#66 NZでのOTC薬の選び方
こんにちは、黒です。今回はNZにきて風邪や何か症状が出た時に市販で対処する場合、どの薬が一般的に推奨されるか簡単に薬剤師目線でまとめました。実はOTC薬(市販薬)は日本の方が良い薬が多いです。
NZでは種類があるように思えますが、パッケージが違うだけで成分はほとんど同じのものが多かったです。また、日本に比べて市販で使える薬が限られています。その中でも選ぶならこれというものをまとめました。
※ただし、あくまで一般的な簡単なまとめなので必ず自身の症状に合わせて判断してください。症状が改善しない場合は医療機関への受診を推奨します。
熱、頭痛、腹痛などの軽い痛み
こちらはPanadolが使いやすいです。日本で言うカロナール錠(アセトアミノフェン)で、ロキソプロフェンよりも胃に負担が少なく、他の薬との相互作用も少ないです。
このアセトアミノフェンは解熱・鎮痛作用があるので熱や軽度~中度の痛みであれば効きます。ただし、重篤な肝障害や過敏症を持っている方は使ってはいけません。
余談ですがNZでは風邪の時にはビタミン剤を飲んでおけば治るよとドラッグストアの店員さんがオススメするくらい、現地民の共通認識になっています。そのためビタミン剤がたくさん売っています。
一理ありますが、逆に言えば処方箋薬を貰う=重症もしくは症状が長引いて辛い時に限られるのだと思います。(そもそもNZでは診察して処方薬を貰うまでが時間がかかり大変です。)
栄養が偏りそうなときはビタミン剤を買うのも手です。
咳、喉の痛み
実は黒はオークランドに初めて来たときに咳や熱をうつされました。その時に調べたのですが、NZは本当に咳止めやのどの炎症を抑える薬がないです。その中でも市販で1番改善するものはこれでした。
Betadineです。日本で言うポピドンヨードです。こちらはうがい薬になります。風邪の原因の9割はウイルス性によるものです。NZの咳止めOTCでは細菌に対する薬がほとんどですが細菌が原因となるのは10%です。
こちらは中水準消毒薬に分類されており、細菌、ウイルスのほとんどに効力を示します。ですので、喉の痛みや咳に対しては市販の中では1番効果があると考えています。
余談ですがNZのマヌカハニーはモノによっては医薬品と同等の抗菌作用があります。(ただし注意してほしいのは細菌感染には有効だがウイルスには無効。)なので軽度の症状だったらマヌカハニーもおススメです。
蜂蜜は身体に良いですからね!
花粉症などのアレルギー症状(痒み、鼻水etc…)
こちらは意外と種類が豊富だったので、選択肢はたくさんあります。その中で選ぶならLABIXTENになります。日本で言うビラノア(ビラスチン)です。
こちらはアレルギー薬の中でも速効性があり、長時間効果があり、眠気などの副作用も少ない薬です。
特に過敏症でない限りは安全に使用することができます。他の薬との相互作用も少ないです。飲み方だけ注意が必要で、空腹時(食事の1時間以上前か食後2時間以上後)に服用しないと効果が半減します。
肌荒れの改善
意外に周りの人から質問される症状です。VCやVDなども改善に寄与しますが、今回はこちらを紹介します。Magnesium Sleep Creamです。そもそもマグネシウムの摂取量は足りていない人が多いです。
筋肉のコリを和らげたり、アレルギー症状の緩和、保湿、UVによる炎症のケアと幅広い効果があります。また経皮吸収は良好なので速効性があります。
使うのを控えるべき人は2歳未満の幼児、腎機能が悪い人、金属アレルギーを持っている人です。このクリームは日本で購入すると高額ですが、NZでは安く購入することができるのでお土産としてもおススメです。
まとめ
今回はNZの市販薬について一般的に推奨されるものを薬剤師目線で紹介しました。ワーホリ勢はほとんどの場合、状態が重症で無ければ市販薬で対処するかと思います。その参考にしていただけたらと思います。
お金を稼ぎに行く人、語学を学びに行く人、世界を知りに行く人、色々な人が安心して損をしないワーホリに行けるようにこれからも記事を更新していけたらと思います。
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