地域猫活動 その9
いつも記事をご覧いただきまして、ありがとうございます。この地域猫活動の記事では、2019年の調査開始以来の出来事を、できるだけ時系列でお知らせしておりますが、私猫じいには、遠隔地に高齢の両親がおりまして、その世話の関係で、たまに長期間自宅を留守にすることがありました。
留守にしていて帰宅してみると
2020年8月、せっかくうちの庭に馴染んでくれたナナとサスケには申し訳ないですが、留守中は保護ボックスをほかの野生動物に利用されたり、内部を著しく汚されたりしてもメンテナンス作業ができないため、一時的に閉鎖しました。もちろん猫たちを追い払ったわけではないので、うちの庭やキャットウォークの部分などは使えます。本来ですと、ここまでの間に、子猫のサスケを保護するとか、ナナを捕獲して避妊手術に出すなどをしなくてはいけなかったのですが、我が家ではまだ、子猫を受け入れる準備も整っていない段階で、さらに度々留守にすることがあったので、残念ながら対応できずにいました。
今は便利な時代で、出かけ先からでも監視カメラの映像をリアルタイムで見ることができます。私は猫たちのことも気がかりでしたが、両親の世話のため、帰省地でしばらく過ごすことになりました。その間も、監視カメラの映像を時々見ると、ナナとサスケの親子は、餌を与えられることはなくても、何度かうちの庭に来ていることを確認しました。そして、約一か月近く留守にして帰宅すると、ナナやサスケの姿はなく、やっぱり別の場所に住みかを移したのかと思っていました。それでも、またいつでも保護ボックスを利用してほしいと思い、閉鎖していた入り口を開けておきました。すると、監視カメラに目を疑うような映像が記録されていたのです。
この先、保護ボックスの中であったことは、動画をご覧いただいた方が早いと思います。私もびっくり仰天の出来事がありまして、大変勉強になりました。
平和な日々は長く続かない
こうして、ナナ親子が、しかもお兄ちゃん猫も含めて5匹で生活するなど、実にほのぼのとした、心が洗われるような命の物語が展開されていると、誰もが考えたいところです。ところが、実は気がつかないうちに、この子育てに最適な保護ボックスに注目して、虎視眈々と狙っている別のメス猫がいたんです。
外猫の世界には、このような、よく言えば「たくましさ」、悪く言えば「残酷な面」も、生き抜くためには持ち合わせていなければならないことも、我々のような地域猫活動家は、必ず認識しておく必要があると思いました。
詳しくは、この先次回の投稿に続けますが、このキララが保護ボックスを狙っていた猫だったのです。
本日も最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。