備前焼きの魅力
岡山の星さんの備前焼きの工房へ。
備前焼きは登窯で釉薬を一切使わず「酸化焔焼成」によって堅く締められた赤みの強い味わいや、「窯変」によって生まれる偶然の美学により生まれます。
全然知りませんでした。
写真は焼成の際に二つの器を重ねた下にあった器です。簡単に説明します。それぞれの器がくっつかないように器の間には藁をしきます。藁は炊き上げする赤松よりも高音で溶け出し、それが器にうつります。
そこで生まれるのが火襷と呼ばれる赤い文様です。
写真は内側から、火襷の後、器がおいてあったことにより灰がつかない部分ー円形、灰が落ちて胡麻と呼ばれる褐色の文様、口の付近は灰が角度的に付着しづらいための赤目の色、灰が落ちて外側の褐色という風になっています。登窯なので、下の方が、なども起こります。
火を入れるのは1年に1回。約8トン程の赤松を使って焼成します。期間はその時次第ですが、数週間。5、6人で交代で続けるそうです。火を入れるのも熟練の技。手間がかかります。それゆえ金額が上がります。、、、高いものにはそれなりの理由があります。逆もしかり。
それでは面白くないよね。今回案内してくれた星さんは工藝、鑑賞品ではなく、使って楽しい、品質の良いものをということで月に1回陶芸教室を行なっています。良いものを身近に。現代に活きる備前焼き。そんな思いからまずは自分で愛着を持ってもらうことから始めています。
素敵な時間でした。
星さんに出会ったのはストライプマルシェ@頭島。こちらも本当に良かったです。参加者の半分くらいは子供連れだった気がします。
サップやカヌーで遊び、海で遊ぶ子供たち。地元の素材を使用したタコのパスタとハモのリゾット頂きました。本当に美味しかったです。
そして星さんを紹介してくれた耐火煉瓦を製造しつつ、自家製ビールを売っていた#三石煉瓦さんのビールも沢山飲みました。今日は休日⁈
星さんの方が時間的に後だったので印象深く、忘れないうちに、という思いからのメモでした。
全てに通じるのは地域に新しい価値を。
旅の締めくくりの良き時間でした。