「本屋で待つ」を読んで
群馬県高崎市椿町にあるREBEL BOOKS
僕の人生史上1番お気に入りの本屋だ。いつも店長と話す中で気になる本を買っている。三重県にいた時は、最近の考え事と予算をメッセージして、本を買っていた。
今回、お気に入りの本屋で買ったのは、広島県庄内市東城町にある本屋ウィー東城店に関する本だ。
淡々と書く。
この本は、パチンコ漬け大学中退から家業の本屋を継ぎ、成功させる成功者本・ノウハウ本と端的かつ不純な言い方なら、まとめられるかもしれない。
だが決して、そんな成り上がり本でもなく、コツコツと淡々と筆者の1人であり店長の佐藤智則さんが努力した証が描かれている。かっこつける事なく、かっこよく描かれてる。
修行期間の話、急な店長就任、不登校だった子をバイトで雇うなど、そこだけで引き込まれる話がたくさんある。失礼ながら、一つ一つの話を通して佐藤店長の成長が感じとれる。実は、素直に受け入れる事と頑張りたい事を頑張る事が大事だと伝えられている気がします。
厚さは伝わる
第3章は薄い章である。ウィー東城店で働いてる人が書いている。第2章までと全く違う味わいがある。「あぁ〜俺が店長ならこんな事思っててほしいなぁ〜」と思う事が力強い言葉が散りばめられながら、書いてある。お店として脈々と佐藤店長の想いが受け継がれている。店としての厚みが伝わる。
コンビニ・amazon・大店法
ウィー東城店は、本や文房具は勿論売ってる。化粧品も売っている。佐藤店長が就任以降は、エステ・コインランドリー・パン屋と様々な事を実現させているし、継続させている。こういった事業の実現・運営が出来ていることが素晴らしいし、憧れる。実現・継続できるのは、店長の人を大事にする姿勢が何よりの根幹だと感じてる。そして、店長自身の見据える先が遠くまで、繊細なところまで、見えてるからだと思う。コンビニや、amazon、複合化施設など、色々な事を意識して、語っている所から感じられる。
僕自身、今はお笑い芸人0年目だ。タレント・Youtuber・放送倫理ぐらいを意識しつつ、人との出会い・お笑いと向き合っていかないといけないと考えた。
本屋は、地域に必要な場所。
本屋には街が出ると個人的に思っている。
北海道函館市には蔦屋書店がある。本に関するイベント開催、広さの分、函館にしては良い蔵書が多い。子ども達は、鬼ごっこでもして読めない漢字や美しい装丁に出会って欲しい。そこから何かに繋がるのではと信じている。
三重県明和町にはイオンの中にある本屋だけである。失礼ながら、ここでは悪い例として扱わせてもらう。町内には、中学までしかない。高校参考書や赤本なんて定規で測れるぐらいしか置いてない。世の中の売れ筋みたいな本だけが平積みされている。(敷地面積などを加味すると販売戦略としては、何も間違っていない。と思う)
本は新たな知識への入り口になってくれる。その本に出会う入り口は、なんでも良い。誰かが勧めてたでも、誰かに貰ったでも、なんか良いデザインだったでも、読書コンクールでも。でも、その本に出会う上で、本屋がある事は、かなり重要なファクターだと思う。
本の並びには、こんな街になったら良いなという想いを込める事ができる。そう信じてる。本屋があるというのは、街を想う人がいる事に感じている。
佐藤店長の事をこの本以外何も知らない。でも、勝手に、佐藤店長は街を想っている人だと思っている。なぜなら、「本屋で待つ」を読んで、淡々と、コツコツと次なる未来への希望を感じたからです。
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