一般社団法人パラサイクリング連盟

わたしたちパラサイクリング連盟は、障がいのある方の自転車競技のナショナルチームとして、…

一般社団法人パラサイクリング連盟

わたしたちパラサイクリング連盟は、障がいのある方の自転車競技のナショナルチームとして、選手の発掘・育成・強化事業の実施から、体験会の実施などの普及活動、共生社会実現のための地域連携事業など幅広く活動を行っています。

最近の記事

1000分の1秒を制し その真価を見せつける

ゴーッと地を這うような音とともに競技場のトラックを走る2人乗り自転車。タンデムと呼ばれるこの競技は、前方に乗る晴眼者が「パイロット」としてハンドルを操作し、「ストーカー」と呼ばれる視覚障がい者が後方に乗り、2人一組でレースを行う。通常の自転車に比べ2人分のエネルギーが注ぎ込まれるだけあって速さは時速70㎞。1㎞をわずか1分で駆け抜ける。 男性2人を乗せた車体は大きく重厚で、前へ前へと突き進む姿は、まるでサバンナを疾走する勇猛なバッファローのように見えた。 初めて味わった「

    • 片足のアスリートが体現する「挑戦の可能性」

      開幕を間近に控えたパリ2024パラリンピック競技大会。本大会で3度目のパラリンピック出場を果たすのが、日本を代表する片足のオールラウンダー・川本翔大(かわもと・しょうた)。東京2020パラリンピック競技大会では最高4位、直近の世界選手権では銀メダルを連発し、パリでは金メダルが期待されるエースだ。 7月某日、伊豆合宿中の川本の元へ訪れた。パリへの意気込みはもちろん、これまでの道のり、障がいと挑戦、支えてくれる存在など、一人のパラアスリートのリアルを語ってもらった。 障がい者

      • 常識を打ち破り、女王は再び笑う

        「最年少記録って二度と作れないけど、最年長記録って作れますよね、またね」。2021年に開催された東京2020パラリンピック競技大会。50歳で2種目の金メダルを獲得し、「日本人選手過去最高齢の金メダル獲得」「日本自転車史上初の同一大会2冠」を成し遂げた杉浦佳子(すぎうら・けいこ)は、そう言って軽やかに笑った。 2017年UCIロードワールドカップ(ベルギー)での鮮烈なデビュー以来、並み居る強豪を抑え瞬く間に表舞台に躍り出た杉浦。何が彼女を世界の頂点へ押し上げたのか。これまでの

        • 初心者でも楽しめる! パラサイクリングの見どころ紹介!!

          7月26日にパリオリンピックが開幕し、歴史に残るような熱戦が繰り広げられました。選手の活躍が気になって寝不足・・・という方も多かったかもしれませんが、8月28日からは、いよいよ「パリ2024パラリンピック競技大会」が開幕します! 私たち日本パラサイクリング連盟も、パラサイクリング日本代表チームとしてパリパラリンピックに臨みます。まもなくスタートするパラリンピックを前に、今回は、パリパラ特別企画「初心者でも楽しめる! パラサイクリングの見どころ紹介」をお送りします!  この

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          パリ2024 パラリンピック競技大会 自転車競技日本代表選手 記者会見

          7月23日(火)に、東京都品川区にある自転車総合ビルにて「パリ2024 パラリンピック競技大会 自転車競技日本代表選手 記者会見」が実施されました。 8月28日(水)から9月8日(日)の12日間で開催される「パリ2024 パラリンピック競技大会」。そんなパラアスリートの栄誉ある本大会に自転車競技の日本代表として選ばれたのは、杉浦 佳子選手、川本 翔大選手、藤田 征樹選手、木村 和平選手、そして木村選手の競技パートナーとして三浦 生誠選手の5名。 記者会見は、日本競輪選

          パリ2024 パラリンピック競技大会 自転車競技日本代表選手 記者会見

          パラサイクリングおそめ体験記〜ハンドサイクル育成チーム合宿編〜

          みなさんこんにちは。日本パラサイクリング連盟で、取材や情報発信を担当する「追い風」編集部の染矢です。 日本パラサイクリング連盟では、障害者自転車競技のナショナルチームを統括しており、日本代表選手として国際大会等に出場する強化選手と、強化選 手を目指してトレーニングに励んでいる育成選手を擁しています。 2024年1月から、腕の力でペダルを回す「ハンドサイクル」の育成チームが立ち上がりました。発足後、定期的に合宿が組まれてきたのですが、2024年の4月、私たちの拠点がある福

          パラサイクリングおそめ体験記〜ハンドサイクル育成チーム合宿編〜

          パラサイクリングおそめ体験記〜基礎知識編〜

          みなさん、はじめまして! 日本パラサイクリング連盟で、取材や情報発信を担当する「追い風」編集部の染矢と申します。本日から日本パラサイクリング連盟のnoteがオープンしました! これからパラサイクリング競技や選手のことはもちろん、地域活動などのさまざまな取り組みについて発信していきたいと思います。 冒頭で広報グループの染矢です! とごあいさつしておきながら、実は私がパラサイクリングに関わり始めたのは今年の4月から。昔、あるテレビ番組でハンドサイクルを見たことがある程度で、「

          パラサイクリングおそめ体験記〜基礎知識編〜