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すき家だけじゃない!ゼンショーホールディングスの海外寿司戦略!
ゼンショーホールディングスと聞いて何を思い浮かべますか?
多くの人が牛丼チェーンである「すき家」を思い浮かべると思います。
他にもゼンショーホールディングスは「はま寿司」や「ココス」なども展開しています。
ゼンショーの料理を食べたことがないという人は少ないと思いますし、人気ブランドを数多く持つ巨大チェーン企業と言えるでしょう。
実は世界でもゼンショーの存在感は大きくなってきており、世界で6位になっています。
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ゼンショーより上位の顔ぶれを見るとスターバックスやマクドナルドといった超大企業が並んでいますね。
ちなみにドクター・アソシエイツはサブウェイを運営している会社でヤム・ブランズはケンタッキー・フライド・チキンやピザハットを運営しています。
ハイディラオは中国の企業で海底撈火鍋を運営している企業です。
そうそうたる面々が並ぶ中で6位に位置付けるゼンショーはすでに世界的な企業と言えると思います。
ではゼンショーホールディングスはどのような海外戦略をとっているのか見ていきたいと思います。
ゼンショーホールディングスの海外戦略
ゼンショーホールディングスは2018年にアメリカの持ち帰りずし店の最大手であるアドバンスド・フレッシュ・コンセプツ(AFC)を買収しました。
AFCは食品スーパーの一角で持ち帰りずし店を展開しており、買収後は「ZENSHI」という名で販売を開始しています。
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実はアメリカの寿司は巻き寿司が一般的でAFCも巻き寿司を中心に販売をしています。
そのため、ZENSHIも基本的には巻き寿司を中心に販売を拡充していくのではないかと思います。
また、巻き寿司と言っても、基本はカニかま、アボカド、サーモン、厚焼き玉子などが入っていて、海苔がシャリの内側に巻かれた、カリフォルニアロールが人気です。
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生魚と海苔に抵抗があるアメリカ人向けに作られたこのレシピは、今やアメリカ寿司の象徴的な料理となっているようです。
AFCはアメリカで最大手の持ち帰り寿司の企業だったので、買収したゼンショーホールディングスはすでにアメリカで最大手の地位にあります。
また、23年には北米やイギリスで持ち帰り寿司を展開するスノーフォックス・トップコを買収したことで店舗数はさらに拡大しました。
ではなぜ持ち帰り寿司を中心に買収をしているのでしょうか?
現在のアメリカはインフレで飲食店の料金が非常に高額になっています。
皆さんもアメリカのラーメンは1杯数千円するというようなことを聞いたことがあるのではないでしょうか。
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このような状況からスーパーを利用する人が増え、中食と呼ばれる持ち帰りの食事の需要も高まっているのです。
そのため、この需要を取り込むべくゼンショーホールディングスは持ち帰り寿司の企業を買収しています。
ここまででお気づきの方もいると思いますが、実はゼンショーの海外戦略は牛丼ではなく寿司屋になっているのです!
寿司店が牛丼店の売上を上回る!
実は25年度のセグメント別売り上げ予想では、「すき家事業」を「グローバルファストフード事業(持ち帰り寿司が中心)」が上回ると見込んでいます。
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見方を変えればゼンショーホールディングスはすでに牛丼チェーンではなく寿司に軸足を移したと言えそうですね。
また、今後の出店計画も海外の1321店舗は前年比で5割増える見通しで非常に海外事業に力を入れていることがわかります。
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ゼンショーの売上高はほぼ毎年増加していますし、EPS(1株利益)も長期的に見ると成長しています。
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今後海外での持ち帰り寿司が成長すると、それに伴ってEPSもさらに成長することになるでしょう。
そうなると世界の飲食チェーンのランキングをさらに上げることができるのではないでしょうか。
ゼンショーホールディングスについては以下の記事も書いていますので読んでいただけると嬉しいです。