【詩】からくりの恋。
愛していると嘘を吐いてた。
溢れるほどの笑顔と愛を、惜しむことなく
キミはボクに与えてくれた。
“ありがとう”と同じくらい“ごめんね”を
心のなかで呟いて。
感情を知れないボクは、胸奥で、ただ切実に
許しを願う。
同じ愛とひきかえに、キミにボクは
一体何をしてあげられる?
キミはボクにふんわり笑った。
“永遠ずっと、側にいてね”
いつまでだって、側にいるよ。
ボクは不死身のロボットだから。
キミは知らない。でも、かまわない。
ボクがいることで、君が笑顔でいてくれる。
短く儚い、花のような可愛いキミが、
死ぬまでも幸せならば。
心の知れないボクは捧げる。
キミへの愛を、永久の幸せを。
人間の女の子とアンドロイドの男の子が
切ない約束を契る、短いラブ・ストーリーでした。