日本劇作家協会FAQ
劇作家協会についてより知っていただくためのFAQを作成しました。すでに会員の方はもちろん、入会を検討中の方も是非参考にしてください。
劇作家協会の概要について
劇作家協会ってそもそもなに?
日本劇作家協会は1993年創設。劇作家の権利を守るために著作権や上演料について提言を続けているほか、新進劇作家の登竜門とも言える新人戯曲賞など、劇作家育成のための様々な取り組みを継続中。全国に七つの支部があり、劇作家のネットワークの役割も果たしています。
http://www.jpwa.org/main/about
どんな人が入っているの?
現会長は瀬戸山美咲。現在の会員数は約580名。プロでもアマチュアでも、どの地方にお住まいでも、「私は劇作家」と思う人なら誰でも入会できます。劇作家協会の活動は各部署所属の会員による手づくりで行われています。「会報を読むだけ」という参加の仕方もOKです。
http://www.jpwa.org/main/images/membership/list.pdf
運営形態は?
教育部、企画事業部など6つの部署があり、各部署の中に委員会(高校演劇委員会、広報委員会など)、その中にワーキンググループ(リーディングWG、会報WGなど)があり、各部署の理事と会長とで理事会が構成されます。これに加えて各地域支部長らが集まる地域交流部があります。
http://www.jpwa.org/main/about/directors
http://www.jpwa.org/main/about/organization
【NEW!】会員は何人くらいいますか?
劇作家協会の会員数は、約580名。 東京・神奈川・埼玉・千葉の会員が300名超を占めますが、支部のない地域を含めて47都道府県のほぼすべてに会員がおり、海外から参加しているケースもあります。
いま目指していることは?
劇作家の立場や演劇の置かれた状況をよりよくし、一人では対処が難しいような問題を一緒に考えようという、そんな劇作家同士の交流と活動の場であることです。具体的には今、上演料の新たな規定をつくること、上演許諾の新たなシステムを作ることなどを目指して動いています。
入会関連について
劇作家協会への入会方法は?
Webサイトの入会申込みフォームに必要事項をご記入・ご送信後、入会金と年会費をお振込みください。入金をもってご入会となり、会員証・会報をお送りいたします。 35歳以下の方には、年会費が無料となる「若手劇作家応援プラン」あり!(条件はご確認ください)
http://www.jpwa.org/main/about/admission
劇作家協会の「入会金」と「年会費」はどれくらい?
入会金は3,000円、年会費は12,000円です。入会初年度の年会費は「月割り」でのお支払いで、たとえば10月入会の場合は11月から翌年3月までの5,000円となります。
http://www.jpwa.org/main/about/admission
劇作家協会にはプロじゃなくても入会できる?
劇作にたずさわる方なら誰ても入会できます。プロでもアマチュアでも専業でも兼業でも、「私は劇作家」と思う方ならどなたでも大歓迎。間口の広い協会です。
【NEW!】劇作家協会に入ったら何をすればいいの?
劇作家協会では様々な事業を運営していますが、参加は任意です。興味のある活動などがあれば、担当委員や事務局までご連絡ください。 特に事業に携わらず、会報やメールマガジンを読むだけでもOK。 2年に1度の評議員選挙には、必ずご投票ください。
【NEW!】入会するとどのようなメリットがありますか?
メリットと言えるものは特にありません。 ですが会員となることは、上演料の安定や戯曲のアーカイブ化など、劇作家協会が行っている活動の基盤強化へのご協力であり、それはご自身の役に立ちます。 コロナ禍においては、補助金申請のための「継続支援事業の確認番号」を会員の方に発行するとともに、支援情報をメールマガジンで配信しました。
年会費の捻出が難しくても、劇作家協会に入会できますか?
35歳以下の若手劇作家を対象に、年会費(12,000円)を一定期間免除する制度を用意しています。35歳以上でも、子育てや介護などでブランクがあった場合は制度が適用されます。金銭面で入会に迷われている方は、ぜひ諸条件をご確認の上、ご申請ください。
http://www.jpwa.org/main/about/foryoung
【NEW!】退会は簡単にできますか?
