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Vol.1 ザンビアってどんな国?


こんにちは!
アフリカのザンビアでJICA協力隊として活動している細谷和喜(ほそやかずき)です。
ザンビアで野菜栽培隊員として活動する中で、日本との農業や食文化の違いについて面白いなと思い、少しでも皆さんに知ってもらいたいくブログをはじめました。
ニッチな内容にはなりますが、楽しんでもらえると嬉しいです!
まずはザンビアという国について馴染みがない方も多いと思いますので、簡単に紹介したいと思います。





1.ザンビアってどこ?


”ザンビア”という国名を聞いてピンとこない人も多いと思います。
それもそのはず、私も協力隊に応募する前は聞いたこともありませんでした。
ザンビアはアフリカの南に位置する国で、隣接国の一つであるジンバブエとの国境には、世界三大瀑布の一つ「ビクトリアフォールズ」があります。
海のない内陸国で、コンゴ民主主義共和国、タンザニア、マラウイ、モザンビーク、ジンバブエ、ボツワナ、ナミビア、アンゴラの8か国と国境を接しています。

2.ザンビアの気候


アフリカと聞くと砂漠をイメージする人が多いと思いますが、ザンビアには砂漠の様に植物が全く無いような場所はほとんどありません。
また、ザンビアはアフリカの国の中でも、地下水などの水資源を豊富に持っていると言われています。

ザンビアの気候帯は地域によって違いますが、大きく分けて熱帯サバナ気候とステップ気候があります。11月~4月までが雨季、5月~10月までが乾季となっています。最も暑い季節は10月で、最高気温は35~40℃まで上がり、最も寒い7月で最低気温5度前後まで下がります。

3.ザンビアの歴史・文化


ザンビアという国名を聞いて私が最初に抱いたイメージは、「名前に濁点が多くて怖そうな国」でした。しかし実際は、1964年にイギリスから独立してからは、一度も内戦や紛争が起こっていない平和な国で、他のアフリカ諸国で活動している隊員にも「ザンビア人は穏やかな人が多く、治安も他のアフリカの国と比べるとすごく良いね」とよく言われます。
1964年は東京オリンピックが開かれた年で、ザンビアは開会式で「北ローデシア」のプラカードを掲げて入場し、閉会式では独立して「ザンビア」のプラカードを掲げて入場するという中々無い経験をした国でもあります。

ザンビアの公用語は英語ですが、73の民族・部族があり、それぞれに違った言語が存在します。中でもよく使われているのが、ニャンジャ語、ベンバ語、トンガ語、ロジ語の5つです。
国民の95%がキリスト教を信仰しており、その他はヒンドゥー教、イスラム教、土着宗教を信仰しています。

4.ザンビアの食文化



ザンビアの主食「シマ」


ザンビアの主食は「シマ」と呼ばれるメイズを粉にして練ったものです。
私もほぼ毎日お昼ご飯に食べていますが、イメージとしてはお餅に近い感じです。
このシマに肉、魚、野菜などを調理したものをおかずとして食べます。
このシマなんですが、私が今まであったザンビア人の中で「シマが嫌い」という人をまず見たことがなく、家庭によっては毎食シマという家も少なくありません。それほどザンビア国民はシマを愛しているみたいです。
日本人がお米好きなのと一緒ですね。

5.ザンビアの産業


ザンビアは、世界有数の銅産出国です。
輸出額の6割を銅の生産に依存しており、この銅は、日本の10円玉にも使われています。
また、コバルトやセメントの生産、輸出も盛んに行われています。

工業に継ぐ産業は農業で、特にメイズ、綿、タバコ、大豆などの生産が盛んです。

6.ザンビアの観光地


ザンビアには魅力的な観光地がたくさんあります。その中でも特におすすめの場所を紹介していきます。
   

① ビクトリアの滝


ビクトリアの滝


ザンビアといえばやはりビクトリアの滝だと思います。世界三大瀑布の一つで、最長落差はなんと108mと世界No.1です。
ビクトリアの滝があるリビングストンでは、サファリやサンセットクルーズ、ライオンウォークなど、様々なアクティビティが楽しめます。
また、水量の少ない乾季には、滝口ギリギリで写真を撮ることができる「デビルズプール」や、滝の水しぶきが満月の月明かりに照らされて、夜に虹が見える現象「ルナレインボー」も運が良ければ見ることができます。


②ローワーザンベジ国立公園


ローワーザンベジのライオン達


ローワーザンベジ国立公園は、ザンビア南東
部のザンベジ川の北岸にある国立公園で、たくさんの動物を見ることができるサファリが有名です。
ガイドがよく動物の習性を把握していて、私が行った時にはゾウ、ライオン、ヒョウ、カバなど、かなり近くの距離で見ることができました。
さらに、運良くライオンやヒョウが草食動物の肉を食べている様子も見ることができました。


③ カピシャ温泉

カピシャ温泉


あの「世界の果てまでイッテQ」でも紹介されたことのある天然温泉です。温泉は木々に囲まれており、源泉でありながら温度はそこまで熱くないので、リラックスして長時間入ることができます。私はお酒を飲みながらだらだらと源泉と自然を堪能しました。
また、温泉があるロッジのオーナーはアジア料理が好きらしく、私が行った時は日本人ということで、とんかつやお好み焼きなどの日本食を用意してくれました。どれも日本のお店に引けを取らない素晴らしいクオリティでした。
温泉は大分僻地にあり、夜は真っ暗なので、幻想的な星空を見ることができます。運が良ければ流れ星も見ることもできます。

カピシャ温泉の星空


④サウスルアングア国立公園


夕日とキリン

ザンビアの東部州にあるナイトサファリが有名な国立公園です。
1日では回りきれないほどの広大な土地を持つサファリで、ライオン、ヒョウ、キリン、ゾウ、カバなど、ほとんどの動物を見ることが出来ます。
特に夕日とともにに見る動物たちは圧巻です。
また、サウスルアングアにあるロッジ「ムフウェロッジ」は、野生のゾウがロッジの中を通り抜けることで有名です。

⑤カサンカ国立公園

コウモリの大移動

https://www.tripadvisor.jp/Hotel_Review-g479230-d479938-Reviews-Wasa_Lodge-Kasanka_National_Park_Central_Province.html

写真引用元


ザンビアで最も小さな公園ですが、10月から11月にかけてフルーツコウモリの大群が飛び立つのを見ることが出来ます。ザンビアの美しい夕焼け空にたくさんのコウモリが飛来する姿は、唯一無二の光景です。


7.おわりに


少し観光の話が多くなってしまいましたが、ここまで見てくれた方ありがとうございました!
次回からはさっそく農業、特に野菜について話していきたいと思います。

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