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自転車のお祭り!さいたまクリテリウムの楽しみ方ガイド

11月2日(土)、さいたま新都心駅周辺にて開催される「J:COM presents 2024 ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム」。

フランス語で「フランス一周」を意味する自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」をはじめ、さまざまな大会で華々しい活躍を見せる世界各国のスター選手がさいたまの町を疾走する一大イベントが、この「さいたまクリテリウム」です。

そしてこの大会には、パラサイクリングの選手も多数出場。2015年大会に初参加したパラサイクリング選手の出場は、今大会で8回目の参戦となります。

この特集では、皆さんにこのイベントをもっと楽しんでもらうため、開催が迫るさいたまクリテリウムの魅力についてお伝えします!


世界のエースがさいたまに集結

「ツール・ド・フランス」は毎年7月、23日間の日程で行われるステージレース。初めての開催は1903年と歴史ある大会です。総走行距離は約3300㎞、ピレネーやアルプスといった名だたる山脈をコースに取り入れ高低差は2000m以上。この過酷なレイアウトのレースを走るのは、 世界の選ばれたチームの中の、選りすぐりの選手たちのみです。

世界のスター選手がさいたまに集まる。

その「ツール・ド・フランス」に出場した選手たちが、日本のさいたまで再び白熱した走りを見せてくれるのですから、自転車ファンにはたまらない光景となることでしょう。

この大会で選手たちは1チーム4名で出走するチームタイムトライアルと、周回コースで競うクリテリウムメインレースのふたつで競います。

チームが協力して作る美しい集団走行はもちろん、利害関係によってチームの垣根を越えて見られる「協調」など、ワクワクする展開が繰り広げられるはず!

出場選手は「最もスプリントが強かった選手」に送られる緑色のジャージ「マイヨ・ヴェール」に袖を通したビニヤム・ギルマイ選手のようなスプリンターをはじめ、丘陵区間で逃げ切りを飛び出し逃げ切りを狙うクライマー系の選手など豪華メンバーがそろい踏み。

日本人選手の活躍もお忘れなく。大ベテランの域に達しながら、いまだ日本のエースとして一線級の新城幸也選手の活躍も見逃せません。

昨年大会での様子。ファンとハイタッチをする新城幸也選手。

このイベントでは選手とファンの距離が近いことも魅力の一つです。好きな選手に2ショットやサインをお願いしたりと、ファンにはたまらない環境となっています。

ぜひ、あなただけの「推し選手」を見つけて応援しましょう!

昨年大会に出場したセップ・クス選手(左)とJPCF権丈。サインにツーショットと大サービス。

パラリンピックを戦ったパラサイクリング選手も多数参戦

レースを盛り上げるのはクリテリウムレースの選手だけではありません。今大会で8回目の参戦となるパラサイクリング選手も多数参戦し、タイムトライアルレースを走ります。

フレンドリーで、笑顔がチャーミングな杉浦佳子選手。

今大会で注目すべきは、なんといってもパリ2024パラリンピック競技大会に参戦しロードレースで金メダルを獲得したWC3 杉浦佳子選手でしょう。

東京大会に続くロードレースでの金メダル獲得で、最年長記録を更新した杉浦選手の凱旋ともいえる走りをご覧ください。年齢とハンデを感じさせない走りは必見です!

川本翔大選手(右)。海外では「SAMURAI」と呼ばれることも。

今後の大会での活躍に期待が高まるのが、MC2 川本翔大選手。片足から生み出される高回転を武器として、パリ大会ではトラック、ロードすべての種目で入賞を果たし、着実な成長を遂げています。

直近のロード世界選手権でも常に集団をコントロールし表彰台に迫る走りを見せてくれるなど、目が離せません。

藤田征樹選手。機材やフォームへのこだわり、超一流の走りを見せる。

ベテランの走りにもご注目。MC3 藤田征樹選手は、日本史上初の義足のパラリンピックメダリスト。パリ大会への出場でパラリンピック五大会連続出場を果たした日本パラサイクリング界のレジェンドです。

緻密に調整された両足の義足でペダルを回す姿は鉄人そのもの。洗練された走りにきっと驚くはずです。

パリ大会では競輪選手の候補生である三浦生誠選手(左)とペアで戦った木村和平選手(右)。

パラリンピック初出場を果たしたMB 木村和平選手は、二人で乗るタンデム自転車で戦うパラサイクリスト。パリ大会では初出場ながらトラック種目で入賞を果たし、勢いに乗る選手です。

注目すべきはなんといってもその特別な自転車。ハンドルを操作するパイロットと息を合わせる「ストーカー」木村選手の一糸乱れぬペダリングは圧巻の一言。

※今大会は競輪選手養成所に入所する三浦生誠選手に代わり、日本大学の井上凌玖選手とペアを組んで出走します。

パラサイクリングの面白さのひとつに、木村選手のタンデムをはじめとするような、機材に見られる工夫が挙げられます。

昨年大会での福井万葉選手。成長を続ける若手のホープ。

バランスを補助するため、三つの車輪を持つトライシクルを操るのは、MT2 福井万葉選手。先月開催されたロード世界選手権でも入賞を果たす活躍を見せるなど、将来を期待される若手選手です!

前回大会での田中祥隆選手(写真左)。たくましい上半身に驚かされる。

そして両腕でクランクを回すハンドサイクルで参戦するのが、MH3 田中祥隆選手、そしてMH5 洞ノ上浩太選手。皆さんがよく目にする自転車の形から最もかけ離れるのが、このハンドサイクルでしょう。低い姿勢で空気抵抗と戦い、マッシブな両腕が生み出す推進力で公道を駆け抜けます。

ぜひ、各選手の自転車に施された工夫に目を凝らしてみてください!

「アスリート」の走りに刮目。

そしてなにより、普段あまり目にする機会のないパラサイクリストたちの力強い走りを目に焼き付けてください。その走りは、障がいがあるとは思えないほどパワフルに見えるはず

いちアスリートがハンデをものともせず、エネルギッシュに走る姿に熱い声援で追い風を送ってください!

町全体がお祭り! 同日開催イベントの数々

「さいたまクリテリウム」の楽しみはレースのみにとどまりません。

レース前のステージイベントでは、さまざまなコマーシャルでも話題のパフォーマンス集団「アバンギャルディ」が出演するほか、東京音楽大学の学生有志が集まって結成された楽団「J-POP CLASSIC CLUB TOKYO」とさいたま市内の吹奏楽部強豪校「埼玉栄高等学校」によるコラボレーション演奏が楽しめます。

自転車レースについて詳しくない方でも、「さいたまクリテリウム」は楽しめます。メインレースが行われる2日に同日開催されるのが、「2024 さいたまるしぇ in さいたまクリテリウム」です。

普段見慣れている街並みに「レースがやってくる」様子には特別なものを感じるはず。公道を埋め尽くす選手の集団が駆け抜けていく様ははまるでお祭りやパレード。そんな迫力ある自転車レースをおいしい食事片手に眺めて楽しむのはいかがでしょうか?

自転車一色に染まる町を楽しもう!

「さいたまクリテリウム」開催日は、町全体が自転車レースを盛り上げるためにお祭りのような活気に包まれます。この「お祭り感」は、自転車が好きな人でも、そうでない人でも楽しめるものだと思います。

さいたまの町全体が「自転車のまち」に変化する非日常感を味わってみませんか?そしてお越しの際はぜひ、駆け抜ける選手たちに大きな声援を送ってください! 

会場で皆さんとお会いできることを楽しみにしています!

みんなで盛り上がりましょう!

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