書面またはメールで退会届を事務局にご提出くださることで、いつでも退会できます。年度途中の退会でも会費のご返金はありませんことを、おそれいりますがご了承ください。 また、会費の2年以上の滞納がある場合は、定款の規定により通知のうえ除籍となります。
劇作家協会の活動について
戯曲セミナーってどんなもの?
日本を代表する劇作家たちが、受講生の皆さんに戯曲について直接教えるセミナーです。講師は長田育恵、瀬戸山美咲、古川健、前川知大など。 2023年度は対面コースとオンラインコースを設け、半年間にわたって行います。井上ひさし氏や別役実氏の講義も特典映像としてご覧いただけます。 http://www.jpwa.org/main/activity/seminar
【NEW!】劇作家協会で戯曲を学ぶことはできる?
劇作家協会では戯曲を学べる様々な場を用意しています。 日本を代表する劇作家から戯曲を学べる「戯曲セミナー」を毎年開催。また戯曲のリーディング&ブラッシュアップ「改稿サポートする輪(わ)。(旧月いちリーディング)」や、劇作家が戯曲改稿に伴走する「長編戯曲の改稿講座(関西支部)」など定期的に行っています。
http://www.jpwa.org/main/activity/seminar
http://www.jpwa.org/main/activity/reading-workshophttp://www.jpwa.org/main/activity/kansai-revise
劇作家協会新人戯曲賞とは?
当協会が主催する戯曲賞です。最終審査はもちろん一次審査も、すべて現役の劇作家が審査員を務めることが特徴。 応募資格は「自らを新人を思う者」で、毎年200本を超える応募があります。
http://www.jpwa.org/main/activity/drama-award
【NEW!】劇作家協会で出版している戯曲はありますか?
毎年開催している新人戯曲賞の最終候補作を全文掲載した「優秀新人戯曲集」を書籍として、また電子書籍・オンデマンドで「二十一世紀戯曲文庫」(20作品)を出版しています。いずれもAmazon等のインターネット書店で取扱いあり。 なお、日本の劇作家の作品を翻訳した英訳戯曲集・仏訳戯曲集は販売はしておりません。
http://www.jpwa.org/main/books
劇作家同士の交流はあるの?
活動を通じての交流や、多くの会員が集まる総会などで、プロ、アマ、世代やジャンルを超えて劇作家同士がふれあう機会があります。また日本中の劇作家が一堂に会する「劇作家大会」は演劇界と開催地域を元気にするイベントです。最近では2019年8月長野県上田市で開催されました。
会報はあるの?
年に1回、活動報告や読みごたえのある記事がいっぱいの会報 「ト書き」を発行。全会員に送付します。公演の優待情報やニュース性の高い情報はメールマガジンでお届けします。
http://www.jpwa.org/main/report
政治や行政に対して協会として働きかけるようなことはある?
コロナ禍においては演劇関係33団体から成る「演劇緊急支援プロジェクト」に参加し、文化支援に関する要望書や署名を関係省庁に提出、また選挙前には政党への公開質問状送付などを行いました。
https://www.engekikinkyushien.info/
社会の出来事に関して声明を出したりしますか?
協会名で出す声明は「言論の自由」に直接的に関わる問題に限定しています。2022年には劇作家協会有志の形で、ロシアによるウクライナ侵攻や、演劇の創造現場におけるハラスメントに関する声明を発出しました。
http://www.jpwa.org/main/statement
海外に日本戯曲の紹介はしている?
国際交流部では、1998年度から2007年度まで全10巻の英訳戯曲集を、また2008年度から2010年度には全3巻の仏訳戯曲集を製作。現在は、2015年から年に1冊ずつ、「ENGEKI: Japanese Theatre in the New Millennium」という英訳戯曲集を刊行しています。
http://www.jpwa.org/main/books/english
http://www.jpwa.org/main/books/french
劇王ってなに?
