-「アート思考」を身につけるには-

「アート思考」を身につけるには、意図的にアートの時間を取ることだ。それがここ最近の自分の経験から学んだことである。

そもそも「アート思考」というワードを最近目にすることが多くなっているが、アート思考とは?

「ロジカル・シンキング」や「デザイン・シンキング」は、実は「おなじ」ものをつくるのに向いています。「論理学」は基本的に、誰が考えても同じ結論に到達できるものです。演算をして人によってちがう答えが出てくるとしたら、それは論理的とは言えません。
 
 一方、アートは徹底して「ちがい」をつくります。アーティストは常に「ちがい」のある作品をつくり、またそれを鑑賞する人によっても作品の解釈には「ちがい」が生まれます。ロジックやデザインとはちがい、アートは「おなじ」を増やさず、「ちがい」を増やすのです。


これからの時代に求められるのは、答えを引き出す力以上に「正しい問いを立てることができる洞察力とユニークな視点」

-引用- https://president.jp/articles/-/30871?page=2

ということで、戦略的思考・ロジカル思考・デザイン思考とは、異なる思考であり、唯一の解を求めるものではないということだ。

このアート思考が最近、注目されているようである。答えのない時代に、見えない大陸を見つけ出す。そもそも今は価値観が多様化され、画一的なものは求められなくなり、既存の制度・スタイルからの脱却。また、新規事業を立ち上げる際に役立つといった理由からだ。

私の場合、元々フリーでフォトグラファーをやっており、その前には写真学校に通っていました。当時は、課題に追われていたこともあり、いつも写真のことばかりを考えており、写真を毎日のように撮り、レタッチの勉強や、本屋で写真本を読んだり、展示会に足繁く通っていたりと、写真のことしか頭になかった。

しかしながらここ最近は、会社員になり、毎日が忙しく仕事が終われども、仕事に関する知識不足から家では経理・財務などの本を読み、インプットしてばかりで写真に触れることがほぼゼロとも言える。

そうなってくると、まず写真を撮らないし、写真のことを考える隙間がなくなり、カメラに触れる機会もなくなっている。そして、しまいにはレタッチの仕方を忘れつつあり、あれフォトショップの使い方忘れた・・なんて状態だ。

コロナの影響もあり、撮影の依頼もめっきりとなくなったこともあり、たまに撮影があると、写真を取るときに、なんだか懐かしーあれどうやって写真取るんだっけな、なんて写真を撮っている感じだ。

必然的にアートに関して考えることも全く無い。この経験から、アート思考を身につけるためには、日常でアートの時間を設けることだ。そうなると必然的にアートに関して考えるようになる。

とてもシンプルだ。まずアートに触れる時間を取ることだ。That's all。

アートの時間を取って何をするか。大前提として、興味がなければ、それは苦痛にもなり、長くは続かない。好きこそ物の上手なれとも言うように、まずは興味のある分野を選定すること。

僕の場合は、写真とそれから動画だ。それ以外は、絵も書きたいと思うけれども、全然時間が取れていない。そして物を作ったりすることにはあまり興味をもてない。

なので、興味のあるものに時間を使い、受動的にアートに触れるのではなく、能動的に活動することで、身体的な活動を伴うことで、頭だけではなく身体を使う。そうすることで、自然と「アート思考」なるものは身についてくるのではという仮設。

意識的に触れることが多くなると、そのことを考える。考える総量も増えていく、考えるためのネタも必要だったりする。何もないとこからは何も生み出さない。アイディアとは究極的には、既存のものの組み合わせとも言われている。

ということで、最近時間取っていなかった写真でも撮ろうかな。

それでは、ごきげんよう〜

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