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#60 Tax Returnの準備

こんにちは、黒です。今回はTax Returnについてです。ニュージーランドではIRDナンバーを取得して銀行と紐づいていれば、その年の確定申告は国が自動的に手続きをしてくれます。

なので、何もしなくても紐づけている銀行口座に税金が還付されたり、徴収されたりします(日本も勝手に紐づけて確定申告してくれ)。ただし、ワーホリで来ている人は何もしなくては良いかというとそうではありません

今の時期(7月)であればほとんどの人がタックスリターンの処理が終わっていると思います。今回の内容は、自分が帰国する際に殆どの人が自分からタックスリターンの手続をしなければいけないのでその準備編です。

今回はタックスリターンについての準備についてまとめました。帰国前にバタバタするのではなくできることは予め準備しようという内容です。参考にして下さると幸いです。


※6/JULY/2024現在の情報です。その都度確認しましょう。




タックスリターンとは

簡単に説明すると日本で言う確定申告です。通常、NZで働いているのであれば、給与が貰えますが税金が引かれた分の手取りを受け取っています。その税金分は概算なので後から税金が還付or徴収されます。


期間

4月1日~3月31日までがNZのTax yearです。この期間の途中に帰国する人は自分でIRDに連絡してそれまでの期間の確定申告を済ませなければなりません。

(徴収されることはワーホリではほとんどありません。しかし、万が一徴収なのに支払わず日本に帰国すると後々面倒になります。また、NZに今後暮らす予定がなければ帰国時前に清算してアカウントを閉じた方が良いと思います)

ここでちょっとした裏技があります。

ニュージーランドの所得税の税率は超過累進課税方式で、具体的には0~14000NZD/年までが10.5%、14001~48000NZD/年までは17.5%になります。

※ちなみに2024年7月31日から
0~15600NZD/年→10.5%
15601~53500NZD/年→17.5%
53501~78100NZD/年→30%
78101~180000NZD/年→32%
それより上は変わらず。ワーホリ勢や働く人には朗報となります。

なので、4月に来る人と10月に来る人では10月に来る人の方が若干ではありますが得をするのが分かりますでしょうか?

4月に来て、ギリギリまで働く人は1年の所得が確定申告の対象に入るので高い税率の範囲に入ってしまいます。
例:4月~2月まで働いて30000NZD稼いだとすると
4月~2月→NZのTax yearの同じ年度に入る
15600NZD/年の部分→10.5%
15601~30000NZD/年の部分→17.5%


10月に来る人はそれぞれの年の約半年分の所得が確定申告の対象になるので税率が減らせる可能性があります。
例:10月~9月まで働いて30000NZD稼いだとすると
10月~3月と4月~9月にNZのTax yearが1年ずつ分かれる
15600NZD/年の部分(10月~3月分)→10.5%
残りの14400NZD/年の部分(翌年4月~9月分)→10.5%

それに9~10月の方が夏が始まるので仕事も増えてきます。お得に過ごしたいのであれば、仕事的にも気候的にも税金的にも9月~10月に来るのがオススメです。


myIRの登録

以前の記事で特に登録する必要はないと言っていましたが、色々と調べたところワーホリの方はほとんどが登録必須になると思います。登録をしておくとネットで完結するので現地の事務所を訪れる必要がありません。


※必要ない人:3月に仕事を辞めて7月以降に帰国する人。この場合、IRDナンバーを紐づけている銀行に5月~6月前後に自動で振り込まれて終わりなので何もする必要がない。こんな状態になる人ほぼいませんよね?

このmyIRはネットで確定申告の手続や、自分がどの位還付金を貰えるかも計算してくれます。また、最後の給料が振り込まれてからこちらで確定申告の申請をすることで、その年度の申告をすることができます。

登録方法

① myIRにアクセス。

② 個人情報を登録して登録リクエストを送る。

一番上を選ぶ。
それぞれ記入。

③ アカウントを有効化させるために電話する。
こちらは最初自動音声でこちらのIRDナンバー、電話をした理由、生年月日を聞かれます。その後、電話を繋げたまま待つか、折り返しの電話を頼むかを選びます。

全て英語で答えます。最初、番号打ち込みと勘違いしました(笑)。理由は人それぞれです。自分はTo creat myIRでした。帰国直前の人はTax refund for leaving New Zealandになります。

電話では現在自分が住んでいる住所などがオペレーターから聞かれて終了になります。自動音声で上手く答えられない場合は生年月日なども改めて聞いてくれます。

こちらが終了すると、その後myIRにログインできるようになります。そちらから年間の税金や還付額、還付の期間になると通知をしてくれます。


気をつけること

Tax refund Bank accountの登録がどの口座になっているか確認しましょう。自分で設定することもできます。日本の口座も設定することができます。

最初の画面。前年のタックスリターンがまだだと1番上の表示はない。
ここで返金対象の銀行を登録できる。

ただし、送金為替レート送金手数料2500円がかかるので、一般的にはNZの口座を登録しておいた方がお得です。(日本の口座を登録して送金手数料取られるのであればタックスリターンの意味が薄れそう…)

おススメなのがWISEのNZ口座を登録することです。そうすることでNZのANZなどの大手銀行の口座を閉鎖して帰国しても問題ないですし、日本の口座を登録した時みたいに手数料が取られるなんてこともありません。

ちなみにWISEのNZ口座を登録して、前年度分のタックスリターンは自動的にWISEに全額振り込まれていましたWISEの口座が登録できることは確認済みです。

WISEの詳しい記事はこちらに載せてあります。


まとめ

今回は最後のPay slipを支払われてからのTax returnについての準備をまとめました。myIRは作っておくと現地のIRDの事務所に行かなくて良いのと、ネットでIRDの閉鎖や税金の還付の手続が出来ます

税金の還付を受けるタイミングは非居住者であれば日本に帰る前の方が好ましいです。そうでないと住民票を入れた後だと日本以外で発生した収入に税金がかかってきて面倒です。

(実際はその辺気にしない人の方が圧倒的多数です。税金関係は難しいので僕も全てを把握していませんが、為替が絡んでくると本当に面倒です。またそれは後ほど記事にします。)

今回は帰国直前にタックスリターンをスムーズにするための準備の記事でした。今後、自身の帰国に合わせてこちらから手続きをする記事も載せたいと思います。

お金を稼ぎに行く人、語学を学びに行く人、世界を知りに行く人、色々な人が安心して損をしないワーホリに行けるようにこれからも記事を更新していけたらと思います。


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黒
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