第2話 決意
バーイベントから数日後、あれから会社員以外の働き方・生き方はないのかネットなりYouTubeなり会社の元フリーランスなりあらゆるところまで調べ尽くした。調べてわかったことはフリーランスの働き方は自由だが収入が不安定が大半を占めていた。中にはフリーランスは幸せになれない、会社員は最高だよというフリーランスそのものの働き方を否定するようにしか見えない情報もあった。
その時私としては会社員が幸せに感じていないことが現状なのにフリーは大変だよ?会社員は安泰だよ?っていう話をして会社員を継続させるのは馬鹿馬鹿しいと思ったので無視をした。もちろん会社員の時よりは苦労するというそれなりの覚悟はあった。
色々調べた結果、私は自分に合った働き方を見つけるべく会社員を辞めてフリーランスエンジニアを目指すことにした。なぜかというと理由は二つある。
1 自分が失敗して会社のメンバーから強く責められるよりは自分が全て責任を背負ってお客さんに怒られた方が他人の気をつかうこともなく自分でどうするべきかどう解決していくかを考えられる余裕がある
2 これからは個人主体の時代が来ることを考えると会社員だと社内でしか通用しないスキルしか習得できない可能性があり、他のプロジェクトでは通用しない可能性がある
他人から見ると戯言にしか見えないかもしれないが私はそれで良いと思ってる。ちなみにこれは強要する気はない。なぜなら適している働き方は人それぞれなので一概にフリーランスが良い、会社員が良いということは言えない。
そうと決まればHIUには会社員や経営者、フリーランスが多いと聞いたのでその人たちの話を聞いてみようと決心し、11月下旬に入会を決意した。それと同時に会社の部長に退職の旨を伝える。
数日後、私は部長に時間をもらい退職の旨を伝えた。
「なるほど、、そんで高田は次何を目指すんだ?」
「フリーのWebエンジニアを目指す予定です。」
「フリーランスねぇ、、となると今の高田の知識を考えるとどっかスクールに通う感じかな?」
「そうですね、その予定です。」
「なるほど、まあこのご時世フリーランスも増えてきてるし働き方は会社員だけじゃないから一度フリーランスを経験してみるのもありなんじゃないかな。頑張れよ」
「ありがとうございます。」
温厚な部長で良かったと感謝しつつ無事退職できた。実際は12月末まで会社員でHIU入会は12月というなんとも不思議な期間だった。
この時、まだ知らなかったがHIUに入会したことによりたくさんの色んな出会いがあることを自分は知る由もなかった。
続く