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地域猫活動 その5

 いつも記事をご覧いただきまして、ありがとうございます。こちらの記事は、多少過激な言葉表現で綴らせていただく場合もありますが、どうか、ご了承ください。
 残念ながら、世の中には、他人の迷惑になることを平気で繰り返すという人が、いつの時代にも、そしてどこにでもいるようです。まあ、「迷惑」の種類や程度は、多種多様でございますが、ここで言う迷惑は、私たちが地域のボランティアとしての「地域猫活動」を進める妨げとなる人を指すものといたします。
 ご覧の皆様も一緒に考えてみてください。飼い主のいない猫(俗に言う野良猫)に餌を与える人というのは、当然猫が好きな人ではないかと思います。それもそのはずで、もしも猫が嫌いな人だったら、頼まれても絶対にそんなことしないと思いますよね。なので、結局この地域猫活動というものは、そんな猫が好きなはずの人に邪魔されていたとは、何とも不思議な気持ちになりました。
 ご承知のように、飼い主のいない猫たちに、無責任に餌だけ与えておいて、個体把握や繁殖制限などの管理をせず、猫たちに好き勝手に行動させてしまうと、必ず人間の住環境に悪影響が出ます。これは、もちろん猫による、住宅地での糞尿や爪研ぎによる物品の破損の問題などもあります。また一方では、猫たちが望まれない繁殖を繰り返し、「かわいそうな子猫たち」を増やしてしまうことにもなります。しかし、それが自分の家の庭でやってることならば、誰も文句のつけようがないという部分があるかも知れませんが、公共施設の駐車場とか、児童公園の片隅などで、地面にキャットフードを直置きするようなことをしていれば、自然環境が豊かな場所だと、タヌキやハクビシン、そして夜が明ければカラスなども、猫が食べ残した餌を食べに来ることが考えられます。こちらの写真をご覧ください。

こんなことになったのはタヌキじゃない、人間のせいですよ。

 これは、ある日、私猫じいが不適切な餌やりに対して、どの猫が集まって来ているのか調査に行った時に、偶然撮影したものです。これをどう思われますか? 元々は、タヌキやキツネなどが悪いわけではなく、人間が長い間に着々と野生動物たちの住みかになる里山や森の環境を奪ってきた歴史があるので、あまり有害鳥獣などという言い方はしたくありませんが、猫に与えるはずの餌が、有害鳥獣のお腹を満たす結果となることがはっきりわかりました。また、この味を覚えた動物たちは、人間の住環境に行けば、必ず食べ物があるというのを認識して、今度は悪さを始めることもあります。それこそ環境問題です。
 また、環境問題とは別に、地域猫を手術のために捕獲するとなった場合、勝手な場所で勝手な時間に餌を与えられてしまうと、調子が狂ってしまい、捕獲作業ができなくなります。つまり、お腹が満たされた状態だと、餌を仕掛けた捕獲器に猫が入ってくれなくなるわけです。

悔しいけど、あり得る話です。

 それと、万が一にも、猫を捕獲するための捕獲器に、間違ってタヌキだのハクビシンだの、野生動物が掛かってしまった場合、まさかこれを動物病院に持ち込むとか、保健所で引き取ってもらうなどということは、絶対にできないはずです。鳥獣保護法に抵触するかと思います。ご存じのように、これらの動物は、たとえ駆除の対象となっていた場合でも、狩猟免許を持っていて、かつ都道府県に猟師登録をした人でないと、取り扱うことができないはずです。不適切な餌やりは、野生動物が人間の住環境に侵入すれば、楽に食べ物が得られるという認識を持たせてしまうようなことを助長しかねないのです。
 さらに、この不適切な餌やりを繰り返す人については、町内の何人もの人が注意しているにもかかわらず、まったくやめる気がなく、それどころか、注意した人に対して、いわゆる「逆ギレ」して、注意した人が悪者にされるということが実際に起こっているのです。私も同じように不愉快な思いをしました。私も根拠を述べて、そのような不適切な餌やりはやめてほしいことを言いましたが、どうやら普通に話し合いができる人ではなさそうです。この人を知る近所の住民は、「まともに話ができる相手じゃない」と口を揃えて言っておりました。しかも呆れたことに、この悪事は何と、30年も前から続いているとのこと。私はここに住まいして18年になりますが、そんなに前から、この迷惑行為が続いていたとは、驚きました。さらに地域の住民からの聞き取りや、日常の様子などから判断して、この「餌やり」の人は自分の家の中に猫を自由に出入りさせて、ほとんど飼い猫のように手懐けておきながら、都合が悪くなると、「どこの猫でしょうねえ」などと、見え透いた嘘をついてごまかすのを繰り返しています。近所の人もたまりかねて、「飼い猫なら完全室内飼いにしてくれ、外に出すなら避妊手術をきちんとしてくれ」と再三言っても、一切聞く耳を持たなかったとのことです。

こういう問題は、早めに警察に相談することが必要です。

 このような、地域住民のトラブルがエスカレートして、事件に発展したという例も、全国のあちこちにありますので、早く警察に相談して、記録に残しておいてもらうことが大切かと思います。ちなみに、私も警察には相談してあります。また、巡回訪問で回ってくれたお巡りさんにも、「把握しておきたいので、なんていう人なのか教えてください」と言われ、話してあります。なぜならば、私が最も懸念していることは、不適切な餌やりの人と地域猫ボランティアの人を一緒にしてもらっては困るということです。つまり、「猫に餌を与えるのはすべて悪者だ」という、大変な誤解を招いているのも、こういう不適切な餌やりをする人たちのせいだと言わざるを得ません。たぶん全国的にありそうな問題だと思いますが、いかがでしょうか。
 自治体によっては、野生動物等に不適切な餌付けを条例でかたく禁止している所もあって、違反すると役所や警察から勧告や、最悪の場合罰則などが適用される例もあるようですが、私の住んでる市では、残念ながら、そのような条例はありません。つまり、迷惑行為をする人の、やりたい放題になっているのです。

年中無休で不適切な餌やりをする人

 私もこの人には不愉快な思いをさせられているので、「またやってるのか」と思いつつ、こんな様子を見ても、不用意に声を掛けたり注意したりしないようになりました。むしろそんなことよりも、ここに集まってくる猫が、この団地の調査済みのどの個体なのかとか、猫たちのお腹が満たされている時間帯はいつなのか、そういうことを調べて、捕獲の計画を立てる方が得策かと思ったのでございました。

これですよ、これ。

 決して愉快な話ではないと思いますが、こんな人と戦っている暇などないわけで、TNRとは、ご承知のように、「一刻も早く始める」、「最後の1頭まで手術を施す」、「経過観察・個体管理などをして続ける」というのを実行しないで中途半端に終わらせてしまうと、やがてほどなく苦労が水の泡となってしまうことも考えられます。
 私が一番最初に市からの助成金を使って地域猫を手術したのが、調査を始めて一年以上が経過した、2020年11月のことでした。本当なら、この時より、ほかの猫もどんどん手術を進めたかったところでしたが、残念ながらこの年は、この1頭で市の助成金予算が底をついてしまったとのこと。これは仕方がないです。残念ながら翌年の2021年4月以降ということになり、その新年度のタイミングで、前の記事でお伝えした町内会の寄付金のお世話になることとなりました。この先、次の記事に続けます。

 最後までご覧いただきまして、本当にありがとうございました。

 こちらに、保護猫の譲渡会のリンクがございます。ご覧ください。


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