見出し画像

見返り猫 なるほど(2)

 この記事は、地域猫活動をしていて思ったことです。いつも、お付き合いいただきまして、ありがとうございます。
 以前に使わせていただいた「見返り猫」という言葉ですが、なかなかおもしろい、また、様々な意味合いで使えそうな言葉として、再び使わせていただきます。

 私たちの住む自治体では、飼い主のいない地域猫の避妊・去勢手術を行い際に、市から助成金が支給される制度がありますが、これを申請するにあたって、猫の性別がわかっていないと申請ができません。つまり、オス○○頭、メス○○頭、合計○○頭などというように、記入する欄があるからです。これはオスとメスでは、補助を受ける金額が違うので仕方がないことかも知れません。
 ところがここまで書くと、猫に詳しい方でしたら、すでにお気づきと思います。外生活をしている猫というものは、そう簡単に性別がわからないのが普通ですよね。だから、タイトル写真のような場面は、非常に珍しいもので、振り向いてくれて顔がわかり、さらにお尻(失礼!)の所まで同時に見えるというのは、なかなかないことです。こればかりは、尻尾を一瞬でもいいから上げてくれないと無理ですからね。また、色柄にもよりますが、毛並み、特に長毛種の遺伝子が入っていそうな毛並みの猫などは、一瞬見ただけですと、非常にわかりにくいです。

通常はこんな感じでしょうか

 振り返っただけではわからないなどの理由で、せっかくの助成金制度なのに、「これではハードルが高すぎて使えない!」と言って、諦めてしまう人も少なくないと聞いています。ここが残念なところで、このあたりは自治体によって、やり方が大きく違うので、難しいことです。最近では「地域猫」という考え方が全国的に普及してきているとは思います。だとすれば、更なる地域環境の改善を目指すために、必要な時に必要な人が補助を受けて負担を軽減できるように、手続きの簡素化が求められますね。猫の身元特定が写真や性別などを求められ、非常に厳格です。
 ある人は、このようなこともおっしゃってました。「望遠レンズでも持ってる人じゃないと、近くまで絶対来ない外猫の写真なんて、とても無理!」と。私のように鉄道の撮影などをするために望遠レンズと一眼レフカメラを持っている人じゃないと、撮影そのものが思うようにできないのはよくわかります。
 だいたい多くの人は、スマートフォンやタブレット端末に付属したカメラ機能(実はかなり高性能のもあるそうですが)で、写真も動画も、それ1台で済ませてしまうことが普通だと思います。もしも、ムービーを撮影するビデオカメラをお持ちでしたら、ヘタな一眼レフカメラと中途半端な焦点距離のレンズより、もっとずっと望遠が効くので使えるかと思います。また、動画のファイルから静止画を切り出す機能もあるので、場合によっては動画で保存した方がいい場合もあります。
 しかし、スマートフォンの普及がもたらした影響は大きく、最近家電量販店に行って見ても、ビデオカメラのモデルチェンジや新型機種の登場が少ないこと少ないこと。つまり売れないんでしょうね。

この姿勢だとわかるんですが

 さて、話を戻しましょう。上の写真は、たまたま近くの路上で寝そべっていた猫を見つけたので撮影したものです。これだと、男の子のシンボル?が見えてるのでわかりますが、これもめったに見られない姿勢です。
 そこで、決して秘伝というわけではありませんが、私が猫の性別を知りたい時に使ったやり方で、粉末状になって市販されているマタタビを使ったやりかたです。自分の家の庭や、近くの空き地などの、雑草や障害物がない平らな場所で、粉末のマタタビをまいておきます。その場所をカメラや目視で観察できる場所に待機し、猫がやってきたら行動を観察します。マタタビに対する反応は、かなり個体差がありますが、ひっくり返って涎を垂らして興奮する猫もいます。一度裏返しにひっくり返ってくれるとわかりますね。

 地域猫の個体特定をする際に、逃げていく途中で一度止まって振り返る、つまり「見返り猫」の状態になることがあるので、ついでに考えてみた話題です。

 本日も最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!