乳腺炎の思い出(その2)
産院に到着し赤子は託児室に預け、いざおっぱいマッサージへ!
これでラクになれる!と楽観的に考えていた。
助産師さんの前で状況を説明して上半身裸になる。
見せた途端「あら、ポッカリ赤くなってるね!これは痛いでしょ〜!」と言われ、早々に椅子に座って施術が始まる。
詰まってる部分がわかるからといって、すぐに詰まりを取ってしまえるほどおっぱいは単純ではない。
詰まって乳汁がうっ滞し、炎症を起こしている部分をぎゅうぎゅう押しながら詰まりを押し出す、といった感じで施術は行われる。
乳腺炎を起こしていなければここまで激しい施術は行われることはないが、今はこれしかない!という感じで容赦なく押しては絞られ押しては絞られされる。
痛い。とにかく痛い。ひたすら耐える。
そんなこんなで耐えること30分。施術終了。
詰まり…
…取れず…
助産師さん曰く「出口がいまいちわからないけど、詰まりきっているわけではなさそう。今日一日では無理だから明日も明後日も来てね!あと、帰りに診察室で先生にも診てもらってね!」とのこと。
マッサージさえすればすべてが終わると思っていたわたしは意気消沈。
診察室に行って血液検査もしてもらって(このときはまだ炎症反応でてなかったけど)しっかりと『乳腺炎』の診断をしてもらい、解熱鎮痛剤を処方してもらって帰った。
マッサージをしてもらったからか、処方してもらった薬を院内でマッハで飲んだからかはわからないが、帰りは心なしかラクになったような気がした。
そして「ああ、これで快方へと向かっていくのだ…」としみじみと感じていた。
帰ってからは、なるべく質素な食事で、との言いつけを守り、夕飯は軽く済ませ、就寝。
しかし真夜中3時頃、痛みと発熱による悪寒で目を覚ます。
むりむりむりむり!寝られない!処方してもらった薬効かない!ナニコレ!てなって、深夜にも関わらず産院へ電話。
「あの、お産じゃなくて申し訳ないのですが…今日乳腺炎で受信しましたはるかと申します。カクカクシカジカで処方してもらったお薬が効かないので家にある市販のお薬飲んでもいいですか?」
息も絶え絶えで電話してオッケーが出たので市販の解熱鎮痛剤を飲んで何とか眠りにつきました。
全然ダメじゃん、と意気消沈しながらも希望を持って2日目のマッサージを受けに産院へと向かうのでした。(つづく)
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