非進学校→早慶文系のその後

こんにちは。はじめまして。

大学生活が始まって約1年が経ちました。そのなかで感じたことを伝えたいと思いnoteに登録しました。稚拙な文ですがよろしく。

ここで一言、早慶に入れさえすれば人生勝ち組だと思っている23区以外出身の非進学校の生徒、よく考えてください。。

合格まで

公立小を卒業し近くの公立中に進学しました。ギリギリ首都圏に住んでいますが、周りに中学受験をする人は少なく勉強自体もそう好きではなかったため中受はしませんでした。

好きでは無いながらも勉強は周りよりも少しできる方で、自分は頭が良いのではないかと思ってしまいました。高校受験では少し頑張って偏差値59の県立高校に進学しました。

高校では日本史とその先生が好きで、その人が早稲田大学文学部出身だったため早稲田大学に行きたいと思い、勉強を始めました。なんとなく法律と政治に興味があったため法学部を第一志望にしました。早稲田の指定校枠は当然なかったため一般受験に決め、授業はあまり聞かずに内職をしていました。

友達はいないこともありませんでしたが、陰キャなので放課後や休日に遊びに行くことはほぼなく、2年の夏まで参加していた文化部の活動以外は家でゲームやYoutube、Twitterなどをしつつ勉強していました。

私文三教科(国語、英語、社会)とは恐ろしいもので、特に社会科目は暗記ゲーであることからやればやるほど伸びます。これを自分が成長した、能力が上がったと思ってはいけません。ただ覚えただけです。ただ覚えるだけで点が取れてしまうのが私文入試の悪い点です。この三教科以外は全くやらず、最初から数学を捨てていたのがよくなかったと今更ながら思います。

部活や人間関係に時間を取られることもなく、また早めにスタートしていたので模試の成績や偏差値は順調に上がっていきました。同級生からも認められ、自分は優れているんだという間違った自尊心が育っていきました。

正直に言って、指定校推薦を使う人のことは見下していました。定期テストごときで点数を取って何がすごいんだ、模試では散々じゃないか。それなのになぜ労せずMARCH等に行けるんだ、と。

また、都内に生まれ私立中高一貫校に通う生徒のこともばかにしていました。高い金払って入れただけのボンボンのくせに、受験で叩き落してやると思っていました。私の家はそこまで豊かではなく、私立高校はおろか大手予備校(駿台、河合など)も行かせないと言われていましたので、富裕層コンプレックスがあったのでしょう。

そんなこんなで立派な学歴厨と化した私はその後も一生懸命暗記を続けました。英単語や古文単語はもちろん現代文キーワードや漢文単語まで。その結果第一志望だった早稲田大学法学部に合格しました。

合格の文字を見たとき、「勝った」、そう思いました。ウザい推薦勢を、たまたま都内に生まれただけのガキを、超えたと思いました。天にも昇る気持ちでした。

入学後に知った現実

入学後しばらくして私は愕然としました。私文専願があまりいないのです。一般組のマジョリティだと思っていましたが。例として、語学のクラスには東大落ちが数名、私文専願が少し、残りは推薦と内部でした。そして推薦勢は思っていたよりもはるかに頭がよく、大学での勉強は地頭の無い私より良くできました。

また、お金持ちの子供しかいないことにもショックを受けました。私が抱いていた早稲田のイメージは、苦学生が多く多浪もいるというものでしたが、少なくとも私のクラスは全員現役でした。彼らの親の多くは上級の公務員や総合商社、メガバンク等に勤めているらしく、大きな会社の社長の息子さえいました。海外旅行やお金のかかる趣味など色々な経験を積んできているのです。後で、私の家は大学全体の学生の平均家庭年収の半分にも満たないことがわかりました。

このような状況下で、多くの学生とは金銭感覚や今までの経験に大きな隔たりがありました。数名の心の優しい人以外とはあまり親しくなることができませんでした。仲良くしたいのですが、どこかで話がかみ合わなくなって。サークルにも入りましたが、大学の近くに住んでいるみんなとは違って私は片道二時間かけてきているので参加できなかったり途中で抜けることが多かったです。結局馴染めずに辞めてしまいました。

なんとなくの興味で入った法学部でしたが法律の勉強は私には向いていなかったようであまり身が入りません。模試で冊子掲載までいったのに、今では底の底です。

就活の影

早慶は東大などと違い(?)学生の主な目標は学問を修めることではなく一流企業に就職することです。そのため1年、2年でも就活を意識している人の姿が目につきます。私もいやいやながら就活を考え調べていくと、どうやら体育会系、帰国子女、留学経験者などが非常に強いそうです。先輩とのコネも重要な要素です。

ここで、我々中流以下家庭出身で科目を絞って何とか入学した者に体育会がどれだけいるでしょうか。ほぼいないと思います。帰国子女が偏差値60にも満たない公立高校に通うわけがありません。同じ高校から進学した先輩は一人も知りません。ここから考えると就活の強さはおよそ

内部>推薦>>>国立落ち(地頭があるので)>>>>>>>>>私文専願

といった形になると思います。残酷ですね。一般受験至上主義は所詮、予備校が自らの繁栄のために生み出したまやかしに過ぎなかったのです。偏差値40から慶應合格!これは可能です。でもだからと言って合格はこの先の人生バラ色確定演出ではないのです。早慶に入ればいい企業に就職できて金持ちになれると信じていた私は心が折れました。就活は富裕層の再生産装置に過ぎないのでしょうか。

最後に

もちろんこの先も人生は続いていくので私が今後どうなるかはわかりません。しかし何をやりたいという気持ちもなくただ漫然と憧れだけで入学したこと、そして憧れと現実とのギャップがその後の学習意欲減退や軽いですが鬱につながってしまったのは事実です。私の性格上の問題が大きいとは思いますが、全国のやる気ある非進学校の生徒には私と同じような失敗をしてほしくありません。偏差値や就職先で選ぶのではなく本当に自分のやりたいことは何なのかを見極めること。使いまわされたような言葉ですが、これを痛感した今はこのことの重要性がよくわかります。勉強を始める前に一度手を止めて、今目指している大学・学部に自分は本当に行きたいのか、じっくりと考えてみてほしいです。こうすることで入学後にも努力を続け、希望の進路を歩むことができると思います。
恨みつらみの文章でしたが、お読みいただきありがとうございました。



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