一般社団法人パラサイクリング連盟

わたしたちパラサイクリング連盟は、障がいのある方の自転車競技のナショナルチームとして、選手の発掘・育成・強化事業の実施から、体験会の実施などの普及活動、共生社会実現のための地域連携事業など幅広く活動を行っています。

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自転車のお祭り!さいたまクリテリウムの楽しみ方ガイド

11月2日(土)、さいたま新都心駅周辺にて開催される「J:COM presents 2024 ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム」。 フランス語で「フランス一周」を意味する自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」をはじめ、さまざまな大会で華々しい活躍を見せる世界各国のスター選手がさいたまの町を疾走する一大イベントが、この「さいたまクリテリウム」です。 そしてこの大会には、パラサイクリングの選手も多数出場。2015年大会に初参加したパラサイクリング選手の出場は、今

    • interview | 沼部早紀子 | 悔しさの残るパリ、そして4年後のロサンゼルスへ

      9月7日に幕を閉じたパリ2024パラリンピック競技大会。パラサイクリング日本代表チームは、出場したすべての選手が入賞したほか、杉浦佳子選手が女子個人ロードレースで2大会連続の金メダルを獲得するなど見事な成績を収めました。大会から1か月半。ヘッドコーチを務めた沼部早紀子さんに、パリ大会の結果について、そして4年後への抱負を伺いました。 --パリ大会、大変お疲れさまでした。出場選手が全員入賞、さらには杉浦佳子選手がロード種目で金メダルという結果の伴った大会となりましたね。今日は

      • Look back on Paris2024 vol.4

        追う側から追われる側へ。 パリ2024パラリンピック競技大会に出場するWC3 杉浦 佳子がパラサイクリングの世界に身を投じてからの彼女の立ち位置の変化は目まぐるしいものだった。 それは、東京大会での二冠のみに終わらないタイトルの数々が証明している。 世界各地での表彰台経験は数多く、2022年のロードレース世界選手権では虹もくぐった。決してまぐれではない、まさに女王の貫禄を見せつけた。 しかし、そんな杉浦の本質はチャレンジャーだ。自らの立場にあぐらをかいて誰かの挑戦を待

        • Look back on Paris2024 vol.3

          パリ2024パラリンピック競技大会に出場したMC2 川本翔大は、今大会に並々ならぬ熱意を持って臨んでいた。 パラサイクリングと出会って間もない中、右も左もわからずに参戦した2016年のリオ大会では、手も足も出なかった。その悔しさを抱え、トレーニングを積んで臨んだ2021年の東京大会では、入賞という成績とともに確かな手応えを得た。 数々の大会を経て着実に経験を積んだ川本は、今大会で満を持して表彰台争いへの参戦に名乗りを上げようとしていた。 三度目の正直へ 初戦は、本命で

          Look back on Paris2024 vol.2

          パリ2024パラリンピック競技大会 のロードレース種目は、クリシー=スー=ボワを始発点、そして終着点とする14.1kmの周回コースで行われる。 フランスの空の下、公道を舞台に繰り広げられるこの種目に心血を注いでいたのが、MC3クラスの藤田征樹である。 右膝の炎症により出場予定だったトラック種目を全て回避した藤田は、得意種目であるロードレースに全身全霊で挑むこととなる。 逆風からのスタート ロードレース初戦は個人タイムトライアル。藤田はコースを2周する平坦基調の28.2

          Look back on Paris2024 vol.1

          パラサイクリング日本代表のパリ2024パラリンピック競技大会は、トラック種目で幕を開けた。 この種目を主戦場としたのがMBクラス 木村和平とパイロット 三浦生誠のタンデムペア。今大会が初めてのパラリンピックだった。 そんな彼らの戦いは一周250mの木製屋内競技場、「ベロドローム・ド・サン・カンタン・アン・イヴリーヌ」で行われる。ここが、二人で踏む記念すべきパラリンピックの初舞台である。 いざ、初めての大舞台へ 初戦は男子4000m個人パーシュートB。木村・三浦はアルゼ

