上の味しか知らなければ極上の味は出せない
味の好みは人それぞれだが、やはり大多数の人が「美味しい」と言っているものは大抵が美味しい。
しかしこの「美味しい」にも、上があり、極上があるとぼくは思っている。
手軽にどこでも同じ味を味わえる『マクドナルド』のハンバーガーは美味しいと思うが、極上の味とは違うと思う。
パテだけでなく、バンズ、野菜にもこだわっている個人経営のお店で、極上のハンバーガーを味わうことができる可能性がある。
これはどっちが良いとか悪いとか、優劣の問題ではない。
ただ味が、極上か上の違いだけ。
でもね。上の味しか知らない人は、上の味のハンバーガーを食べて幸せを感じられるの。
逆に、極上の味を知っている人は、上の味では物足りないと感じてしまうことがあるんだよね。
それなら極上の味を知らず、上の味だけを知っていれば、その方が幸せなんじゃないかとも思う。
これまた価値観の違いだから、優劣はつけられない。
だがこの味を提供する側になって考えたらどうだろうか?
上の味しか知らない人が作るハンバーガーは、どうやっても極上の味は出せない。だって知らないんだから。
頑張って上の味を出すか、普通の味を出すか。
極上の味を知っている人が作るハンバーガーは、極上の味を出せる可能性はあるし、もちろん上の味を出せる可能性もある。
こう考えると、圧倒的に極上の味を知っていた方が優位性があると考えられる。
何に対しても極上の味を知っている必要はないと思うけど、自分が提供する物に関しては、極上の味を知っているべきだろう。
だからぼくは美味しいお肉を食べに行くのだ。そう、極上の味を求めてね。