会社とは全く内容が違うもので入社した理由としては大手で有名な会社で将来安泰というただそれだけの理由だった。
「すごいですね!どうやって見つけたんですか?」
「HIUっていうホリエモンのオンラインサロンがきっかけかな」
「HIU?どんな人たちがいるんですか?」
「なかなか難しい質問だなあ、、基本的には経営者とかフリーランスとか学生、フリーターなど様々だね。今日来る人もHIUの人何人かいるから話してみたら?結構面白いと思うよ!」
「そうなんですね、、ぜひ話してみたいと思います!」
そうこうしているうちに早速誰かが来店してきた。
「こんばんわ〜お疲れ様です!」
「お疲れ様です!あ、この方はHIUメンバーで学生さんだよ!」
「そうなんですね!初めまして!Nさんの大学の後輩の高田です!」
「初めまして!Nさんの後輩なんですね!」
来店してきた人は現役の大学生Hという。Nさんの言ってた通り学生さんもいるんだなあ。他にも続々と来店してきたがフリーランスで働いている人もいれば会社員もいた。HIUっていろんな人がいるんだなと不思議に思った。
私はHとHIUについて話を聞いていた。
「何でHIUに入ろうとしたんですか?」
「私は大学では成績トップですが大企業のように言われるがまま働きたくないと思い、自分でビジネスをおこしたくて入会しました。そして様々なプロジェクトに関わることもできて自分の力で何かを作り上げることができるのはなかなかありませんでした。時々自分が発言しすぎて周りから指摘されることはありますが笑」
「大学時代にそれを考えられるなんてすごいですね!羨ましいです、、」
「高田さんは今は何をされてるんですか?」
「今は会社員ですが本当に今の仕事が楽しいのかわからなくなってますね、、ですがHさんの話を聞いて少し思うところがありました。」
この時私は大学時代の就職活動について話した。新卒時に就職活動をした時私は常に「何でみんな必死こいて会社に入ろうとしているんだろうか」と感じていたにも関わらず私は流されるがままに就職して退職を2回ほど繰り返してしまった。今を思うと大学時代の時からもっと早く「好きなことは何なのか、やりたいことは何なのか」を知れば良かったのにと思う。それに今後は会社主体ではなく個人主体の時代になっていくのに会社のすねを一生かじっている用では力にならないという予感もしていた。この話を一通りHにしたところHは
「なるほど、、結構考えてますね笑。HIUではやりたいことがわからない人が入会して見つかった人はかなりいますし高田さんはどちらかというとHIU向けかも知れませんね笑 入会してみてはどうでしょう?」
と笑顔で答えた。そんな話をしていたら営業終了の時間になり、私は終電を逃し、タクシーで帰宅した。
「やりたいことを見つけるか、、、検討してみようかな、、」
続く