10年という月日
今日は日本中の誰もが『東日本大震災』という日を意識していることでしょう。
思い出したくもないあの辛い日から、10年が経ちました。
10年という月日に対して、一つの”区切り”という見方をする人が多いなかで、被災された方は「たかが10年経っただけで、一つの区切りをつけるなんてとんでもない」と、NHKのインビューでおっしゃっていました。
10年という月日には、何の意味もない。
ただ時間が経過したことを表しているだけ。
ぼくは10年前に比べると、大きく変化しました。
結婚をして、子どもが生まれてきてくれて、家族がかけがえのないものだと思えるようになりました。
ただ、ぼくと同じように家族がかけがえのないものだと思っていた人が、10年前にその家族を失っています。
その人からすれば、2011年3月11日からの10年はほとんど変化がなかったのかもしれません。
1年も10年も、ぼくとあなたでは感じ方が違います。
それで良いんです。
感じ方が同じなわけがないのだから。
だから自分が10年で大きく変化したからといって、それが他人も同じだと思ってはいけないんです。
政府主催の東日本大震災の追悼式典が、10年という節目で終了になるということですが、これはいかがなものでしょうかね?
ぼく個人の意見としては、たかだか10年経っただけで、追悼式典を終了とするにはとても早すぎと思わざるを得ません。