          1000分の1秒を制し その真価を見せつける

          ゴーッと地を這うような音とともに競技場のトラックを走る2人乗り自転車。タンデムと呼ばれるこの競技は、前方に乗る晴眼者が「パイロット」としてハンドルを操作し、「ストーカー」と呼ばれる視覚障がい者が後方に乗り、2人一組でレースを行う。通常の自転車に比べ2人分のエネルギーが注ぎ込まれるだけあって速さは時速70㎞。1㎞をわずか1分で駆け抜ける。 男性2人を乗せた車体は大きく重厚で、前へ前へと突き進む姿は、まるでサバンナを疾走する勇猛なバッファローのように見えた。 初めて味わった「

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          片足のアスリートが体現する「挑戦の可能性」

          開幕を間近に控えたパリ2024パラリンピック競技大会。本大会で3度目のパラリンピック出場を果たすのが、日本を代表する片足のオールラウンダー・川本翔大(かわもと・しょうた)。東京2020パラリンピック競技大会では最高4位、直近の世界選手権では銀メダルを連発し、パリでは金メダルが期待されるエースだ。 7月某日、伊豆合宿中の川本の元へ訪れた。パリへの意気込みはもちろん、これまでの道のり、障がいと挑戦、支えてくれる存在など、一人のパラアスリートのリアルを語ってもらった。 障がい者

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          常識を打ち破り、女王は再び笑う

          「最年少記録って二度と作れないけど、最年長記録って作れますよね、またね」。2021年に開催された東京2020パラリンピック競技大会。50歳で2種目の金メダルを獲得し、「日本人選手過去最高齢の金メダル獲得」「日本自転車史上初の同一大会2冠」を成し遂げた杉浦佳子(すぎうら・けいこ)は、そう言って軽やかに笑った。 2017年UCIロードワールドカップ(ベルギー)での鮮烈なデビュー以来、並み居る強豪を抑え瞬く間に表舞台に躍り出た杉浦。何が彼女を世界の頂点へ押し上げたのか。これまでの

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          初心者でも楽しめる! パラサイクリングの見どころ紹介!!

          7月26日にパリオリンピックが開幕し、歴史に残るような熱戦が繰り広げられました。選手の活躍が気になって寝不足・・・という方も多かったかもしれませんが、8月28日からは、いよいよ「パリ2024パラリンピック競技大会」が開幕します! 私たち日本パラサイクリング連盟も、パラサイクリング日本代表チームとしてパリパラリンピックに臨みます。まもなくスタートするパラリンピックを前に、今回は、パリパラ特別企画「初心者でも楽しめる! パラサイクリングの見どころ紹介」をお送りします!  この

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          パリ2024 パラリンピック競技大会 自転車競技日本代表選手 記者会見

           7月23日(火)に、東京都品川区にある自転車総合ビルにて「パリ2024 パラリンピック競技大会 自転車競技日本代表選手 記者会見」が実施されました。 8月28日(水)から9月8日(日)の12日間で開催される「パリ2024 パラリンピック競技大会」。そんなパラアスリートの栄誉ある本大会に自転車競技の日本代表として選ばれたのは、杉浦 佳子選手、川本 翔大選手、藤田 征樹選手、木村 和平選手、そして木村選手の競技パートナーとして三浦 生誠選手の5名。  記者会見は、日本競輪選

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          パラサイクリングおそめ体験記〜ハンドサイクル育成チーム合宿編〜

          みなさんこんにちは。日本パラサイクリング連盟で、取材や情報発信を担当する「追い風」編集部の染矢です。  日本パラサイクリング連盟では、障害者自転車競技のナショナルチームを統括しており、日本代表選手として国際大会等に出場する強化選手と、強化選 手を目指してトレーニングに励んでいる育成選手を擁しています。 2024年1月から、腕の力でペダルを回す「ハンドサイクル」の育成チームが立ち上がりました。発足後、定期的に合宿が組まれてきたのですが、2024年の4月、私たちの拠点がある福

          パラサイクリングおそめ体験記〜ハンドサイクル育成チーム合宿編〜

          パラサイクリングおそめ体験記〜基礎知識編〜

          みなさん、はじめまして! 日本パラサイクリング連盟で、取材や情報発信を担当する「追い風」編集部の染矢と申します。本日から日本パラサイクリング連盟のnoteがオープンしました! これからパラサイクリング競技や選手のことはもちろん、地域活動などのさまざまな取り組みについて発信していきたいと思います。 冒頭で広報グループの染矢です! とごあいさつしておきながら、実は私がパラサイクリングに関わり始めたのは今年の4月から。昔、あるテレビ番組でハンドサイクルを見たことがある程度で、「

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