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7・困らせ屋松爺ちゃん、アナザーサイド編

まり婆はね、両親の面倒をみながら、スキマ時間にヘルパー講習を受けたんだ。でも、その頃は親のことしか見えていなかった。還暦を過ぎて介護福祉士になり、改めて働くと解った事がある。「松爺ちゃん、案外誤解されていたかも!?」ってね。

「もう!またやってる!」子供の頃から父の困らせ屋っぷりには何度も手を焼いた。でも今振り返ると「家族は、病弱だけど弁が立つ母親の言いなり?口下手で言い返せない父を攻撃した?」だったかもね。そして「介護施設のスタッフ、中には大げさに利用者さんのミスアピールをする人も居る」ということ。預ける側、預かる側の両方を体験、そして訪問介護をしていた時期に学んだ事で、改めて松爺ちゃんを見直してみる。

➊ゴミ置き場から集めてきたガラクタ
家族としては「やめて〜!」と思っていたけれど、今ならエコの最先端?リサイクルショップ顔負けのコレクション、リユース達人かも。

❷昼から堂々とお酒
団塊の世代が高齢者になった今、「お疲れ様です!高度成長期に頑張って働いて下さり有難うございます!どうぞ、昼ビールでも飲んでご自分を労って下さいね〜」と言えます。早期退職の1人酒は肩身が狭かったね!?

❸七色のパンティー事件
昭和なら笑い話、今ならセクハラ?時代は変わるもの。新年会は私服に着替えてから2次会に行きましょう。(自転車に乗って帰るのも違反だからね!)

❹隠し酒と乾杯
工場勤務だった父。当時、畑の真ん中、広い工場地帯にコンビニなぞ無かった。売上達成や転勤祝い、事ある度にアフター5は事務所で祝い酒という習慣あったね。結束を感じた時間を飲んで思い出していた?

❺夜中にポンッ!
「隠し酒」だけじゃない?実は母に甘えるための景気づけだったのかも。

❻すれ違いざまの事故未遂
針金拾って、何かに使えるかも?ってブンブン振り回していたら車に擦った?事故にならなくて本当に良かった、、、。

❼一人の食事は寂しいもの
訪問介護先で「ヘルパーさん、掃除なんかいいから一緒にお茶飲んでよ」と言われるたび、父の孤独を思い出す。

❽おかず交換の謎
昔、家族での食事中、目を離した隙におかずが消えていた、、、犯人は父のイタズラ。(そして見たかったテレビも消された) 施設でも同じ用に"おかず泥棒"がいるんですよね、俺様タイプのジャイアンだったけど(笑)

❾介護スタッフの相性
相性の合うスタッフならうまく誘導してくれる。でも言い方がキツいひともいて、、、結局は「人」がすべて。施設としても交代人員が居ると余裕が生まれお互い平和的解決に。

❿施設からの脱走劇
「見つけました!」の一報に安堵。でもスタッフの命が縮む瞬間。介護の現場では日常茶飯事、、、。夕方は不穏で帰宅願望強くて警戒タイム。朝は穴場だったと、松爺ちゃん、観察していた!?


♡いかがでしたか?松爺ちゃんの公開処刑みたいな、困らせ屋10連発。時代を経て、高齢者が増えて認知症患者さんが珍しく無くなります。家族や当事者、特に本人が一番困ってると思います。皆で支え合いましょうね♡



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ありん
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