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新卒体験記②~新卒1年目を振り返って~

はじめに

はじめまして。公益財団法人日本生産性本部コンサルティング部の木下耀太郎と申します。2023年4月に入職し、今年2年目を迎えました。

大学時代に近現代史を専攻していたため社会全般への関心が高く、生産性の向上を通して社会全体を豊かにすること、特に雇用慣行や労働環境に関心をもって日本生産性本部に入職しました。
現在、公開型研修の運営と、個別企業への伴走型の支援(コンサルティングや研修など社員教育機会の提供)を担当しています。

さて、この記事のテーマは”新卒1年目体験記”です。

早いもので入職してから1年半が経ちました。
入職前にもアルバイト等で「労働」(賃金を得ながら働くこと)に従事したことはありましたが、アルバイトとは大きく違ったとても濃い生活だと感じています。

 そんな新卒の1年間で感じた事を以下に3つ記します。啓発的な内容は書けませんが、戸惑いながらも奮闘して駆け抜けた1年目を等身大で振り返りました。ぜひお読みください。

1.想像よりも楽しかった仕事


 入職する前、“働く“ということは辛く苦しいものであり、俗に言う「懲役40年」が始まったのだと思っていました。しかし、いざ入職して日々の業務に従事するようになると、大変なことも多いものの、辛い・苦しいといったマイナスのことばかりではありませんでした。むしろ想像していた社会人生活より楽しかったです。

 このいい意味での“リアリティショック”が生まれた要因は多々ありますが、その一つは、職務内容が働く人の支援につながっていると実感できるためだと思います。待遇改善のために労働者が団結して闘争してきた歴史を大学時代に学んでいたこともあり、私自身が労働環境の改善などに興味があるため仕事が楽しく感じているのだと思います。

たとえば、私がよく担当している研修に「ハラスメント防止研修」があります。この研修は職場からハラスメントをなくすことが目標です。「自分が厳しく育てられたから、部下にも同じように厳しく指導する」というようなハラスメントに陥りがちな思考を解きほぐすことで、ハラスメントのない職場づくりを促します。

担当しているハラスメント防止研修はこちらから↓管理者のためのハラスメント防止研修 | オーダーメイド研修(企業内研修) | 研修・セミナー | 公益財団法人日本生産性本部 (jpc-net.jp)

研修という方法で企業・組織で働く人の環境をより良くするための力になれていることは大きなやりがいとなっています。

2.無力感からうまれる向上心

 働き始めて感じたことは数多くありますが、特に自分の無力さを痛感しました。そしてそれは、今も変わりません。
同じ部署に同期がいないため比較対象が経験を重ねた先輩方しかいないということもありますが、自分の業務遂行能力の低さに心もとなさを感じています。
しかし、この無力感は毒ではなく、薬となっています。1つ上の先輩が書いたnoteに、ミスをしたり他の人の力に頼ったりしている状況に「新卒はそんなもん」と声をかけられることについて、果たして「『そんなもん』なのか」と不安がよぎる、とありますが、まさしく私自身も「『そんなもん』なのか」と日々自問していました。
自省することなく、向上心がなくなってしまった状態で働くのは歯車と変わりません。日々工夫し、進歩を続ける“人間”であり続けたいです。

3.ワークライフバランスが確保された働き方

 「まず隗より始めよ」という言葉があります。この言葉は当本部を表していると強く感じています。
「健康いきいき職場づくりフォーラム」の事務局を務める当本部は、職員の働き方にも配慮しており、ワークライフバランスが確保されていると感じます。
今の働き方はメリハリをつけて働ける点でメリットを感じますし、自分が所属する組織は発信したことを実践しているという自信にもつながっています。
前述のように学生時代から労働環境の改善などについて関心があったため、自分が所属する組織から働きやすい環境づくりがさまざまな組織へ波及していくと良いと思っています。

4.1年の総括


新卒の1年間を一言で総括するならば、「暗闇の林道の中をヘッドライトなしで前の車についていくラリー」でした。これだけ見ると意味がわからないですよね。

言い換えると、右も左もわからずたくさんの壁がある新生活(=暗闇の林道)の中で、ただ先輩方(=前の車)に食らいついて前に進み続けた1年間でした。暗闇で前が見えていないので、あちこちの木にぶつかって(失敗して)、その度にぶつけやすいポイントが見えるようになり、失敗を回避する術を学び成長していく。そんな1年だったと思います。

しかし、多くの方に支えられ、コースアウトすることなく無事に“2ラップ目”を迎えられています。この勢いのまま“周回”を重ね、自信をもって後輩の前を走れる先輩になれるよう努力を重ねて参ります。

他の職員による新卒体験記はこちらから↓

【新卒体験記】新卒1年目を駆け抜けて考えたこと、感じたこと|公益財団法人 日本生産性本部 (note.com)


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