1960年ローマ五輪は、古代ローマの跡にこだわった

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1960年にイタリアのローマで開催された夏季オリンピックでは、歴史あるマクセンティウスとコンスタンティヌスのバシリカ(Basilica :古代ローマの集会所、公会堂、裁判所など)でレスリングが行われた。この特別な大会は、世界的に大規模な放送が行われた最初の大会のひとつであったことでもよく知られている。CBSはニューヨークで大会の模様を録画放送し、ユーロビジョンはヨーロッパ全土にライブ放送を提供した。


1960年のローマオリンピックの主催者は、古代に復元された場所を会場として使い、古代と現代の要素を融合させることを目指した。カラカラ温泉では体操競技が行われ、マクセンティウス大聖堂ではレスリングが行われ、フィールドホッケーは大理石競技場として知られるスタディオ・デイ・マルミで行われた。さらに、マラソンのコースはアッピア街道に沿っており、選手たちはコンスタンティヌス帝の凱旋門の下を走ることができた。

この大会で特筆すべきは、ウィルマ・ルドルフがスプリント種目(100M、200M、4×100リレー)で3つの金メダルを獲得し、「世界最速の女性」を達成したことだ。陸上競技では、アベベ・ビキラ選手(エチオピア)がマラソンで優勝し、アフリカ系黒人初のオリンピック金メダリストとして歴史に名を刻んだ。

最後に、ルイビル出身の18歳のボクサー、カシアス・クレイが1960年のローマオリンピックでボクシングのライトヘビー級金メダルを獲得した。彼は後にモハメド・アリと改名し、スポーツ史上最も象徴的な人物の一人となった。