偉いってどういうこと?
「四六時中、仕事のことを考えて目標をどうにか達成させようとしている君たちは本当に偉い。」
こういう言葉は1on1で擦り減った社員のモチベーションを回復させ、そういう存在になろうと思わせるには抜群の効果を持つだろう。
この感じ、どっかで聞いたことあんだよな。
そう、大学の部活だ。
いわゆる体連(※)と呼ばれる部活では、学校も行かず、バイトもせず、就活もせず、ただ練習だけしてるやつが偉いとされる風習がある。てか7年前はあった。
「絶対有り得ない」と思うでしょ?けど学生たちはそれが正義だと思い込むんだよ。
(※体育連盟加入の団体。サークルとかじゃなくてガチな部活のこと。)
外界と隔絶された世界では監督や上司の評価だけが絶対の価値になるのよ。けど、24時間競技のことだけ考えてきたやつが、引退して社会に出た時に与えられる称号は"無能"ですよ。
それと一緒で仕事しか考えてないようなやつは、家庭では、あるいは交友関係では無能なのよ。
もっと外の世界見て行こうぜ。
あ、何も24時間競技のことばかり考えるのが悪いとかそんなことは言ってないよ。もちろんそれで結果を出すやつもいる。
ただ、それってすごくニッチな世界での価値でしかないから、どこに真価があるのか、たまには外から見て確かめてみると良いねって話。
とは言え24時間没頭できるものがあるのって楽しいよね。ほら、学校にいてもゲームのことばかり考えてて、家帰ったら授業中に思いついた攻略法を試してみるとか。
けどそれって"偉い"とは違うじゃん?
偉いから24時間仕事のこと考えるんじゃなくて、楽しくて考えちゃうんなら仕方ないよね。