美術の才能ないわ〜って人へ
こんばんは、森本夕楓です。
本日はよく聞かれる話について。
ゲスト先だったり、雀荘のお客さんにもよく聞かれる話なんですが、
「俺(私)は絵が苦手だから、すごいな〜って思う」
「才能だね」
「絵上手くないから、羨ましい」
とこのようなことをよく言われます。
ただ、美術教育の勉強をしはじめてから、
この美術が苦手だからできない、絵が描けない、できないから苦手だ
という認識が間違っている
ということを思い始めました。
体育が苦手な私に置き換えると、運動苦手な私に運動部の人と同じ授業をやらされても絶対どこかで詰むんですよね。
体力的な問題かもしれないし、体重が軽ければ…とかね
だから同じメニューはやらされることがあってもそこでA+A、B、Cのような評価をつけて欲しくないって思います。
運動部の人と同じ成果を出せてないから、という理由で評価下げられたら嫌ですよね。
そこで意欲関心なんですよ
美術も同じように先天的に絵の才能や図画工作が好きな人は少なからずいると思います。
美術はパッと見、良い 悪い がわかりにくいからこそ難しいのだと思います。
体育は、跳び箱5段飛べるようになったら7段もやってみようね〜
みたいな感じで目に見えて、目標と成功を体験するわけですが
美術にはハッキリとした正解がない
きっと今も苦手だなという意識がある方は、昔からそうだったと思うのですが、きっと幼少期の美術の時間が影響していると思います。
美術におけるデッサンの授業だけは、正解があるというか、あれはものを正確に捉えるという練習であり本番でもあるので
どれぐらい正確に描けてるか が、目に見える評価ですが
むしろ、美術はそれぐらいしかありません。
見ただけでその人の腕を測れるのはデッサンしかないけど、一概にもそうも言えない。
(実際デッサンやってない人でもアート分野でやってる人もいる)
私はデッサン大の苦手でした。
でも美術とかイラストは好きなんですよね。
高校3年の夏に入試様に叩き上げで通った予備校ですが、ずっとボロクソでした
こう描きたいっていうのが頭の中にあるのに、上手く紙に投影できなくて泣きながら絵を描いてた時期があって、プチ鬱になりかけてました。
それだけでは終わらず、大学入ってから
実技の評価はCを言い渡されました。
中学〜高校の時は美術の時間にAを取れてた人が、
Cですって!
でも驚きはなくて、そのくらいか〜ぐらいのテンションでした。
デッサンだったので、やっぱり作品を見るだけでその人の腕がわかる分、自分目線でも他の人の作品を見て上手い人が多いことを分かってたからです。
最初に戻りますが、美術には「いかに正確に精密にモチーフをそのまんま描けるか」という目標を立てない限り、正解がありません
どっちかというと、アートの界隈で生きる人は「面白さ」という表現を使います
つまり、ネコを描きましょうって言って、ネコをそのまま紙に描いても 面白みがない と一蹴されてしまうんですね
面白さ ってなんやねん
と思いますが、これも様々あります(なんやねん)
例えば、同じ猫をモチーフにしたとして、
毛の1本1本緻密に描く
これはこれで時間と神経を大量に使っているので熱量という面白さと5mぐらいの距離で観てたらちょっと近づいて観たくなりますよね。
じゃあ、ちょっとブサイクで、下手くそに見える猫が10匹いる絵をを見てみると、
1匹1匹表情や体の模様が変わってたら、全部の猫の違いを見たくなりませんか?
理科の実験でカルメ焼きを作って
すごーい!おもしろーい!!となった記憶はございませんか?
美術も
要素と要素を組み合わせたら面白い になるのでは?と思いながら実験を繰り返してるようなものです。
クッキーで麻雀牌作ったら面白そう!とか
私のアイデアの大半が、こうしたら面白い という発想になります。
そんな発想でてこんわ!
って思う人は、様々なアート作品を見ることをオススメします。
誰しも0からアイデアが出てるわけではなく、過去見たことや経験したことなどから抽出されるよなイメージ。
まあ、つまり絵とか美術は上手い下手ではない!
ということを言いたかったのです。
また今度抽象画の楽しみ方や美術館の楽しみ方について話したいなとおもいます。
それではまたあした!
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