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医者は医者をディスるのか? その1

体が弱いわけではない。なのに何故か病院と縁が切れない私の疑問を呟いてみることにする。

今から十数年前のこと。
喉の痛みから始まった風邪で39度の熱が出た。風邪を引いて発熱すると大体高くても38.2〜3度止まりなのだがその時は39度まで発熱した。私は幼少の頃から熱に強く38度程度ならさほど辛くはないのだが、さすがに39度ともなればそうもいかない。近所の掛かりつけの耳鼻科へ行き診察終了後スーパーで2,3日分の食糧を買い込んで帰宅。買ってきた物を冷蔵庫に片付けた後、気を失うように台所で倒れ2時間ほどそのまま寝てしまったのだ。
この事は私にとっては中々衝撃的な出来事で、その時の事は今でもよく覚えている(冷蔵庫の扉のあちこちに血が付いていたこととか…)。

そして、その数ヶ月後。
また喉の痛みでその耳鼻科とは別の勤務先近くの個人医院へ行くことになった。その医院の内科医に最近の体調等を問診された時、上記の話をしたところ「ただの風邪って言われたの?ただの風邪でそんなに熱高くなるわけないじゃん。インフルエンザだよ」と馬鹿にするような口調で耳鼻科医の診断を即座に否定した。
39度の発熱があったのは夏でインフルエンザが流行していたわけでもなかった。だからと言ってインフルエンザではないとは言い切れない。耳鼻科ではインフルエンザの検査はしなかったからだ。ただ私自身アレはただの風邪だろうと今も思っている。

風邪かインフルエンザか?そんなことは今となってはどうでもいい話である。ただその時も今も私の心にずっと引っかかっているのは、内科医が耳鼻科医の診断を露骨に見下すように否定した事だった。

普通、同業者は同業者を貶さない。勿論例外もあるだろうが、大抵はその同業者が知らない相手であっても顧客から「あの会社は…」と文句を聞かされればやんわりと否定する。同調したとしても角の立たない言い回しを心掛けるものだと思っていた。実際これまで私がそういった発言をした時はいつもやんわりと否定され「やっぱり仲間(同業者)だけら庇うんだろう」と腹立たしく思ったものだ。
それがこの内科医はあからさまに馬鹿にした言い方で耳鼻科医の診断を否定した。だから「あれ?同業者相手にこんなに馬鹿にしたようなこと言うの?」と驚いたのだ。

なんということはない、つまらない話である。だがこの話から数年後、この事を思い出す出来事にまた遭遇することになるのだった。

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