2003年より、劇作家協会東海支部プロデュース、愛知県長久手市の主催で開催されてきた短編演劇の大会です。観客とゲスト審査員の投票によって優勝者が決まります。2013年の「劇王X 〜天下統一大会」を契機に、同様の短編演劇祭が各地で開催されています。東海支部の「劇王2024」は、2024年2月3日・4日の開催です。
地域での活動について
どこに住んでいても入会できる?
海外を含め、居住地にかかわらずご入会いただけます。全国に七つある支部活動へのご参加や、オンラインによる会員総会や本部の活動へのご参加も可能です。「戯曲デジタルアーカイブ」には、北海道から沖縄までの会員の戯曲が収蔵・掲載されています。
地域ではどのような活動をしていますか?
北海道・東北・東海・関西・中国・九州・沖縄、七つの支部の役員・委員が中心となり、それぞれ事業を企画しています。地域により、戯曲ブラッシュアップを目的とした「月いちリーディング」、短編演劇大会「劇王」、戯曲講座、リーディング公演、戯曲集の発行などを行っています。
<北海道支部>
・X @gekisaku_ezo
<東北支部>
・Facebook https://www.facebook.com/jpwa.touhoku
・X @jpa_touhoku
・震災演劇連絡センター http://shinsai-engeki.com
<東海支部>
・Webサイト http://jpatokai.php.xdomain.jp
・X @jpa_tokai
<関西支部>
・Facebook https://www.facebook.com/jpwakansai/
・X @jpakansai
<中国支部>
・公式サイト https://gekisakka-chuugoku.jimdo.com
・X @gekiouchuugoku (中国ブロック劇王)
<九州支部>
・Facebook https://www.facebook.com/jpwa.kyushu/
・X @jpa_kyushu
<沖縄支部>
・Facebook https://www.facebook.com/jpa.okn/
・X @jpa_okn
地域で戯曲を学ぶには?
戯曲セミナーはオンラインでの聴講が可能です。東北支部・関西支部・九州支部の「月いちリーディング」、北海道支部の「戯曲講座」、関西支部の「長編戯曲の改稿講座」など、各支部で講座が行われています。
本部から支部のない地域に伺う「出張戯曲講座」など、新しい取り組みもはじまっています。
◯長編戯曲の改稿講座 http://www.jpwa.org/main/activity/kansai-revise
◯出張戯曲講座 http://www.jpwa.org/main/activity/kaite2023
その他
著作権のこと教えて
会報「ト書き」に連載された福井健策弁護士の「著作権・契約書Q &A」「演劇×著作権×法律」の記事には、戯曲を書く際、発表の際に注意すべき事柄が網羅されています。サイトですべてお読みいただけます。ぜひ参考にしてください。
http://www.jpwa.org/main/thecontract/copyright-lecture
インターネット上で戯曲が読めるサイトはある?
劇作家協会が運営する「戯曲デジタルアーカイブ」では、劇作家327人の戯曲537本を公開中。無料で閲覧・ダウンロードが可能です。 上演申請が可能な生きたアーカイブで、2020年度末の開設以来、400件に及ぶ上演依頼をいただいています。 *個人で楽しむ場合は無料ですが、上演等で使用する場合は戯曲使用料がかかります。
https://playtextdigitalarchive.com/
戯曲や演劇関係資料を探したい
座・高円寺(東京都)の演劇資料室に劇作家協会も協力しています。資料室には現代日本の劇作家を中心とした戯曲や上演台本、演劇関係書籍など約6,000冊が保存されています。身分証明書の持参でどなたでも閲覧可能。閉架式のため資料室内には入れませんが、お目当ての資料があるかは事前に座・高円寺のサイトで検索できます。
https://www.za-koenji.jp/archive/index.html
戯曲デジタルアーカイブに戯曲を掲載するには?
戯曲デジタルアーカイブに収蔵しているのは、会員の作品が中心です。2020年度のアーカイブ創設時と2023年度に、会員対象に掲載戯曲募集を行いました。次回の募集が決まった際には、会員メールマガジン等でご案内いたします。募集期間外の掲載依頼には、恐縮ですが対応しておりません。