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そもそもSDGsとは?~ゴール10,11,12~

こんにちは。今回も日本生産性本部のSDGs推進室から発信いたします。
少し間が空いてしまいましたが、17のゴールを3つずつ紹介しているこのコーナーも、後半に突入です。

前半の記事はこちら!
そもそもSDGsとは? ~ゴール1、2、3~|公益財団法人 日本生産性本部 (note.com)
そもそもSDGsとは? ~ゴール4、5、6 ~|公益財団法人 日本生産性本部 (note.com)
そもそもSDGsとは? ~ゴール7、8、9 ~|公益財団法人 日本生産性本部 (note.com)

まちづくりや、ごみ問題は、興味をお持ちの方も多かったように思います。大きな問題ではありますが、身近なところから出来ることも多いです。こつこつと始めていきましょう!

【ゴール10:人や国の不平等をなくそう】

国内と各国間の格差や不平等を減らすのが目標です。
所得の不平等、また、性別、年齢、障害、人種、民族、宗教、経済的地位などにもとづく不平等の撤廃を求めています。

格差や不平等の是正のためには、金融市場の監視や、様々な政策の導入も必要です。医療・教育サービス・情報へのアクセス等、様々な不平等は依然として存在しており、コロナ禍でも最も大きな影響を受けたのは、脆弱な立場にある人々でした。
長い時間をかけて是正してきた所得格差についても、再び拡大しており懸念されています。
 
*国際NGOオックスファムは、毎年1月に格差に関する報告書を発表しています。
2024年版では、「世界の最富裕層5人の総資産は2020年の4050憶ドル(約59兆円)から、
2023年は8690憶ドル(約126兆円)へと2倍以上増加した一方で、世界で50億人近くがますます貧しくなった」「株式の所有は、再富裕層に圧倒的に利益をもたらし、上位1%は世界の全金融資産の43%を保有している」とし、格差拡大に歯止めがかからない様子を示しました。

 

【ゴール11:住み続けられるまちづくりを】

現在、世界人口の約半分が都市に住み、2050年には全人口の3分の2の65億人に達する見込みです。都市は経済や文化の拠点となり、人々の社会的、経済的な参画を可能にする一方で、大気汚染や過密、住宅の不足、廃棄物の処理、インフラの劣化等、様々な問題も引き起こします。

都市と人間の居住地は、基本的サービスやエネルギー、住宅、公共交通機関、緑地などを確保し、すべての人に機会を提供できる未来をつくる必要があります。

このゴールには「仙台防災枠組2015-2030に沿って、あらゆるレベルでの総合的な災害リスク管理の策定と実施を行う」との文言があります。

「仙台防災枠組2015-2030」は、東日本大震災の4年後の2015年3月に仙台市で開催された第3回国連防災世界会議で採択、6月の国連総会で承認された2030年までの国際的な防災指針です。災害後の優先行動には、最近よく耳にする「より良い復興(ビルドバックベター)」が入っています。 

*国連「SDGs報告2023」では、11億人の都市住民がスラム街に生活しており、今後30年間に、さらに20億人増加する見込み、とのことです。
また、便利な公共交通機関へのアクセスが可能なのは、都市住民の半数のみです。
日本では地方創生の観点から注目されるゴールで、自治体では、人口減少、過疎地での交通の確保、都市部との交流、持続可能なまちづくりなど、SDGsを軸とする活動が活発化しています。

 

【ゴール12:つくる責任つかう責任】

このゴールは持続可能な消費と生産をめざすもので、地球に住むすべての人に関わっています。世界は依然として持続不可能なペースで資源を使い続けており、先進国では、途上国よりはるかに多くの資源が使われています。

2050年までに世界人口が97億人に達した場合、現在の生活様式を持続させるためには、地球が3つ必要になるといわれています。

天然資源の持続可能な管理と利用をすすめる、リサイクルにより廃棄物を大幅に減らす、食品ロスを半減させる、持続可能な調達をする、化学物質や廃棄物を管理し人間の健康や地球への悪影響を抑えるなど、具体的な目標が書かれ、企業には、持続可能な取り組みを行いその情報を定期報告に盛り込むことが奨励されています。

人々には、自然と調和したライフスタイルの情報と意識を持てるようにすること、すなわち消費者教育やエシカル消費の推進が望まれています。

 *最近、注目されているサーキュラーエコノミーは、このゴールの内容と重なる部分が多いです。地球の限界を超えた大量生産・大量消費の一方通行型の経済社会活動から、持続可能な形で資源を利用するサーキュラーエコノミーへの移行を目指すことが世界の潮流となっています。日本生産性本部でも、サーキュラーエコノミーへの転換と、資源生産性の向上をめざし、様々な取り組みをしています。*現在、世界の食糧生産量の3分の1にあたる13億トンが毎年廃棄されています。

日本では、食品ロスは約523万トン/年(2021年度推計)で、世界全体の食糧援助量440万トン(国連世界食糧計画による)の1.2倍にあたるそうです。*プラスチックは発明されてからまだ150年、大量生産は第2次世界大戦後のことですが、廃プラスチックが大きな問題となっています。日本では、廃プラスチックの8割以上が、焼却、埋め立て、海外への輸出で処理されており、利用削減、リサイクルなどが課題です。

生産から消費までのサプライチェーンだけでなく、個人でも今日からできることがあります。

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日本生産性本部のSDGsへの活動はこちら
SDGsへの取り組み | 日本生産性本部について | 公益財団法人日本生産性本部 (jpc-net.jp)

すぐそこにある「地球の限界」 清水 きよみ SDGs推進室長(2023年4月25日号) | サーキュラーエコノミーを創る | コンサルティング | 公益財団法人日本生産性本部 (jpc-net.jp)

【6月6日開講】第6期・循環経済ビジネスに向けたイノベーションとビジネスモデル講座型研修(基礎) - 経営アカデミー (k-academy.jp)
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