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第20期大分リーグ④〜連覇〜
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「僕は、映像に残る度に牌譜を全部起こし、検証するんです。」
「自分のダメなところをプリントアウトするんです。冊子にして暇さえあれば見返して二度と同じことをしないようにしています」
これは、連覇した岩村から出た言葉だ。
口数の多い方ではない岩村が、僕はこうやってるんです。と教えてくれたこと。
思い返すと僕も10年くらい前かな…
数年の間ロン2の牌譜検証してブログに起こしていた。
そこにコメントをくれたのは岩村だった。
正直今僕はそういう習慣を持ち合わせていない。
何もしていないわけではないが、質が違うように思う。差は埋められない差になっていく。
結果に差が出ているのであるから、改めるべき。
今プロの人、この先プロになる覚悟のある人。
強くなりたい君たちはどうだろうか?
最終戦、小林の追撃により一気に面白くなった決勝戦。
更なる追撃をしたいところであったが、東1局から庄司が大捲りで勝ち上がったプレーオフさながらのあがりを連発していく
まずは1300.2600
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これで小林は残り一回の親となり厳しい状況に。
次局は岩村が、闇テンを入れあっさり原点復帰
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次局は小林が先制リーチするものの、庄司が4000オールで、一気に1人浮きに。
庄司が優勝するには80000点は欲しいところ。
現実的な点数になるには、この親を簡単には逃せない。
岩村はこのあがりで、原点沈みになった。
大きな足音を立てて向かってきた小林。
ここまで解説したように、褒めちぎるほど良い対局に思えていた。
小林は言う
「あの時鳴けたんよね?どうだったかな…」「あのカンはやるべきよね?」
どちらも小林の選んだ道で間違いないように思う。
帰りの車中の言葉だった。
車中で下山も続く
「あのリーチはないですね…」
それを聞いて確かにらしくないなと思った。
この決勝で一番きつい展開配牌ツモだったのは下山だった。
それでも爪痕は少なからず残していた。
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最終戦開始前の下山
前日一人でビジネスホテルに泊まり、しっかり睡眠を取り準備した。
そういう意気込みだった。これもプロ意識。
そして最終戦一番追い詰めたのは庄司だった。
緊張するので、1人で大分から会場に向かいます。
そう言った庄司は、緊張どころか十分決勝の対局を盛り上げてくれた。
だが、目標の旗は遠く細い険しい道だった。
東4局親の岩村が、先制リーチ
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続いて小林
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最後に下山がリーチ
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決勝戦も架橋となり、それぞれが勝負してくる。
3軒リーチは小林の待ちが1枚だったが、王牌にあり流局。
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リーチ棒の供託が4本の3本場
あがりが大きな状況で、岩村がまたも先制
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間髪入れず小林が仕掛ける。
ここは岩村にあがらせてはならない。
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迷わずチーするあたりが、スキルの高さを物語っている。だが軍配は岩村
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周りはやれることをやっているが、岩村は力強く退けていく。
南1局
残り1人一回の親で終わりとなる。
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冒頭の下山が車内で発したリーチの話が上記。
「どうせ出あがりする気無いんだし、リーチが悪かったし、ドラ切らず萬子を払っても良かった。」
ということだ。
追いかける2番手の小林の親
このリーチは局を消化していきたい岩村にとっても悪くない。
小林は下山のリーチに対して当然勝負していくが、これを庄司が躱す形となった。
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トップ目の庄司にとっては、普通の選択だし、親さえ持ってくれば一騎討ちになる。
当然のようにも見えるが、残り1局の親流しを岩村が闘わないとはとても思えない。
リーチして、打点アップさせる手段もあったように思ったが如何だろうか。
そして、下山の親も流れラス前。
最後の山を岩村は自身でしっかり超える結果に。
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優勝は「岩村義久」
「強い」
大分リーグ2度の決勝戦を解説したが、岩村に対して何度発しただろうか?
対する3名が弱い訳でも大きなミスをした訳でもなかった。
ここぞという時の勝負魂をまざまざと見せつけて連覇したように思う。
今回で大分リーグは創設10年が経過した。
下記は、先日北海道本部の喜多本部長のツイート。
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まさにそうだと思う。大分リーグは創設依頼恵まれた参加者によって、支えられ今日に至った。
今日までありがとうございました。
そして、これから先もどうぞ宜しくお願い致します。
日本プロ麻雀連盟 九州本部 塚本 将之